「都立中高一貫校にはどんな子が受かるの?」
「受かる子の特徴が知りたい」
「受験までに何を準備したらよいかわからない…」
都立中高一貫校は、学費も安く教育体制も整っているため人気があります。そのため、お子さんを都立中高一貫校に通わせたいと考えている親御さんもいるでしょう。
しかし、私立中学を目指すような実力のある子でも、都立中高一貫校に落ちるケースはあります。
適性検査をクリアする能力が必要なため、きちんと対策しておくことが大切です。
そこで本記事では、都立中高一貫校を志望するお子さんをお持ちの親御さんに向けて、以下の内容を解説します。
- 都立中高一貫校に受かる子の特徴
- 受験する前に知っておきたいこと
- 受験に合格するために意識すべきこと
都立中高一貫校に受かる子の特徴や受験に向けたポイントが具体的にわかるため、ぜひ最後までご一読ください。

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都立中高一貫校を受ける前に知っておきたい3つのポイント

まずは、都立中高一貫校を受ける前に知っておきたいポイントを押さえておきましょう。以下の3つを知っていれば、受験するかを判断しやすくなります。
- 小学校の内申点も加点される
- 受験倍率が高い
- 私立中学を目指す子が併願受験している
ひとつずつ解説します。
1.小学校の内申点も加点される
都立中高一貫校の受験では、小学校5~6年までの内申点が試験の合否に関わります。
令和5年度の都立中高一貫校の受験における内申点の割合は約20%~30%で設定されていたというデータもあり、試験の合否に与える影響の大きさがわかるでしょう。
適性試験の結果がよくても、内申点が低いと不合格になる可能性が高まります。
受験勉強と合わせて、内申点を高くする取り組みも並行して進めていきましょう。
内申点の重要性は、関連記事「中学受験に内申点は重要?合否への影響度や親ができるサポート5つを解説」でも解説しています。合否の影響や具体的なサポート方法が知りたい人は、ぜひご一読ください。

2.受験倍率が高い
東京都教育委員会が公表した2025年度の一般枠募集の受験状況によると、都立中高一貫校の受験倍率は約3.5倍となっています。
およそ4人に1人しか合格できないため、受験しても不合格になる確率が高いと理解しておくことが大切です。
ライバルが多いため、しっかりとした準備が必要です。
少子化の影響を受け、都立中高一貫校の受験者数は2023年度をピークに減少傾向にあります。しかし、私立よりも学費が安く、教育の質もよいため依然として人気は高いです。近年では大学と連携協定を結ぶ「高大連携」も活発になっており、大学教員による出張授業や研究室体験を実施している学校もあります。
受験者数が減少傾向にあるとはいえ、狭き門であることに変わりはありません。都立中高一貫校を受験するなら覚悟を持って臨みましょう。
参照:令和7年度東京都立高等学校入学者選抜受検状況|2月|東京都教育委員会
3.私立中学を目指す子が併願受験している
都立中高一貫校を受験するなら、私立中学を目指している子も併願受験している認識を持つことも大切です。
私立中学を目指している子は何年も塾で試験対策しているため、基礎学力が高い傾向にあります。
4科目の基礎学力は私立中学を目指す子の方が高くなるでしょう。
なお、適性試験は小学校で習う範囲から問題が出題されるものの、対策していなければ点数で負ける可能性が高いです。そのため、小学校で習う4科目の範囲は問題なく解けるよう、学習しておくことが求められます。
都立中高一貫校に受かる子の7つの特徴

都立中高一貫校に受かる子の特徴は、次の7つです。
- 学校内の活動に積極的に参加している
- 論理的に物事を考えられる
- 作文が得意である
- 好奇心が強い
- 勉強以外で打ち込んでいることがある
- 継続的に勉強する力がある
- 志望校の方針と将来の目標が一致している
順番に解説します。
1.学校内の活動に積極的に参加している
学校内の活動に積極的に参加していると、調査書から得られる点数が上がり、試験に合格しやすくなります。
都立中高一貫校の合否は、適性検査と調査書の総合成績で決まります。
都立中高一貫校で実施される試験の配点例は以下のとおりです。
調査書 | 200点 |
適性検査1 | 300点 |
適性検査2 | 200点 |
適性検査3 | 300点 |
合計 | 1000点 |
調査書の影響度は約20%~30%といわれるため、合否に大きく関わります。そのため、都立中高一貫校を目指すなら、前向きに学校内の活動へ取り組みましょう。
2.論理的に物事を考えられる
論理的に物事を考えられる子は、都立中高一貫校の試験に受かりやすいです。
適正試験には「自分で考えを組み立てて答えを導き出す」設問が多く、論理的な発想ができないと回答できないためです。
文章問題を読み、自分の考えをまとめる必要があります。
例えば「AだからB、BだからCだと考える」など三段論法のような構図が、スッと理解できないと答えを導きだすのは困難です。
そのため、論理的に物事を考えられると適性試験に有利に働き、試験に受かりやすくなります。
3.作文が得意である
都立中高一貫校の適性試験は、以下のような文章を書く問題が出題されます。
- 問題文を読んで文章を書く問題
- 自分の体験談を書く問題
問題を解くためには、文章を書くための語彙力や表現力、問題を読み解く読解力が求められます。
文章を書く力が低ければ、時間内に指定された文字数を書ききることは難しいでしょう。逆に文章を書くことや作文が得意な子は有利に試験を進められます。
文章問題を解くために、国語力を身につけておきましょう。
4.好奇心が強い
物事に対して興味、関心を持てる好奇心があると、適性試験で有利になります。
理由は以下の2つです。
- 物事を深堀することで、思考力が身につく
- 興味・関心があることを通して、知識や体験を多く得られる
例えば、理科で実験をしたときの結果を見て「なぜこうなるんだろう?」と疑問や興味を持てると、論理的思考力の獲得につながります。
興味・関心があると、自分の意見も持てるようになります。
好奇心が強さは、適性試験の問題を解くために必要な能力を身につけることに直結しているのです。
5.勉強以外で打ち込んでいることがある
習い事など学校外の活動にも打ち込んでいると、受験が有利になります。とくに習い事で表彰された経験があると、受験時に提出する調査書に記載してもらえるためです。
調査書を通じて高い評価を受けられる可能性があります。
勉強以外でもよい成績を残せると、受験の内申点アップにつながります。
お子さんが興味・関心を持っていることがあるなら、積極的に取り組んでみましょう。
6.バランスよく勉強する力がある
都立中高一貫校の適性検査では、各教科の知識を組み合わせて解く問題が出題されます。そのため、特定の教科を伸ばすのではなく、各教科をバランスよく伸ばしていく必要があります。
国語は得意だけど算数は壊滅的…といった状態では合格は厳しいです。
各教科の成績を伸ばすためには、日々の勉強を積み重ねていくしかありません。基礎をしっかり固めて、応用問題に対応するための総合力を身につけましょう。
7.志望校の教育方針と将来像が一致している
都立中高一貫校は、教育理念や特色が各学校によって異なります。お子さんの目指す将来像やなりたい姿に合致していると勉強のモチベーションが高まり、合格に近づきやすくなります。
自ら課題を見つけて探求したり、国際社会で活躍したりできる人材の育成を掲げている学校が多いです!
都立中高一貫校の適性検査は全校一斉に実施されるため、複数の学校を併願することはできません。受験先を決める際はできるだけ学校説明会に参加し、お子さんとの相性を見極めるようにしましょう。
とくに文化祭の見学は、通っている生徒の雰囲気や校風を肌で感じられるためおすすめです。
なお、ここまで都立中高一貫校に向いている子の特徴を紹介してきましたが、うちの子は該当するのかなと悩む方がいるかもしれません。そのような親御さんは、中学受験のプロである私にご相談ください。
お子さんの性格から都立中高一貫校を目指すべきか、どのようなスケジュールで勉強すべきかなどをオーダーメイドで提案いたします。
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都立中高一貫校に受かるために意識すべきこと5選

都立中高一貫校に受かるために意識すべきことは、以下の5つです。
- 受験の進め方を決めておく
- 国語力を伸ばす
- 小学校で習う基礎学力を身につける
- 物事に興味・関心が持てるように促す
- 子どもに質問して考える機会を増やす
合格の可能性を高められるよう、実践してみてください。
1.受験の進め方を決めておく
都立中高一貫校のみを目指すのか、私立中学と併願するのかなど、受験の進め方を決めておくことが大切です。
受験の進め方を事前に決めておく理由は以下のとおりです。
- 都立中高一貫校と私立中学では受験対策の方法が変わる
- 不合格だった場合、私立中学を受けるなどの選択肢を選べる
- 不測の事態でも、慌てず受験に臨める
もし都立中高一貫校に落ちたとしても、代わりとなる私立中学を受験するのか、受験をやめるのかなどを決めておけば、慌てずに中学受験を進められます。
ただ、併願する予定なら、私立中学に合わせた受験勉強も必要ですよ。
受験の進め方を事前に決めておくと、中学受験がスムーズに進められます。
2.国語力を伸ばす
適性検査の問題を解くためには、国語力を伸ばしておくとスムーズに回答できます。
ここでお伝えする国語力とは、以下のような力を指します。
- 文章から回答に必要な情報を読み解く読解力
- 作文問題に対応するための文章を書く力
- 文章表現に必要な語彙力
適性検査に出題される問題は、ほとんどが文章問題であるため、以下のようなステップで国語力を伸ばしておきましょう。

ここで紹介しているステップ別のおすすめ参考書は、以下のとおりです。
- ふくしま式、中学入試でる順
- 読解参考書、出口先生の小学国語
- 問題演習、予習シリーズ
課題をひとつずつ突破して、国語力を身につけましょう。
国語力を伸ばす具体的な方法は、関連動画「【たった1動画で全てがわかる】中学受験国語完全攻略【永久保存版】」で解説しています。
お子さんの国語力をどのように伸ばせばよいかわかるため、ぜひ関連動画の内容を参考にしてください。
3.小学校で習う基礎学力を身につける
都立中高一貫校の適性試験の特徴として、思考力や表現力を問う記述式の問題が中心です。
とはいえ、小学校で習う算数・国語・社会・理科の内容を組み合わせたものであり、基本が理解できていなければ問題は解けません。
私立中学ほど試験対策に必要な学力は求められませんが、小学校で習う範囲の内容は理解しておく必要があります。
お子さんの基礎学力が身についていない場合は、塾を利用するなど学力向上を目指しましょう。
もし塾選びに迷っているようであれば、関連記事「【合格できる】中学受験は個別指導塾だけでもOK!塾選びのポイントや親御さんができることも解説」にて塾選びのポイントを解説しています。お子さんの塾選びの参考にしてください。

4.物事に興味・関心が持てるように促す
お子さんがさまざまな物事に興味関心を持てるよう、親御さんのサポートが必要です。
物事に興味・関心が持てるように促すと、以下の効果が期待できます。
- 興味のあることを深堀する癖がつけば思考力が身につく
- 興味のある分野が広がれば知識量が増えて文章表現に活かされる
- 適性検査に出題される時事問題に対応しやすくなる
親御さんが長期的にサポートすることで、都立中高一貫校の適性試験に必要な能力が身につけられます。
お子さんの能力を伸ばすため、親御さんがしっかりサポートしてあげましょう。
5.子どもに質問して考える機会を増やす
親御さんができるサポートとして、子どもに質問して考える機会を増やしてあげましょう。
適性検査では論理的思考力を必要とする問題が多く出題されるため、普段から論理的思考力が身につく取り組みが必要です。
例えば、子どもと話をするとき、以下のようにプロセスを問う質問を会話に取り入れる方法があります。
- どうして?
- 例えば?
- ほかにどんなことがある?
- どうしたらいいかな?
親御さんが意図的に問いかけることで、子どもが答えを出すために考える機会を作りだせます。
考える機会を与えることで、論理的思考力の向上につながります。
都立中高一貫校に受かる子の特徴をつかんで対策しよう

都立中高一貫校に受かる子の特徴は、適性検査で必要になる能力の高い子です。しかし、論理的な思考力や国語力はすぐに身につけられる能力ではないため、長期的に対策しなければいけません。
お子さんの能力を伸ばすためには、親御さんのサポートが不可欠です。
とはいえ、お子さんの適性をどのように伸ばせばよいか悩む親御さんも多いのではないでしょうか。そのような不安のある親御さんは、私の公式LINEに登録してみてください。
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