「中学受験に向けて算数を伸ばしたい」
「算数を伸ばすための方法が知りたい」
「親ができるサポート方法とは?」
算数に力を入れても、なかなか成績が伸びないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
中学受験の算数は範囲も広く、すべて対策しようとすると時間がいくらあっても足りません。
しかし、算数は対策するポイントや伸ばし方を理解するだけで、成績を効率よく伸ばすことが可能です。
算数はお子さんの理解度に合った伸ばし方をしましょう。
この記事では、中学受験を控えている方に向けて以下の内容を解説します。
- 算数の伸ばし方
- 偏差値別の勉強方法
- 親御さんができるサポート方法
最後まで読むことで、お子さんの算数を伸ばすための方法がわかります。ぜひご一読ください。
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中学受験は算数の伸ばし方が合否を分ける
中学受験では、算数の伸ばし方が試験合格に大きく関わります。特に算数と国語は中学受験において主要な2科目であり、しっかり対策する必要があるのです。
- 問題の配点が高い
- 授業で習った内容よりも難易度が高く差がつきやすい
理科・社会などの教科より、国語や算数の配点を高くしている学校も多いです。
たとえば、4教科の受験科目の配点が、以下のように設定されたとします。
科目 | 配点 |
---|---|
算数 | 100点 |
国語 | 100点 |
理科 | 50点 |
社会 | 50点 |
合計 | 300点満点 |
理科と社会よりも基本的な配点が高いことに加えて、全体の3割が算数の配点です。
配点が高い教科は合否に影響を与えやすいため、優先的に対策しなければいけません。
志望校の算数の配点をチェックしておきましょう。
中学受験の算数は授業で習った内容よりも難易度が高く、点数を取ることが難しい教科です。
ほかのお子さんと差をつけやすい教科になるため、算数をどれだけ伸ばせるかが合否を分けるといえます。
中学受験の算数の伸ばし方|3つの力を身につける
中学受験の算数の伸ばし方は次の3つです。
- 正確に早く答えを出す計算力を身につける
- 解き方をひらめくための基礎力を身につける
- 未知の問題に対応できる応用力を身につける
3つの力を伸ばせれば、中学受験の合格に大きく近づきます。
算数を伸ばすための3つの力について、順番に解説します。
1.正確に早く答えを出す計算力を身につける
計算力とは以下の3つのことです。
- スピード
- 正確さ
- 工夫できる
計算力を身につけるためには、基本問題を繰り返し復習しましょう。
計算ドリルやテキストの問題を繰り返し解くことで、計算力が身についていきます。
また、計算力を上げるためのコツは、楽に計算できないかを考えることです。
例えば、125✕99という計算をするとき、125✕100を計算して125を引くという発想ができれば計算スピードを大幅に短縮できます。
まじめに式を書いてもミスする可能性があるため効率的ではありません。
2.解き方をひらめくための基礎力を身につける
算数を解くための基礎力とは以下の2つです。
- 文章から図を作成できる読解力
- 解法が3秒以内にわかる
算数では線分図や旅人算など、文章内に人や時間、距離、お金など様々な情報が含まれる問題があります。
頭の中で考えるだけでは、扱う数字を間違えてケアレスミスにつながるかもしれません。
そのため、間違いなく算数の問題を解くには、文章内の情報から図を作成できる読解力が必要です。
中学受験では文章問題が多く、図に整理できないと解けないことが多いです。
さらに、算数の問題をすべて解答するためには、1つの問題に使う時間を短縮することも大切です。
テキストの基本問題をランダムに問いていき、すぐに解法が思い浮かぶように学習を繰り返しましょう。
3.未知の問題に対応できる応用力を身につける
応用力とは未知の問題に対して解き方を模索して解く力のことです。
応用力の身につけるためのテクニックは、以下の5つになります。
- 基礎問題の勉強量を減らす
- 難しすぎる問題をすぐに解かない
- 解けるか解けないかくらいの難易度の問題を解く
- すぐに答えを見ない
- 文章の内容を図に直してひらめきを大切にする
応用力は基本問題を解く数を減らし、考える時間を最大限取ることで身につきます。
自分に合ったレベルの問題に対して、答えを見ずに解き方を模索することを繰り返しましょう。
応用力が身につけば、どのような問題にも対応できるようになります。
算数が得意になる方法について、関連記事「算数が得意になる方法5ステップ!学力別の対策や親ができるサポート3つを解説」でも解説しています。
算数を伸ばす方法について理解が深まるため、ぜひご一読ください。
中学受験の算数の伸ばし方:比と割合を理解する
算数の単元で重要になるのは「比と割合」を理解することです。
比と割合から派生する分野は多く、算数の得点を大きく伸ばすことに繋がります。
例えば、速さの問題で「距離・速さ・時間」をそれぞれどのように求めたら迷うときはないでしょうか。
そのような場合、割合の原理原則である「もとにする量」と「比べられる量」を理解して、何をどう割り算したら求められるのかを完璧にすると迷わず解けます。
算数は比と割合を理解したら8割攻略したようなものです。
ほかにも、速さや図形の問題では、比を使って問題を解きます。
幅広い分野をおさえることができる比と割合の分野は、優先して勉強しておきましょう。
比と割合について関連動画「【一撃で偏差値10アップ】中学受験の算数勉強法-テスト対策&苦手克服ノウハウ27選」でも解説しています!大事な単元である比と割合の理解度を上げるためにぜひ視聴してみてください。
【偏差値別】中学受験の算数を伸ばすための勉強法
偏差値別で中学受験の算数を伸ばすための勉強法を紹介します。
- 偏差値40の勉強法
- 偏差値50の勉強法
- 偏差値60の勉強法
偏差値に合った勉強法を実践しなければ、算数の実力を伸ばすことができません。
お子さんに合った勉強を見つけて、算数を伸ばすために実践していきましょう。
偏差値40の勉強法
偏差値40から50に上げるためにやることは以下の2つです。
- 計算ドリルを解く
- テキストの基本問題を解く
偏差値40の段階では、計算力や基礎力を向上させる段階です。
計算ドリルやテキストの基本問題を解いて、基礎力の向上を目指しましょう。
偏差値50に最短で上げるためには、繰り返しテキストを解いて計算力・基礎力を身につけることが大切です。
計算のスピードや正確さ、問題の解き方がわかるようになると算数の成績が伸びやすくなります。
とはいえ、最初は問題の解き方がわからないと悩むかもしれません。関連動画「【完全イメージ化】中学受験算数完全攻略 【永久保存版】」では、算数の解き方について詳しく解説しています。算数を効率よく解くための方法を解説しているため、ぜひ視聴してみてください。
偏差値50の勉強法
偏差値50から60に上げるためにやることは以下の2つです。
- テキストの類似問題を解く
- 10秒見直しする
基本問題や標準問題を完璧に理解しているなら、テキストの類似問題にチャレンジしましょう。
予習シリーズなどの問題集から似たような問題を解くことで、試験でどのような問題が出ても対応できる力が身につきます。
受験ではテキストと同じ問題は出題されないため、類似問題で対策することが大切です。
テストで点数を上げるポイントとして、問題を解いたあとの10秒見直しも有効です。
見直しのポイントは、時間をかけ過ぎないことと、1問までは許容範囲というスタンスです。
問題を解いてからすぐに10秒見直しすることで、ケアレスミスの数を減らせます。
偏差値60の勉強法
偏差値60以上のお子さんの勉強法は、応用力と考える力を身につけることです。
応用力を身につけるための勉強法は以下になります。
- 基礎や標準問題を減らして応用問題を中心に解く
- 考える時間を最大限取る
- すぐに答えを見ず、ヒントを得ながら解答を探す
- 解けるか解けないかちょうどよい問題に取り組む
応用力は基礎問題や標準問題を復習しているだけでは身につきません。
お子さんのレベルに合わせた問題に取り組むことで、応用力や考える力が伸びていきます。
親御さんがちょうどよい問題を判断できない場合は、塾の講師や学校の先生に相談してアドバイスをもらいましょう。
中学受験における算数を伸ばすためのおすすめ問題集
中学受験の算数を伸ばすためのおすすめ問題集は以下の3つです。
- けいたくチャンネル
- 予習シリーズ
- 中学入試でる順
けいたくチャンネルは中学受験算数・高校受験数学を基礎から応用まで全単元配信しているYouTubeチャンネルです。
スタディカフェという関連サイトから授業プリントや過去問を無料ダウンロードできるため、受験対策に役立ちます。
予習シリーズは中学受験塾「四谷大塚」が出している中学受験向けテキストです。
内容が充実しており、例題に対して解き方を細かく丁寧に解説しているため、自学自習に役立ちます。
基礎を学習するならけいたくチャンネルや予習シリーズがおすすめです。
「中学入試でる順」は中学入試の過去問集で、入試レベルの問題を解く力が身につきます。
基礎ができたら、入試対策で過去問もしっかり解いておきましょう。
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中学受験の算数を伸ばすために親御さんができるサポートは3つ
算数を伸ばすために親御さんができるサポートは3つです。
- 子どもから算数の解き方を説明してもらう
- 算数に苦手意識を持たせない
- 勉強スケジュールを管理する
3つのサポート方法について順番に解説します。
子どもから算数の解き方を説明してもらう
親御さんのできるサポートは、子どもから算数の解き方を説明してもらうことです。
算数の解き方や知識を定着させるには、次の3ステップを進まなければいけません。
学力向上までの3ステップの内、子どもの力だけで到達できるのは2ステップ目の「できる」までです。
試験で正解できる「点になる」に到達するためには、人に算数の解き方を説明できなければいけません。
人に説明できるようになれば、知識が定着して「わかったつもり」を脱却できます。
お子さんが算数の説明をいつでもできる相手が親御さんです。
算数を試験で正解できるようになるため、親御さんがしっかりサポートしましょう。
算数に苦手意識を持たせない
お子さんが算数に苦手意識を持たないようにすることも大切です。
算数に苦手意識を持たせないようにするポイントは以下の2つです。
- 子どもに合わせたレベル感で勉強させる
- 親が手をかけすぎない
算数は基礎に理解できていない分野があると、背伸びをして応用問題に挑んでも理解できません。
わからない問題ばかり見ていると、ストレスだけ蓄積されてしまい算数に苦手意識を持つことも考えられます。
お子さんの理解度に合わせて学習を進めましょう。
また、親御さんが不用意に口出しすることもストレスを溜める原因になります。
算数を教えるために問題の解き方を逐一教えたり、考えている最中に横から口をはさむと嫌気が差してしまうかもしれません。
算数の解き方について自分で考える時間を奪わないように気をつけましょう。
勉強スケジュールを管理する
中学受験の算数は勉強範囲が膨大になるため、計画的に学習を進める必要があります。
お子さんだけでは勉強の優先度や進捗管理が難しくなる可能性が高く、親御さんの協力が欠かせません。
算数はテキストや配布プリントも多くなる傾向にあるため、しっかりと計画を立てて勉強に向かわせましょう。
スケジュールを作成するときのポイントは以下の5つです。
- 計画を紙に書く
- スケジュール表に優先度が低い宿題は含めない
- 直近の目標と今週やるべきことを書く
- 現実的な目標を書く
- やるべきことを1日単位で管理する
中学受験に合格するため、計画的なスケジュールを作成しましょう。
計画を紙に書くと、紙に書いていない人よりも成果が10倍以上変わるという研究結果も出ています。
詳しいスケジュール管理方法は、関連記事「【成績アップの秘訣】中学受験の勉強はスケジュール管理が大切!5つのコツと注意点を紹介」にて解説しています。
スケジュール管理の方法が知りたい方はぜひご一読ください。
中学受験は算数の伸ばし方を身につけて合格を目指そう
中学受験に合格するには、算数の伸ばし方が重要です。
授業で習った内容より難易度が高くなるため、対策していなければほかのお子さんと差がついてしまうでしょう。
とはいえ、お子さんの理解度に合わせて正しく勉強することで、算数の成績をしっかり伸ばせます。
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