「中学受験に向けてスケジュールが組みたい」
「子供が小学4年生になったけど、受験勉強をどう進めたらいいんだろう?」
「中学受験向けたスケジュールを立てるコツが知りたい」
お子さんが小学4年生になったタイミングで中学受験の準備を進めたいと考えている親御さんも多いのではないでしょうか。
早ければ小学3年生の2月ぐらいから中学受験に向けた準備を進めるご家庭もあるため、遅れないように準備していく必要があります。
小学4年生からなら、適切なスケジュールを組めれば、余裕を持って中学受験対策が行えます。
この記事では、小学4年生のお子さん向けにスケジュールを組みたいと考えている人に向けて以下の内容を解説します。
- スケジュールを立てるコツ
- スケジュールの立て方
- 小学4年生のスケジュール管理方法
小学5年生以降の勉強を楽にするための準備ができるため、ぜひ最後までご一読ください。
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【中学受験】小学4年生に必要な勉強時間は平均2時間
中学受験を目指す小学4年生に必要な1日の勉強時間は、平均して約2時間ほどだと言われています。
ただし、勉強時間は目安であり、子どもの習熟度や目標によって個人差はあります。
小学4年生の場合は、時間の長さよりも適度に勉強を継続して習慣化することが目的となるでしょう。
本格的に受験勉強が始まる小学5年生以降に向けた準備期間になります。
毎日無理なく勉強する習慣ができれば、本格的な中学受験の勉強についていく力も身につけられるでしょう。
中学受験における4年生用のスケジュールを立てるコツは5つ
中学受験における小学4年生のスケジュールを立てるコツは、以下の5つです。
- 紙にスケジュールを書く
- スケジュールにすべての宿題を入れない
- 優先すべきことからスケジュールに書く
- 勉強時間に余裕を持たせる
- 睡眠時間をしっかり確保する
目の前の予定をすべて入れるだけでは、スケジュールを効率よく立てられません。
スケジュールを立てるコツを身につけ、学力向上を目指しましょう。
1.紙にスケジュールを書く
中学受験のためのスケジュールを立てるときは、紙に書くことをおすすめします。
スケジュールを紙に書く理由は以下の3つです。
- 勉強効率がよくなる
- サボらずに勉強できるようになる
- スケジュール管理が上手にできるようになる
実際に手を動かしてスケジュールを書き出すことで、時間の使い方を具体的にイメージできます。
ハーバード大学の研究によると、目標や計画を紙に書いた人は、そうでない人に比べて成果が10倍変わったという研究結果が出ています。
「月曜日の放課後は算数の勉強に1時間」「国語の勉強に1時間」など、細かく紙に書き出してみましょう。
2.スケジュールにすべての宿題を入れない
意味のあるスケジュールを作成するためには、すべての宿題をいれないことから始めましょう。
スケジュールにすべての宿題を入れない理由は、以下のとおりです。
- 重要なものと重要でないものがあるため
- すべて終わらせようとすると重要な宿題が手薄になるため
- 宿題よりも優先すべきことがあるため
たとえば、SAPIXの国語の宿題を例にすると、次の内容を消化しなければいけません。
- 授業後のテキスト解き直し
- デイリーサピックス
- 漢字ドリル
- 語彙の暗記
- テストの復習解き直し
ただし、すべての宿題に対応していると効率が非常に悪くなります。
スケジュールは、宿題を終わらせるために立てるのではなく、受験に合格するために必要なことを入れるという意識を持つことが大切です。
3.優先すべきことからスケジュールに書く
スケジュールは、成績を伸ばすために必要なことを先に入れることが重要です。
優先順位を見極める方法として、「パレートの法則」を利用しましょう。
パレートの法則とは20%の優先事項が成果の80%を生み出すという法則のことです。
80%の成果につながる方法は、時間管理のマトリックスによる「第2象限」を優先することです。
「重要かつ緊急ではない」部分を優先的に対応すると、中学受験において事前対策が打ちやすくなります。
直前で焦って必要なことに対応するといった事態を減らせるため、中学受験を有利に進められるようになるでしょう。
4.勉強時間に余裕を持たせる
スケジュールを立てるときは、勉強時間に余裕を持たせることが大切です。
勉強を詰めすぎたり、ほかの予定との余裕がないと、勉強の継続が難しくなります。
たとえば、問題集をするときは、問題を解く時間だけでなく見直しや採点の時間も含めましょう
問題集を10ページする時間を子どもに聞いてみるのも効果的です
お子さんに勉強を継続する習慣を作るため、無理のない勉強スケジュールを作成しましょう。
5.睡眠時間をしっかり確保する
スケジュールを立てる際は、睡眠時間を十分に確保することが何よりも大切です。
睡眠不足によって集中力の低下や体調を崩す原因につながり、中学受験に悪影響を与える可能性があります。
そのため、「夜9時には寝る」といったように、就寝時間をあらかじめ決めてから勉強スケジュールを決めるとよいでしょう。
規則正しい生活を送ることで、勉強の習慣もつけやすくなります。
規則正しく健康的な週間が、勉強の効率アップにもつながるのです。
【4年生からの中学受験】スケジュールを組むための目標設定方法3つ
小学4年生からスケジュールを組むための目標設定方法は、以下の3つです。
- いつまでにどの科目で何点取るか決める
- レベルに合った目標を立てる
- 子どもが本当に望む目標を立てる
適切な目標設定ができれば、お子さんに負荷をかけすぎることなく中学受験に向かえます。
中学受験に向けて、正しい目標設定ができるように取り組んでいきましょう。
1.いつまでにどの科目で何点取るか決める
達成したい目標となる、日付、科目、点数の3つを明確にしましょう。
明確な目標があれば、そこから逆算してスケジュールを組み立てられます。
目標設定時に気を付けるポイントは以下のとおりです。
- 明確な日付にすること
- 偏差値はわかりにくいので点数にすること
- 平均点は曖昧なので明確な点数にすること
- まずは1科目の目標に絞ること
たとえば、「3月26日の模試の算数で80点取る」など、具体的に達成する目標を決めることが大切です。
来月や来週など曖昧な表現を残してはいけません。
目標設定を明確にすることで、具体的な行動を起こしやすくなります。
2.レベルに合った目標を立てる
目標設定の際は、子どもの学力レベルに合った現実的な目標設定が大切です。
自分のレベルに合った目標を立てるため「理想と最低限の中学目標を決めること」を意識しましょう。
- 目標とする点数を確認する
- 最低限取りたい点数を確認する
- 目標点数と最低点数の中間点を算出する
たとえば、「目標とする点数を聞いて100点と回答」「最低限取りたい点数を聞いて60点と回答」という結果が得られた場合、100点と60点の間の80点がレベルに合った最適な目標になります。
目標点数と最低限の点数から中間点数を導き出すと、レベルに合った目標が立てられます。
3.子どもが本当に望む目標を立てる
目標設定の際は、子ども自身が本当に望むものを選ぶことが大切です。
子どもが自分で決めた目標であれば、自分の行動や発言を一貫性のあるものにしたいという「一貫性の法則」が働くためです。
自分で言ったことはやらなければならないという心理が働き、目標に向かって行動を起こします。
親が一方的に決めた目標では、子どものやる気は長続きしません。
「次のテストで偏差値60は超えないとダメだよ」など、一方的に指示するとモチベーションを下げてしまいます。
勉強へのモチベーションを維持するためにも、子どもの意思を尊重しましょう。
関連動画「【有料級】子どもが勝手に勉強やる気になる方法【中学受験でのNG行動】」では、子どものモチベーションを引き出す方法を解説しています。お子さんとよい関わり方ができるようになるため、合わせて確認してみてください。
【3ステップ】中学受験に向けて4年生から勉強スケジュールを進める方法
中学受験に向けて小学4年生から勉強スケジュールを進める方法を、3ステップで紹介します。
- 1週間のスケジュールを立てる
- 毎日のやることリストを決める
- 計画通りに実行できたか振り返る
順番にスケジュールを進めると、効率よく勉強できるようになります。ぜひ紹介する3ステップの方法を試してみてください。
1.1週間のスケジュールを立てる
まずは、紙に1週間のスケジュールを立てていきましょう。
1週間のスケジュール管理方法は以下のとおりです。
- 直近の目標点数を書く
- 今週やるべきことを書く
- 日付をかく
- すでに埋まっている学校や塾、習い事などの時間を埋める
- 空いている時間に重要でやるべきことを書き入れる
- 余ったところに学校や塾の宿題を書き入れる
「直近の算数テストで80点を取りたい」「今週は国語に集中して取り組む」など、予定を具体的に書き込みます。
ポイントは叶えたい未来を実現できるように予定を埋めていくことです。
ゴールから逆算して必要となる予定を埋めていくと、叶えたい未来に近づきやすくなるでしょう。
2.毎日のやることリストを決める
1週間のスケジュールができたら、次は毎日のやることリストを作成します。
やることリストの作成方法は以下のとおりです。
- 「今日やるべきこと」を紙に書き出す
- いまの目標や達成のために必要な行動を自問自答する
- 優先順位を「ABC」でつける
- 勉強にかかる時間を書き足す
- Aのタスクから先にスケジュールを書き出す
勉強を始める前や前日の夜に、日ごとの勉強範囲を細かくリストアップしていきましょう。
たとえば、「算数のドリルを10~15ページやる」「漢字を30個覚える」といった内容です。
リストを作ることでやるべきことが明確になり、迷わずに勉強を進められます。
書き出した内容に対して優先順位を付けながら対応することで、効率よく勉強を進められます。
3.計画通りに実行できたか振り返る
計画通りすすめられたかを1日の終わりに振り返りましょう。
「何に時間がかかっているか」「苦手な教科は何か」などの確認も行えるため、改善策を立てやすくなります。
組み立てた計画と実行した内容が一致したか確認するため、スケジュール表に実際の勉強時間を書き入れましょう。
1日を振り返ると目標達成が可視化されるため、お子さんのモチベーションも上げられます。
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小学4年生のお子さんに向けたスケジュール管理のサポート方法は3つ
小学4年生のお子さんに向けたスケジュール管理のサポート方法は、以下の3つです。
- 勉強に集中できる環境を用意する
- スケジュールや進捗を家族で共有する
- 子どもが自分から勉強したくなる状態を作る
お子さんの勉強をサポートするため、ぜひ参考にしてください。
1.勉強に集中できる環境を用意する
受験勉強に集中できる環境を作ると、スケジュール通り進みやすくなります。
勉強に集中できる環境を整える方法は以下のとおりです。
- 1時間でゲームの電源が切れるようにする
- 子どもの部屋にマンガやスマホを置かない
- 毎日決まった時間にテレビを消す
- 休日の学習には図書館や塾の自習室を利用する
- 子どもが勉強している時間に大人も勉強や仕事をする
自然と勉強に意識が向くような環境を用意できれば、ゲームや漫画などに誘惑されることなく集中して勉強できるようになります。
お子さんが勉強できる環境を積極的に作ってあげましょう。
関連動画「受験勉強に失敗する親がやっていないことTOP5|vol.009」でも、勉強に集中できる環境の重要性について触れています。受験で失敗するリスクを減らすため、ぜひ参考にしてください。
2.スケジュールや進捗を家族で共有する
スケジュールや進捗を家族で共有すると、スケジュール管理がスムーズに進められるようになります。
- 勉強がスケジュール通り取り組んでいるかを確認できる
- つまずいているところが明確になるため対策を立てやすくなる
進捗報告のやり方は、やったことを数字と行動で振り返らせることです。
計算ドリルを10ページ終わらせたなど、具体的に振り返ると効果的です。
勉強スケジュールや進捗を子どもだけで管理することは難しいため、親御さんがうまくサポートすることが重要になります。
3.子どもが自分から勉強したくなる状態を作る
子どもが自分から勉強に取り組むようになると、スケジュールが進めやすくなります。
やる気を出してもらうためには、子どもの5つの欲求に基づいた行動を促すことが大切です。
- 生存の欲求
- 愛・所属の欲求
- 力の欲求
- 自由の欲求
- 楽しみの欲求
たとえば、学校へ行くことが楽しいと感じる子は愛・所属の欲求が強い傾向にあり、集団塾など友達と一緒に勉強させる環境が向いていると判断できます。
子どもの特性を理解して勉強に取り組ませると、勉強スケジュールを達成しやすくなるでしょう。
スケジュール管理のサポート方法については、関連記事「【成績アップの秘訣】中学受験の勉強はスケジュール管理が大切!5つのコツと注意点を紹介」でも解説しています。お子さんのスケジュール管理に役立つ情報を公開しているため、ぜひ合わせてご一読ください。
4年生からしっかりスケジュールを立てて中学受験に取り組もう
中学受験の対策を始める時期は、一般的に小学3年生~小学4年生の間にスタートするケースが多くなっています。中学受験に向けて何をしたらよいのか迷っていると、倍率の高い志望校に合格する確率は低くなっていくでしょう。
そのため、小学4年生からしっかりとスケジュールを立てて、中学受験に取り組むことが重要です。
お子さんの勉強をサポートできるよう、スケジュールを立てるコツをしっかりと身につけていきましょう。
とはいえ、効率のよいスケジュールを立てられているか不安になっている親御さんもいるのではないでしょうか。
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