「うちの子はなぜ国語が苦手なんだろう」
「国語の苦手を克服するためにはどうしたらいい?」
「親としてできることは何があるだろうか」
国語を苦手とするお子さんをお持ちの方は、多いのではないでしょうか?
母国語である国語はあらゆる教科の土台となるため、苦手なままだと他の教科の成績にも影響が出てきます。
そこで本記事では、以下のポイントについて解説します。
- 国語が苦手な小学生の特徴と理由
- 意識すべき問題の解き方のコツと正しい文章の読み方
- おすすめの国語の勉強方法
- 苦手克服のために親が意識したいこと
私自身も国語が苦手でしたが、勉強方法を変えることで偏差値が大きく上がりました。
本記事を読むことで、お子さんや親御さんの中学受験についてのお悩み解決の一助になるでしょう。
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国語が苦手な小学生の特徴・理由4つ
国語が苦手な小学生には、以下のような特徴があります。
- 読解力が足りない
- 語彙力が足りない
- コミュニケーション不足
- 文章の読み書きに不慣れ
それぞれ詳しくみていきましょう。
1.読解力が足りない
国語が苦手な小学生は、読解力不足によるところが大きいです。
近年はSNSの普及によって短い文章でのやり取りが増えており、長文を読む機会が減ってきました。
そのため、文章で何が書かれているのかを読み取れない子どもが増えています。
メッセージのやり取りが簡単になった反面、読解力が低下するという弊害も生まれています。
試験においても、問題文の意図を読み取れずに間違った解答をしたり、主語と述語が明確でない文章を書いたりしてしまうことに繋がっているのです。
2.語彙力が足りない
語彙力の不足も、国語が苦手になる要因の1つです。
文章を読むにあたっては、文中に出てくる単語の意味や漢字の読み方が分かっていないとスムーズに理解ができません。
単語や漢字が分からないと、本文全体の内容に集中できなくなるのです。
語彙力が足りていないと、文章を読んでも意味がわからなくなり、国語に苦手意識をもってしまうでしょう。
3.コミュニケーション不足
近年は家庭や地域社会でのコミュニケーションの機会が減ったことも、国語力低下の一因と考えられます。
昔は親や兄弟、親戚、近所の人との会話をする中で、日本語の表現力が自然と身についていました。
しかし、近年は核家族化の進行や近隣住民とのコミュニティーの場の減少によって、コミュニケーションを取る機会がなくなってきています。
昔の子どもは地域の中で成長していくのが当たり前でした。
このように、正しい日本語を教えてくれる大人が周りにいないことも国語が苦手になる要因なのです。
またスマホの普及によって、ゲームに興じる子どもが増えているのもコミュニケーションの機会が失われている要因の1つです。
Youtubeの関連動画【簡単です】子どもにゲームをやめさせる方法|vol.011では、子どもにゲームを簡単にやめさせる方法について解説しています。
中学受験で失敗しないために、ぜひ参考にしてみてください。
4.文章の読み書きに不慣れ
文章の読み書きに不慣れであることも、国語力に影響しています。
近年はインターネットの普及によって、新聞購読をしなくなったり本棚に本を置かなくなったりする家庭が増えています。
活字離れによって、ますます子どもの国語の苦手意識を高めてしまっているのが現状です。
家庭で活字に触れる機会が減少してしまうことで、子どもの国語力低下にも大きな影響を与えてしまうのです。
【読解問題が鍵】国語が苦手な小学生が意識すべき解き方のコツ3つ
国語の成績をアップさせるためには、読解問題の攻略が欠かせません。
読解問題は配点が高いため、これらのポイントを意識することで大きく偏差値を上げられるでしょう。
ここでは入試で頻出の3つの出題パターンごとに、国語が苦手な小学生が意識すべき解き方について解説します。
- 理由を聞かれる問題
- 指示語問題
- 言い換え問題
それぞれ詳しく解説します。
1.理由を聞かれる問題の解き方
理由を聞かれる問題では、根拠を自分で考えるのはNGです。根拠は必ず本文中から探しましょう。
自分の頭で考えずに、本文に書かれていることから解答を見つけることが大切です。国語の解答は、100人が読んだら100人ともが納得するものを解答の選択肢から選ばないといけません。
解答は客観的であることが大切です。
また、理由を聞かれる問題で「選択肢を2つまで絞れるけど分からない」という場合は、「から・ため・ので」といった部分に注目することで解答に近づけるでしょう。
2.指示語問題の解き方
指示語の問題は、該当する「指示語」の直前を見るのがポイントです。
また、指示語を解答となる部分に置き換えても文章の意味が通じるかどうかを確認することも有効です。
制限時間内に解けない場合は、指示語の問題を複数解いて演習を積みましょう。
指示語の問題はトレーニングを積むことで点数に結びつきやすいので、上記のポイントを意識することが大切です。
3.言い換え問題の解き方
言い換え問題は、同じ意味の言葉に注目して問題文からヒントを得ることが大切です。
問題文で問われている語句に注目し、それが言い換えられている部分を本文中から探しましょう。
具体的な練習問題を見てみましょう。
問題文で問われている「どのような意味」の「意味」に着目し、言い換えられている箇所を探しましょう。
同じ意味の言葉を簡単に見つけられるようになれば、言い換え問題の正答率はグンとアップするでしょう。
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国語が苦手な小学生が意識すべき正しい文章の読み方4選
ここでは基本となる文章の読み方を紹介します。
- 具体例と筆者の主張を区別する
- 接続詞に注意しながら読む
- 主語と述語を見分ける
- 対比構造に気をつける
小説や物語文などの気持ちを読み取る方法は、YouTube動画【たった1動画で全てがわかる】中学受験国語完全攻略【永久保存版】でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
1.具体例と筆者の主張を区別する
国語の文章を読む上で大切なのは、筆者の主張と具体例を混同しないことです。
筆者が用いる具体例と主張を区別することが大切です!
筆者の主張の後に具体例がくることが多いです。また、具体例の後には再度筆者の主張がきます。基本的に以下のようにハンバーガー型となっていることに注目しましょう。
具体例があっても軽く読み流し、筆者の主張に注目することが大切です。
2.接続詞に注意しながら読む
筆者は自分の主張を展開するために、さまざまな接続詞を用います。
接続詞があるときは筆者の主張が続くことが多いため、丸をつけるなどして注目しましょう。
しかし・つまり・このように という接続詞の後には筆者の主張がきやすい
接続詞によって文と文との論理関係がわかり、本文の内容が頭の中に整理されて要点を掴めます!
順接や逆接の「つまり」「だから」「しかし」といった接続詞に注目することで、文章の流れを論理的に理解できるようになるでしょう。
3.主語と述語を見分ける
文章全体を理解するためには、1つひとつの文章の主語と述語の区別が大切です。
文章の要点を見つけるのが苦手だったり、説明文の点数が平均点以下であったりするお子さんは、主語と述語を見分ける練習をしましょう。
1文の要点を主語・述語から探すことが大事
主語の例:だれが(は)
述語の例:どうする/どんなだ/ある/いる/ ない
主語と述語の判別をマスターすることが国語を攻略する最短経路です。
4.対比構造に気をつける
入試問題の説明文のほとんどは、対比構造で構成されています。
そのため、対比構造を理解することで文章の内容をスムーズに理解できるようになるでしょう。
対比構造の例は以下の通りです。
- 「子供」と「大人」
- 「科学」と「自然」
- 「現代」と「過去」
- 「動物」と「人間」
対比構造の文章を読む際には、「何と何が対比されているのか」「筆者の主張はどちら側か」を意識しましょう。
これらのポイントを意識することで、筆者の主張を追いかけやすくなります。
関連記事の【たった1記事で全てがわかる】中学受験国語完全攻略【永久保存版】では、国語苦手を克服するための方法を詳しく解説しています。
記事で紹介している方法を実践することで、短期間でも効果が出やすいのでぜひ参考にしてみてください。
【苦手レベル別】小学生におすすめの国語の勉強法3つ
ここでは、小学生におすすめの国語の勉強方法について解説します。
- 知識・語彙不足で内容がわからない子は「語彙力と文法力」を高める
- 問題の要点が見分けられない子は「正しい読み方」を意識する
- 問題で他の選択肢と迷ってしまう子は「解き方のコツ」を身につける
1つずつ詳しくみていきましょう。
1.知識・語彙不足で内容がわからない子は「語彙力と文法力」を高める
国語の試験問題では、本文中に難しい語句がでてくることもあります。
こうした難解な語句につまずいているお子さんは、語彙力や文法力が低い傾向にあるため、集中的に対策しましょう。
文脈では、以下のようなポイントを見極める力が大切です。
- 主語と述語の関係
- 修飾語と被修飾語の関係
- 順接と逆接などの接続詞
- 「て・に・を・は」などの助詞
- 漢字や慣用句などの知識
特に助詞は、以下のような異なる文章を理解するのに重要です。
- 「私は荷物を届けた」
- 「私の荷物を届けた」
- 「私に荷物を届けた」
これらの文章は全く異なる意味になるため、子どもが正しく理解しているかを確認してみましょう。
文章の意味を理解できるようになると、文を読むのが楽しくなり点数にも結びつきやすくなります。
2.問題の要点が見分けられない子は「正しい読み方」を意識する
問題の要点が掴めない子は、文章を読む時の4つのポイントを実践することが大切です。
- 筆者の主張と具体例を区別する
- 接続詞に注目する
- 主語と述語を見分ける
- 対比構造を意識する
ポイントを理解すると問題の解説をしっかりと納得感を持ちながら読めるようになります。
「100人中100人が納得できる解答」とはどういうものなのか理解する意識が大切です!
正しい読み方を意識しつつ演習を重ねることで、問題の要点を掴めるようになるでしょう。
3.問題で他の選択肢と迷ってしまう子は「解き方のコツ」を身につける
2択の選択肢で迷う子は、これまでに述べてきた以下の3つの頻出パターンごとのポイントも押さえながら、解き方をマスターすることが大切です。
理由を聞かれる問題 | ・根拠は本文から探す ・誰がみても納得できる解答であること ・「から・ため・ので」といった部分に注目する |
指示語の問題 | ・直前の文章に注目する ・選択肢の語句を指示語と置き換えても文章の意味が通じるか確認する |
言い換え問題 | ・同じ意味の言葉に注目する ・語彙力も同時に高めることで言い換えが見つけやすくなる |
「このパターンのときはこの解法」といったように反射的に問題文を見れるようになれば、国語の偏差値も上がってくるでしょう。
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子どもの国語苦手を克服するために親が意識したい4つのこと
ここでは親御さんが意識したいポイントについて解説します。
- 読書習慣を身につけさせる
- 無理をさせない
- 正しいやり方の勉強を継続する
お子さんの国語苦手を克服するために、ぜひ参考にしてみてください。
1.読書習慣を身につけさせる
国語苦手を克服するためには、読書習慣を身につけさせることが大切です。
読書をして活字に触れることで日本語の表現や文法に触れられ、語彙も自然と身につきます。
堅苦しい本ではなく、読みやすい物語などから入っていきましょう。
本を読むことに抵抗がなくなれば、自然と国語の成績も上がってくるでしょう。
子どもによっては自ら読書をするよりも読み聞かせによって効果を発揮する場合もあるので、子どもの性格に合わせて検討が必要です。
関連記事【受講生500名以上】現役塾講師から見た伸びる子の特徴7選!両親が行うべき成績アップの秘訣も解説では成績が伸びる子どもの特徴について7つの視点から解説しています。
子どもの成績は親御さんのちょっとしたサポートによっても伸ばせます。中学受験で後悔しないために、ぜひ参考にしてみてください。
2.無理をさせない
子どもの国語苦手を克服させたいからといって、無理をさせてはいけません。
国語の勉強が苦痛に感じると、子どもはますます国語が嫌いになる恐れがあります。
国語の問題集を選ぶ際なども、子どもが気軽に取り組めるような本選びが大切です。
最初はページ数の少ない問題集を選ぶとよいでしょう。
親が一方的に買い与えるのではなく、子供と一緒に本屋に行って選ぶことも重要です。
3.正しいやり方の勉強を継続する
母国語である国語の勉強は、毎日継続することが大切です。毎日継続することで、習慣となり国語に対する苦手意識が薄れていきます。
また、国語の勉強は、正しいやり方で継続することが大切です。ぜひ、学習塾などプロの講師を活用して正しい方針で国語の成績をアップさせていきましょう。
とはいえ、講師自身がお子さんに合った勉強方法を把握していないと意味がありません!
学習塾に通っても効果が出ないようであれば、その塾が子どもに合っていない可能性もあります。
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国語が苦手な小学生をもつ親御さんは塾も活用しよう
国語は、早い段階で苦手意識の克服が必要です。
また日々の子どもとの接し方や、子どもの生活環境なども国語力に影響しています。
国語の苦手意識をなくすために親ができることは豊富にあるので、解き方のコツを教えてあげるなど徹底的なサポートを行ってあげましょう。
とはいえ、親御さんだけの力では、限界があるためプロの学習塾に任せてみるというのも選択肢の1つです。お子さんに合った塾を選んで国語力アップをサポートしてあげましょう。
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