「志望校の過去問が難しくて合格最低点に届かない」
「過去問の合格最低点に届かないと悩む子どもはほかにもいるの?」
「どうすれば効率的に点数を伸ばせる?」
志望校の過去問を解いた際に、合格最低点に届かないと不安に思いますよね。しかし、悲観的になる必要はありません。
過去問を解く際に重要なことは、志望校の出題傾向を知ることだからです!
この記事では、中学受験の過去問対策で合格最低点に届かないとお悩みの親御さんに向けて、以下の内容を解説しています。
- 合格最低点に届かない子は意外にも多い
- 届かなくてもOKな理由
- 具体的な対策方法
- ケアレスミスをなくす方法
今日からできる対策方法についても紹介しているので、ぜひ最後までお読みください。
私が教えた生徒さんには、過去問で最低点に届かなかった生徒でも偏差値73の中学に合格した実績があります!対談動画で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
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中学受験の過去問で合格最低点に届かない子は意外にも多い
過去問対策を繰り返しているものの、志望校の合格最低点に届かないと悩む親御さんは意外にも多いようです。X(旧Twitter)では、以下のような投稿が見つかりました。
過去問を解いている娘の横でじっと静かに待つ。
— おかんボンビー@中受終了 (@Msu7265s) December 9, 2022
娘の手が2分ほど止まったら、
私の心が少し乱れる、、、
けどもう口出しはしないし、
したくない。
R4は未だ届かず…過去問はまだ合格最低点にも届かない。#中学受験
2/1まであと30日
— 有賀隆夫 (@ariga_takao) January 2, 2019
志望校の合格最低点に届かない
当日まで時間もない
同じ年度をブン回してパターンを覚える方法
間違いではありません
しかし問題をぶつ切りにしながら、ヒント付きで解く
タイマーはその都度止める
サポート付き演習
テストの受け方の精度も上がるので学習効率が上がります#中学受験
このように、志望校の合格最低点に到達しないことに、もどかしさを抱えている親御さんはいます。しかし、過去問に取り組む目的は、合格最低点を取ることがメインではありません。
志望校の出題傾向を押さえることが最も重要です!
そのため「もっと危機感を持たせないと」と焦ったり「第一志望校を変えよう」と諦めたりしないでください。
初めのうちは、志望校の入試に「どのような問題が出題されるかを確認するツール」として、過去問を使用しましょう。
中学受験の過去問で最初は合格最低点に届かなくてもOKな2つの理由
志望校の合格最低点に届かなくてもいい理由は、以下の2つです。
- 時間が足りていないだけだから
- 発揮力を高めれば合格できる可能性があるから
過去問に取り組み始めた初期段階では気にする必要がない理由について、1つずつ解説します。
1. 時間が足りていないだけだから
中学受験の過去問は、各学校によって出題される問題が異なります。なかには、深く考えないと解けない問題が出題されることもあるでしょう。
慣れない出題形式が原因で、解答に時間がかかってしまっているケースがあります!
時間をかければ解けるのであれば、解答スピードを上げることで合格最低点に到達する可能性が高まります。
たとえば、社会なら暗記できていれば答えられる科目です。知識を思い出して、回答するスピードを上げる訓練をすれば、問題なく解けるようになるでしょう。
繰り返し過去問を解いて、解答スピードを上げる練習をおこなってみてください。
2. 発揮力を高めれば合格できる可能性があるから
発揮力とは、持っている実力を十分に表すことです!
多くの場合、実力を高めることに注力されますが、発揮力を伸ばすことは非常に重要です。なぜなら、発揮力が低いと、試験当日に実力をだせず、受験に失敗してしまう可能性があります。
たとえば、以下のようなケースの場合を考えてみましょう。
- Aさん:実力90%×発揮力60%=54点
- Bさん:実力70%×発揮力90%=63点
このように、実力が負けていたとしても、発揮力が勝っていればライバルを追い抜けることがわかります。志望校に合格するためには、発揮力を伸ばすことにも意識を向けましょう。
なお、発揮力を高めるためには、以下のような工夫が有効です。
- 得意な問題から解く
- 苦手な問題は飛ばす
問題を解く順番を変えるだけでも、実力を発揮できる可能性は高まります。ぜひ今日から試してみてください。
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中学受験の過去問で合格最低点に届かない際にすべき対策5選
合格最低点を取れるようになるためには、以下のような対策を取るのが効果的です。
- 中堅校以上を目指すなら2科目受験に変更する
- 漢字は暗記する数を絞りこむ
- 出題されやすい計算問題に絞って反復練習をする
- 理科と社会は得意な半分の範囲だけを勉強する
- 過去問専用ノートをつくる
なお、ここでは紹介しきれなかった対策方法は、関連動画「【99%の人が知らない】中学受験の過去問対策ノウハウ20選」にて解説しています。あわせてチェックしてみてください。
1. 中堅校以上を目指すなら2科目受験に変更する
志望校が中堅校以上なら、受験科目を絞るのが有効です!
限られた時間で4科目すべての成績を上げるのは、本当に大変なことです。各科目に力が分散してしまうため、中途半端にしか理解できていない状態で受験に臨むことになる可能性があります。
そのため、これといった得意科目がない場合やそれぞれの科目が50に満たない子は、早めに2科目受験に切り替えましょう。国語と算数の勉強にあてる時間を増やせるため、集中して学習を進められます。
お子さんの成績状況に応じて、受験する科目数を決めましょう。
2. 漢字は暗記する数を絞りこむ
中学受験で出題される漢字は、2,000字程度あります。漢字に苦手意識を持つ子どもが、すべて覚えるのは難しいでしょう。
漢字に自信のない子は「出る順「中学受験」漢字1580が7時間」のランクAに掲載された540字に絞って覚えてください!
絞り込むことに不安を感じる親御さんがいるかもしれませんが、出題頻度が低い漢字はほかの生徒も間違える傾向にあります。そのため「漢字で差がつくかもしれない」と、過度に心配する必要はありません。
なお、国語が苦手なお子さんにおすすめの勉強方法については、関連記事「【苦手克服】国語が苦手な小学生の特徴・理由4選!解き方のコツや勉強方法3つを紹介」にて解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
3. 出題されやすい計算問題に絞って反復練習をする
出題傾向が高い類似問題をテキストなどから探しだし、繰り返し練習するのがおすすめです。何度も解いていると、計算スピードが上がりミスが少なくなります。
入試当日に落ち着いて解けるようになるため、反復練習は怠らないようにしましょう。
また、学校や塾で課された宿題については、取捨選択が必要です。限られた時間で出題可能性の低い問題に取り組むことは、非効率だからです。
宿題のなかでも「出題傾向が高い問題だけに取り組む」など、優先順位をつけるようにしましょう!
なお、算数の成績に伸び悩むお子さんには、関連記事「中学受験の算数の伸ばし方は3つ!偏差値別の勉強法やサポート方法を解説」がおすすめです。親御さんができるサポートも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
4. 理科と社会は得意な半分の範囲だけを勉強する
4科目受験を目指している「理科と社会に苦手意識を持つお子さん」は、得意な範囲だけに絞って勉強するようにしましょう!
なぜなら、苦手分野は得点化が難しいからです。すべての範囲を網羅しようとすると、得意分野も含めて失敗してしまう可能性があります。
なお、範囲を絞る際には、以下のように決めるのが効果的です。
子どもの特徴 | 分野 |
---|---|
計算が得意 | 物理・科学 |
暗記が得意 | 生物・地学 |
計算と暗記のどちらも苦手なら、ましなほうを選択してください。得意な範囲を完璧にしておくと、50点/100点を狙えます。しかし、すべての範囲が中途半端な対策となってしまうと、20点/100点しか取れない可能性があります。
得意な分野に絞って対策することで、効率的に勉強を進めましょう。
5. 過去問専用ノートをつくる
過去問対策をおこなう際には、専用ノートをつくっておいてください。間違えた問題をまとめておくことで、ミスした問題が一覧でわかるようになります。
なお、専用ノートのつくり方は以下のとおりです。
- サイズはA4かB3(過去問のコピーとあわせる)
- 解答を織り込んで貼る
- 左側は問題を貼って△印をつける
- 右側に間違えた理由を書き込み、もう一度解く
- 余白に繰り返し解いてみる
重要なのは「④間違えた理由を書き込む」ことです。どうして間違えてしまったのかを、子ども自身で考えて記入することを続けると「間違いやすい問題」に気づけます。
子ども自らが「ミスしないように」と意識できるようになるため、ぜひ実践してみてください!
なお、中学受験に失敗したくない方は、関連記事「【親御さん必見】中学受験に落ちる人の特徴10選!成功するための親のサポートを解説」がおすすめです。ぜひ参考にしてみてください。
中学受験の過去問を合格点まで伸ばす!ケアレスミスをなくす5つの方法
中学受験の過去問で合格最低点に届かない子のなかには、ケアレスミスを連発しているケースがあります。2~3問間違うと1科目だけで10点ほど落とすことになるため、なるべくミスしないように気をつけたいものです。
ここでは、ケアレスミスをなくす5つの方法を解説します。
- 間違えた理由を書く
- ケアレスミスまとめノートをつくる
- ミスしがちなポイント3つに合言葉をつくる
- 見直す時間を5分間確保する
- 問題文のポイントに印をつける
対策すれば攻略可能なので、1つずつ実践してみてください。
1. 間違えた理由を書く
ミスしてしまった問題は、どうして間違えたのかを明確にしておくことが大切です!
「たし算と掛け算の順番を間違えた」など、理由を詳しく過去問専用ノートに書いておいてください。その際、どうすれば同じミスをしないかを考えておくことも重要です。
対策方法については、親御さんがお子さんといっしょに考えてあげてください。中学受験では「小さなミスをなくすこと」が、志望校合格の鍵を握ります。
どうして間違えたのか、どうすれば同じミスをしないかを考えておくと、ケアレスミスを減らせるでしょう。
2. ケアレスミスまとめノートをつくる
ケアレスミスだけをまとめたノートをつくると、子ども自身で「自分の弱点」に気づけます。過去問や塾で解いた問題などから、ミスした問題をまとめたノートをつくってみてください。
同じような問題で間違えていることに気づくはずです!
とはいえ、ミスばかりまとめられると、子どもの性格によってはモチベーションに悪影響を与える可能性があります。そのため、よく解けた問題についてまとめたノートを同時につくってあげるなど、子どもの気持ちに寄り添ってあげる工夫が必要です。
3. ミスしがちなポイント3つに合言葉をつくる
過去問専用ノートやケアレスミスノートなどをつくると、間違いやすいポイントが明確になるぶん、親御さんがいろいろと注意したくなってしまうかもしれません。
注意ポイントを伝える際には、3つに絞ることが大切です!
子どもは複数のポイントを伝えられると「結局何に気をつけたらいいんだったかな?」と混乱してしまいます。
そのため、とくにミスをしてしまいがちなポイントを3つに絞り、合言葉をつくってあげてください。たとえば国語なら、以下のような合言葉がつくれるでしょう。
ミスしがちなポイント | 合言葉 |
---|---|
・漢字のハネ ・文章の抜き出し ・文末の~こと・~から | ・ハネ ・抜き出し ・こと・から |
合言葉があると、過去問を解いている最中に気をつけるべきポイントが頭に浮かんできます。各科目でそれぞれ合言葉をつくり、1つずつミスを減らしていきましょう。
4. 見直す時間を5分間確保する
ケアレスミスに気付くためには、見直しは欠かせません。そのため、試験時間の残り5分になったら、見直しの時間にあてられるように時間配分の練習をしておきましょう。
ただし、時間制限を設けて過去問を解くのは、入試直前期の11月からにしてください。
10月までは、時間をかけてでも合格最低点が取れるようになることが大切です!
11月以降には、見直し時間を配慮して問題が解けるように配慮しましょう。
5. 問題文のポイントに印をつける
問題文を読んだ際に、引っかからないように印をつけておくのがおすすめです!
たとえば、問題で「あてはまらないものに〇をつけよ」なら「あてはまらない」がひと目でわかるように印をつけます。頭だけで考えていると、うっかり間違えてしまうことがあるからです。
視覚から「あてはまらないものを探すんだ」と意識できるため、ケアレスミスを減らせるでしょう。
過去問対策でのミスは、まったく問題ありません。入試本番でミスしないようにするための練習だと思って、合格最低点にこだわらず1つずつ対策していきましょう。
中学受験の過去問で「合格最低点に届かない」と悲観的になる必要はない
中学受験の過去問対策では、合格最低点を目指して取り組むのが有効です。しかし、過去問に取り組みだした初めのうちは、得点にこだわる必要はありません。
志望校の出題傾向を押さえたり、問題を解くスピードをアップさせたりすることが重要です!
対策する際には、暗記する漢字を絞ったり、過去問専用ノートをつくったりなどを1つずつ実践してみてください。
とはいえ、過去問の合格最低点に届かないと不安だと感じる親御さんはいるでしょう。
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