「中学受験でなぜスランプが起きるの?」
「子どもがスランプになってどうしたらいいかわからない……」
「スランプから抜け出すためのサポート方法が知りたい」
中学受験の勉強期間には、なかなか成績が上がらずスランプになってしまうお子さんもいます。自分の子どもがスランプでどう対策したらよいかわからないという親御さんも多いのではないでしょうか。
お子さんがスランプを抜け出すためには、親御さんが冷静にサポートしてあげる必要があります。
親御さんが的確にサポートできれば、スランプを克服できる確率が上がります。
この記事では、お子さんのスランプを抜け出すための方法が知りたい親御さんに向けて以下の内容を解説しています。
- スランプになる原因
- スランプから抜け出すためのポイント
- スランプになったお子さんへのサポート方法
お子さんがスランプを抜け出すきっかけをつかめるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。

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中学受験のスランプは小学5年生~6年生の秋に起きやすい

一般的に中学受験のスランプは小学5年生~小学6年生の秋に起こりやすいと言われます。
小学5年生~小学6年生は中学受験の対策が本格化する時期となり、心身ともに負荷がかかり始める時期です。
1つの事例として、受験勉強の負荷がかかり、親の期待や合格へのプレッシャーが高くなると本来の力を発揮できずスランプになることがあります。
中学受験を目指すお子さんなら、いつスランプになってもおかしくはありません。
スランプが起きたら親御さんがサポートして、体制を立て直す必要があります。
【6年生】中学受験の直前期にスランプが起こる主な理由は2つ

中学受験の直前期にスランプが起こる主な理由は2つです。
- 夏期講習による疲れや達成感
- 受験に対する不安
小学6年生のお子さんがいる人は、2つの理由をよく確認しておきましょう。
1.夏期講習による疲れや達成感
夏期講習による疲れやハードな課題をクリアした達成感により、スランプになる可能性があります。
受験において夏休みは、勉強にすべての力を使える重要な時期です。
ほとんどの時間を受験勉強に使うこととなるため、お子さんに大きな負荷がかかります。
特に塾の夏期講習は、講習時間も長く宿題も多くなります。
- 学校や塾の宿題
- 塾の夏期講習
ハードな課題を終わらせることが目的となるケースもあり、夏を終えたあと燃え尽き症候群にも似た状態になる恐れもあるでしょう。
お子さんの調子には十分気を付けてあげましょう。
2.受験に対する不安
受験への漠然とした不安から精神が安定せず、スランプになる可能性があります。
中学受験の時期が近づいたとき、心構えができていない状態だとお子さんの中で不安感が大きくなります。
受験日が近づいてくると周りも受験モードに入っているため、歩調が合わず落ち着かない気持ちにもなるでしょう。
スランプにならないように受験への不安を解消してあげましょう。
スランプで受験を続けるかどうか悩んでいるという親御さんに向けて、関連記事「【後悔しない】中学受験をやめるか決断するポイント3選!5つの悩み別に対処法を解説」では、中学受験をやめるか決断するポイントを紹介しています。
お子さんのスランプが長引いている場合は、中学受験を続けるか判断するために参考にしてみてください。

5年生で中学受験のスランプが起こる理由2つ

小学5年生で中学受験のスランプが起こる理由は以下の2つです。
- 学習難易度があがる
- 勉強習慣が身についていない
スランプが起こる理由について解説していきます。
1.学習難易度が上昇する
スランプになる原因の1つとして、学習難易度が大きく上昇することがあげられます。
学校の勉強に加えて塾の受験対策など、学習しなければいけない内容の増加により、学習難易度も上昇してしまうのです。
急激な学習内容の増加に対応できず、スランプになる可能性があります。
特に小学5年生の場合は、親や先生に言われるまま勉強を開始しているお子さんも多く、勉強についていけないお子さんもいます。
お子さんの疲れや覇気がない印象を見逃すと、スランプにつながってしまうでしょう。
2.勉強習慣が身に付いてない
小学校5年生から中学受験を目指すお子さんだと、勉強習慣が身についておらずスランプになる可能性が高くなります。
勉強習慣が身についていないことによる影響は以下のとおりです。
- 勉強時間の増加についていけない
- 宿題と受験勉強を両立できない
小学校4年生までの宿題だけであれば、1日2~3時間程度で終わらせられるでしょう。
しかし、中学受験を目指すとなると、毎日今までの倍以上は勉強しなければいけません。
習慣をすぐに変えることは難しく、勉強についていけなくなる可能性があります。
習慣の大きな変化は成績を落とす原因につながり、スランプを招いてしまうでしょう。
中学受験でスランプから抜け出す3つのポイント

中学受験でスランプから抜け出す3つのポイントは以下になります。
- 最低限の勉強をコツコツ続ける
- 親自身が気持ちを落ち着ける
- 受験に前向きになる
スランプ状態のお子さんがいる場合は、スランプ脱出のため紹介するポイントを参考にしてください。
1.最低限の学習を継続する
お子さんがスランプになったときも、最低限の学習を続けることが大切になります。学習自体をやめてしまうと、成績の低下をまったく止められなくなるためです。
自分の勉強に対して、改善策を考えながら地道に学習を進めましょう。
ただし、お子さんの気持ちを軽くするため、偏差値やクラスなどは一旦気にする必要はありません。
現状維持で精一杯になっているときにほかのことを気にしてもうまくいかないものです。
最低ラインだけを決めて、現状維持しながらお子さんの調子を整えていきましょう。
2.親自身が気持ちを落ち着ける
お子さんがスランプになっても、親御さんは焦りやイライラを落ち着けるよう対策することが重要です。
親御さんの動揺や負の気持ちが、お子さんに伝わってプレッシャーになってしまうためです。
成績が上がらないことを理由にお子さんを叱ると、モチベーションが下がる可能性もあります。
スランプによってお子さんも改善方法がわからない状態であるため、親御さんが落ち着いてフォローしなければいけません。
状況を改善するため、お子さんがスランプになっても冷静に対応を進めましょう。
中学受験期に親が取るべき行動については、「【知らなきゃ損】中学受験に成功する親の特徴10選!NG行為や3つの学習のコツを解説」で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。

3.子どもの学習意欲を引き出す
お子さんの学習意欲を引き出せると、スランプを解消できる可能性があります。
前向きに取り組む気持ちがあれば、学習を継続していけるためです。
勉強したい!というモチベーションがあれば、スランプから抜け出せるタイミングは訪れます。
一方で、お子さんに学習する気持ちがなくなっていると、学習時間が減少して中学受験に向かうことは難しくなります。
お子さんに受験や学習への意欲があれば成績は伸ばせるため、モチベーションを引き出してあげましょう。
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中学受験に向けてスランプを抜け出すためのサポート方法は7つ

中学受験に向けてスランプを抜け出すためのサポート方法は以下の7つです。
- 受験までのスケジュールを整理する
- がんばりを認める声かけをする
- 勉強のしやすい環境を作る
- 学校の先生や塾の講師とコンタクトを取る
- 戦略的に勉強を進める
- 志望校の学校見学に行く
- 自分から勉強したくなる情報を伝える
お子さんのスランプ解消のため、的確なサポート方法を実践していきましょう。
1.受験までのスケジュールを整理する
中学受験までの不安を取り除くため、お子さんと一緒に学習スケジュールを整理しましょう。
お子さんは中学受験への道のりがイメージできていないこともあるため、見える化してゴールを見せてあげる必要があります。
たとえば、以下のように受験までに何をしたらよいのか明確に伝えてあげると効果的です。
- 志望校の入試日を伝える
- 受ける予定の模試は何回あるのか
- 受験までの勉強の進め方
お子さんが安心して中学受験にのぞめるように、スケジュールを管理しながらサポートしましょう。
「こういうこともできるよ」など、学習方法に幅があることも伝えてあげられると安心感が増します。
関連記事「【成績アップの秘訣】中学受験の勉強はスケジュール管理が大切!5つのコツと注意点を紹介」にて、具体的なスケジュール管理方法を紹介しています。
どのようにスケジュール管理したらよいのかお悩みの方は、ぜひ関連記事も合わせてご一読ください。

2.ポジティブな声かけをする
スランプになっているお子さんには、ポジティブに声をかけることが重要です。
お子さんはスランプに入ると、「自分はだめだ」など気持ちが下に向きやすくなります。
頑張って勉強をしても成果が出ない状態に苦しんでいるため、以下のように前向きな気持ちで励ましてあげるとよいでしょう。
- 漢字や計算を覚えるのが早くなったね
- 毎日自分から勉強に取り組めるようになったね
勉強に取り組む姿勢や成長している点をほめてあげると効果的です。
お子さんの気持ちが沈み続けないよう、前向きな声かけを意識していきましょう。
3.勉強のしやすい環境を整える
スランプになって勉強に集中できない場合は、環境を整えることが重要です。
ほかのことに意識が向かないようになり、お子さんの気分転換にもなります。
以下を参考に学習環境を整えてみましょう。
- 子ども部屋にゲームやマンガなど誘惑されるものを置かない
- 図書室や自習室など外部の環境を利用する
スランプになると集中力を保ち続けることが難しくなるため、勉強以外のことに意識が向きやすくなります。
自然と勉強に向かえる環境ができれば、最低限の勉強を続けられるようになるでしょう。
スランプのときはお子さんが楽に勉強を続けられる環境が大切です。
関連動画「受験勉強に失敗する親がやっていないことTOP5」では、中学受験に必要な親御さんのサポート方法について解説しています。お子さんの中学受験を成功させる秘訣をお話しているため、ぜひ関連動画を参考にサポートしてください。
4.学校の先生や塾の講師とコンタクトを取る
親御さんだけで対応できないと感じたら、学校の先生や塾の講師とコンタクトを取りましょう。
多くの子どもを見てきている先生や塾講師であれば、スランプ中の勉強方法や対策を教えてもらえる可能性があります。
先生や塾講師と信頼関係ができていれば、普段からお子さんの状態を気にしてもらえます。
親御さんだけでスランプを解消するのは非常に難しいため、第三者の力を借りることも手段の1つとして考えておきましょう。
5.戦略的に勉強を進める
スランプになると一定期間は成果がでないと考えられるため、戦略的に勉強を続ける必要があります。
以下のように、成績と時期によって柔軟な対応を検討しましょう。
- 頻出分野を優先して対策
- 受験科目を2つに絞る
- 過去問対策して学習範囲を絞る
特に早めに過去問対策を行えれば、出やすい問題に集中して取り組めるためおすすめです。

総合力を上げられない場合は、早めに対策を講じましょう。
スランプだからこそ範囲を絞って勉強することで、点数が取れるようになる可能性があります。
ただし、中学受験を過去問対策だけで合格するのは困難です。関連記事「中学受験は過去問だけで合格するのは厳しい!対策する目的とポイント5つを紹介」では、過去問対策のやり方と中学受験の勉強法についてより詳しく解説しているので、ぜひ参考にしみてください。

6.志望校の学校見学に行く
スランプでお子さんのモチベーションが下がってるなら、志望校の学校見学に参加しましょう。
志望校見学に行くと、お子さんの中で中学受験を頑張ろうという気持ちを再度持たせられます。
志望校見学は、お子さんの内側から大きなモチベーションを引き出せます。
入学したときのイメージが明確になり「この学校に行きたい」「合格するために勉強するぞ」という気持ちを持たせられます。
スランプで苦しんでいる時期だからこそ、気持ちを切り替えるために志望校に見学へ行きましょう。
7.小さな目標を達成する
スランプになって成績の低下しているときは、小さな目標から達成させましょう。
目標を小さく設定することにより、以下の効果が得られます。
- 精神的な負荷を軽減できる
- 目標をクリアした成果により自信を取り戻せる
たとえば、「学校の小テストで満点を取る」など実現しやすい目標設定から始めるとよいでしょう。
小さな目標達成を繰り返すことで、受験勉強への自信につながります。
中学受験に向けてスランプを克服しよう

中学受験では多くのお子さんがスランプを経験しています。スランプから抜け出すために対策を講じている親御さんも多いでしょう。
しかし、親御さんが落ち着いた対応を取れなければ、お子さんのスランプが長期化する恐れもあります。スランプ脱出のために、落ち着いてお子さんのサポートを続けていきましょう。
スランプを抜け出すためには、親御さんの献身的なサポートが必要です。
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