「中学受験は過去問だけで合格できるの？」
「過去問の目的って何なの？」
「中学受験対策として過去問をする際の注意点は？」
中学受験を過去問だけで合格できるか知りたい親御さんは多いでしょう。
結論、過去問対策はもちろん重要ですが、過去問だけでは中学受験に合格できません。
過去問はスポーツで例えると練習試合のように自分の課題を見つける目的で活用するものです。また、間違った対策方法では効果が表れにくいため、やり方も意識することが大切です。
そこで本記事では、以下のポイントについて解説します。
- 中学受験は過去問だけで合格するのは厳しい理由
- 過去問対策に取り組む目的
- 過去問の効果的な使い方
- 過去問以外にやるべきこと
「過去問を上手く使った勉強法を知りたい」「子どもに中学受験を失敗して欲しくない」と考えている親御さんはぜひ最後までご覧ください。
私のYouTubeチャンネルでは、中学受験コーチング講座受講生の実績を多数紹介しています。たった3週間で第一志望校過去問算数が25点から53点にアップした秘訣を紹介しているため、ぜひご覧ください。
また、公式LINEでは中学受験を完全攻略するためのノウハウやセミナー情報を無料でお届けしています。
過去問対策をする際の注意点がわからない人や中学受験が成功させる方法を知りたい人は、ぜひ無料でLINE登録してみてください。
＼LINE登録で電子書籍4冊プレゼント ／
中学受験を過去問だけで合格するのは厳しい理由
中学受験を過去問だけで合格するのが厳しい理由は以下の通りです。
- 基礎的な学力が身についていないと意味がないから
- 合格するには本人のやる気や勉強環境も大切だから
- 試験傾向が変わる可能性があるから
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.基礎的な学力が身についていないと意味がないから
中学受験を過去問だけで合格するのが難しい理由として、過去問では基礎学力が身につかないことが挙げられます。
テストで点数を取るためには、基礎は必須の要素です。加えて、基礎が身についていなければ、応用問題は絶対に解けません。
過去問ばかり解いてるのは、スポーツで例えると基礎練習をせずに試合ばかりしている状態と同じです！
したがって、必ず過去問だけでなく、基礎的な復習なども怠らないようにしましょう。
2.合格するには本人のやる気や勉強環境も大切だから
中学受験で合格するには、勉強法だけでなく勉強環境も大切です。
やる気のない状態での勉強は集中力が低下しているため、記憶に定着しにくいからです。
勉強した内容が記憶に定着しにくいと、成績が伸びずモチベーションが低下するといった悪循環に陥るリスクもあります！
「過去問だけでも合格できるの？」「塾に通えば良いの？」など勉強方法に目が向いてしまいがちですが、お子さんのやる気が出やすい環境作りも中学受験では大切です。
YouTubeの関連動画「【中学受験のストレス99％減】親の代わりに僕から子どもにアドバイス12選【親子の仲介】」では、お子さんのやる気を出す方法や中学受験で大切なことを説明しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.試験傾向が変わる可能性があるから
中学受験を過去問だけで合格するのが難しい理由として、試験の傾向が変わるリスクが挙げられます。
過去問はあくまでも過去の受験で出題された問題が記載されている問題集です。
「今年から試験の傾向が変更になる」といったケースも珍しくありません。
仮に試験傾向が変更されれば、基礎的な学力は身についていないため、点数が思ったように取れず不合格になる危険性が高まります。
こうした理由から、過去問だけで対策するのは非常にリスクが高いと言えるのです。
中学受験に過去問だけで挑むのは危険！過去問対策に取り組む目的3つ
過去問対策する目的として、以下の3つの理由が挙げられます。
- 入試問題の傾向を把握し効率的な勉強を行うため
- 自分の実力を確認するため
- 発揮力を高めるため
過去問対策をする理由を知りたい人は必見です。
1.入試問題の傾向を把握し効率的な勉強を行うため
過去問は志望校が出題する入試問題の傾向を掴むには、非常に適した方法です。問題の傾向を分析していくことで、点数が取りやすくなるメリットがあります。
出題されている問題が基礎的な問題なのに、応用ばかり取り組んでいては意味がありません。問題傾向の分析ができていないと成果につながらない勉強をしてしまうのです。
志望校の傾向だけでなく、問題のレベルを把握しておくことで今取り組んでいることが必要か判断できます！
過去問は問題のレベルと傾向を把握して自分の実力を上げるためには有効な手段なので、目的を意識して上手く活用しましょう。
2.自分の実力を確認するため
過去問は自分の実力を確認するには、有効な手段です。今の実力を点数で可視化でき、苦手な教科を洗い出せます。
中学受験に合格するには、お子さんに何が足りないかの試行錯誤が求められます！
仮にお子さんの苦手な教科や分野を明確に把握していないと、勉強効率が悪くなるデメリットがあります。結果、成績が伸びにくくなり、モチベーション低下の原因にもなり得るでしょう。
過去問はお子さんに足りない部分を明確に数値で確認できるので、勉強効率を向上させたいと考えている人には非常におすすめです。
3.発揮力を高めるため
中学受験に合格するには、実力だけでなく発揮力があるかが大切です。
発揮力とは、受験当日に自分の実力どおりのパフォーマンスを発揮する力のことで、発揮力が高い・低いで、以下のような違いがでます。
普段の総合的能力から90点出せるポテンシャルがありますが、発揮力が50％しかない子の場合、本番では45点しか取れません。
一方、実力としては70点しか出せないですが、テスト本番の発揮力は90％である子の場合、当日の点数は63点を獲得できるのです。
発揮力を高めるに、以下のような方法で問題に取り組むと効果があります。
- 得意な問題から解く
- 苦手な問題やわからない分野はすぐに飛ばす
発揮力は中学受験で合格を勝ち取るためには、非常に重要な要素の1つです。過去問対策の段階でも苦手な問題を瞬時に判断するなど、発揮力を高められるように意識しましょう。
公式LINEでは、私がこれまで500名以上の受験に関わってきた経験やノウハウをもとに適切なアドバイスが提案できます！
お子さんの勉強習慣や発揮力についてのアドバイスを行える個別相談や限定セミナーも開催しています。ぜひ公式LINE登録して無料相談や限定セミナーに参加してみてください。
＼ LINE登録で電子書籍4冊プレゼント ／
中学受験の過去問の効果的な使い方7つ
中学受験で過去問対策をする際のポイントは、以下の7つです。
- 過去問は夏前から行う
- 試験に出やすい分野と得意な教科から過去問対策を始める
- 中堅校を志望している人は2科目で対策する
- 志望校は変えない
- 第一志望校の過去問は10年分を2回解く
- 過去問専用ノートを作成する
- ケアレスミスをまとめたノートを作成する
それぞれ順に解説していきます。
YouTubeの関連動画「【知らないと落ちる】中学受験過去問対策の真実10選」では過去問対策のテクニックについて詳しく解説しています。
過去問対策のやり方で悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
1.過去問は夏前から行う
過去問対策は、志望校が出題する問題の特徴を知ることと同義であるため、夏前から行うことが大切です。
夏前から取り組むことで志望校が出題した問題の傾向を分析できるだけでなく、自分のやるべき課題も明確になり勉強効率が良くなるからです。
効率良く勉強ができると、中学受験後半で意識していない人と大きな差ができます！
たとえば、頻繁に出題される分野が理解できれば、多く出てくる部分を重点的に復習するといった対策ができます。
結果、勉強効率が良くなり合格率アップにつながるので、過去問は夏前から行うことが大切です。
2.試験に出やすい分野と得意な教科から過去問対策を始める
過去問は試験に出やすい分野と得意な科目で重なる部分から始めましょう。
苦手な教科かつ、試験に出にくい分野に取り組むと、時間とやる気を無駄にしてしまうデメリットがあるからです。
算数が得意なのであれば、試験に出やすい算数の分野から始めていきましょう！
とはいえ、試験に出やすい分野の探し方がわからない人も多いでしょう。やり方としては、志望校の表から試験に出やすい分野を分析することです。
表に過去に出た分野が記載されているので、参考にして自分の得意な部分から取り組んでいくことで傾向が掴めるようになり、勉強効率がアップします。
3.中堅校を志望している人は2科目で対策する
中堅校を志望している人は、4科目ではなく2科目で対策を進めていきましょう。
2科目の方が良い理由は、以下の通りです。
- 4科目から2科目受験に切り替えることで集中的に対策ができる
- 2科目を伸ばす方が簡単
また、1科目も合格水準に達していない子が、4科目全てを対策していくのは非常に困難です。
加えて成績が伸びにくいため、モチベーションが低下し、中学受験に挫折してしまうリスクもあります！
したがって、中堅校を志望している人は4科目ではなく、2科目を合格水準に持っていく対策をしましょう。
4.志望校は変えない
過去問対策を行う際のポイントは「過去問ができないから」といって、すぐに志望校は変えないことです。
最初は対策もしていないため、問題の傾向が掴めておらず解けない可能性があるからです。また、志望校を変えることでお子さんのモチベーションを低下させるリスクもあります。
とはいえ、余りにも難易度の高い問題に取り組むのはNGです。
基準としては夏の時点で、実力よりも偏差値＋5～8の中学校を志望校にするのがベストです！
志望校から10以上偏差値が離れていると効果がないだけでなく、問題が難しすぎて太刀打ちできないからです。
基本は志望校を変えないのが望ましいですが、偏差値があまりにも離れている場合は、基礎学習に時間を割く・志望校を変更するといった対策をしましょう。
5.第一志望校の過去問は10年分を2回解く
第一志望校の過去問は10年分を2回解くのがおすすめです。過去問は1年分を解くだけでも合格率が3％向上するので、10年分を1回解けば30％向上、2回解けば合格率は60％向上します。
3年分だけ対策した場合の合格率は9％しか向上しないのに対し、51％も合格率に差が出ます。
1年分でも多く過去問に取り組むことで合格率を高められるため、計画的に過去問対策をする時間を確保しましょう。
6.過去問専用ノートを作成する
過去問専用ノートを作成して、効率的に復習できるように対策しましょう。
A4またはB3サイズのノートを用意しておくと、余白を活用して間違えた問題を何度も解けます。
間違えた問題、解答を拡大コピーしてノートの左側に貼り付け、自分専用の「過去問ノート」をつくってみてください。
ノートの右側には間違えた理由を書いておくことで、どのようなミスをしやすいのかを自覚できるようになります。
例えば、算数の問題であれば「足し算と掛け算の順番を間違えた」「分数の掛け算でミスをしていた」などのようなイメージです。分析を重ねることで、共通点が見えてくるのが利点です。
7.ケアレスミスをまとめたノートを作成する
ケアレスミスは「うっかりミス」と軽視されがちですが、中学受験では数点差で合否が分かれるため、小さなミスの積み重ねが致命的な失点につながります。
ノートには間違えた問題と正しい解答を書き、どのようなミスをしたのかを具体的に記録しましょう。
算数なら「単位の変換を忘れた」「計算の途中で符号を間違えた」、国語なら「設問で『適切でないもの』と書かれているのに適切なものを選んだ」といったように記載します。
ミスをパターン化して記録することで、自分がどのような状況で間違いやすいかが見えてきます。ケアレスミスは意識することで確実に減らせるため、細かく記録し対策しましょう。
ここまで過去問に取り組む際のポイントを解説しましたが「得意科目と苦手科目どちらから取り組めば良いの」「勉強と過去問対策の時間比率がわからない」となどと、悩んでいる人も多いでしょう。
そこで公式LINEに登録していただければ、これまで500名以上の受験に関わってきた実績を持つ私と1対1で個別相談ができます。
中学受験で悩んでいる親御さんはぜひ登録してみてください。
中学受験の対策として過去問以外にも行っておくべきこと5選
中学受験は過去問対策だけでは、合格が難しい傾向にあります。
そこで本章では過去問以外にも行っておくべきことを5つ紹介します。
- 子どもの勉強環境を整える
- 志望校見学を行う
- 勉強スケジュールを作る
- 先生と積極的にコミュニケーションを取る
- 学習内容を理解できているか把握する
中学受験に合格するために必要なことを知りたい人は必見です。
1.子どもの勉強環境を整える
中学受験に合格するには、過去問対策といった勉強方法も大切ですが、お子さんの勉強環境を整えることも重要です。
勉強のための環境とは、具体的に以下のことを指します。
- 勉強部屋にゲームや漫画などを置かない
- 子どもが勉強する時間になったらテレビを消す
- 睡眠不足がなく規則正しい生活を行う
子どもは周りの環境に依存しやすい傾向があるため、親御さんがしっかりと意識してあげることが非常に大切です。環境を整え、自ら勉強できる仕組みを整えてあげてください。
2.志望校見学を行う
志望校の見学は、中学受験に合格したいのであれば、必ず行いましょう。
志望校見学をすることで合格した時のイメージが湧きやすく「この学校で頑張りたい」といったモチベーションのアップが見込めるからです。
加えて、お子さんが自主的に勉強するようになるメリットもあります！
中学受験では勉強方法をどれだけ工夫しても、モチベーション管理が出来ていなければ上手くいきません。
モチベーションを少しでも向上させるためにも、志望校見学をしてお子さんのやる気を上げてあげることが大切です。
3.勉強スケジュールを作る
中学受験の対策として過去問以外にやるべきことは、勉強スケジュールの作成です。
勉強スケジュール管理をしていないと以下のことが起こり得ます。
- 目標が期限内に終わらない
- 宿題ばかりをしてしまい勉強が疎かになる
- 自分が成長しているかを把握できない
また、自分が成長しているか把握できないと、モチベーション低下の原因になるリスクがあります。
モチベーションが低下すると中学受験への合格も難しくなるので、必ずスケジュール管理はしましょう。
関連記事「【成績アップの秘訣】中学受験の勉強はスケジュール管理が大切！5つのコツと注意点を紹介」では、スケジュール作成の具体的な方法について詳しく解説しています。ぜひ本記事と合わせてご覧ください。
4.先生と積極的にコミュニケーションを取る
親御さんは塾や学校の先生と積極的にコミュニケーションをはかりましょう。
お子さんの現在の学力レベルと目標値までの差を共有してもらうことで、家庭での学習スケジュールを立てる際の参考にできます。
どの科目のどのような分野でつまずいているかが把握できれば、1つ前の分野に立ち返って復習すべきなのか、類似問題を解いたほうがいいのかが見えてくるはずです。
また、親御さんが先生とコンタクトを取っていると、先生がお子さんのことを気にかけてくれるようになります。
親御さんの熱心さが伝わることで、先生もそのぶん期待に応えたいと思い、指導の優先順位を上げてくれる効果があるのです。
忙しそうにしていて話しかけにくいかもしれませんが、中学受験合格を目指すためにも、時間を見つけてコミュニケーションをはかってみてください。
5.学習内容を理解できているか把握する
お子さんが学習内容を本当に理解しているかを把握することで、成績向上しやすくなります。
学力を向上させるためには、以下の3ステップを踏むことが求められます。
問題を解けることと、内容を理解していることは必ずしも一致しません。
お子さんに学んだ内容を説明してもらうことで、真の理解度を確認できます。
説明が曖昧だったり言葉に詰まったりする場合は、理解が不十分な可能性があります。勉強した内容を脳に完全に定着させるには、誰かに説明できるまで深く理解することが必要です。
お子さんの日々の学習状況を丁寧に把握することで、効果的に学習支援ができます。
中学受験に過去問だけで合格できるのかに関してよくある質問
中学受験に過去問だけ合格に関してよくある質問を紹介します。
- 合格最低点に届かないときはどうすればよいですか？
- 塾で過去問指導してもらったほうがいいですか？
それぞれ詳しく解説します。
1.合格最低点に届かないときはどうすればよいですか？
志望校の合格最低点に届かない場合には、以下の対策をするのがおすすめです。
- 基礎を固める
- 出題率が高く得意な分野を勉強する
- 出題されやすい計算問題に絞って反復練習をする
- 漢字は暗記する数を絞りこむ
- 理科と社会は得意な半分の範囲だけを勉強する
- 中堅校以上を目指すなら2科目受験に変更する
ただし、中学受験の過去問演習で、合格最低点に届かないお子さんは少なくありません。
合格最低点に届かなくても、解答スピードを上げることで最低点に達する可能性があります。
また、発揮力（持っている実力を十分に表すこと）を高めることで合格できる可能性が上がります。
「得意な問題から解く」「苦手な問題は飛ばす」ことで発揮力を高められるため、合格最低点に届かなくても諦める必要はありません。
2.塾で過去問指導してもらったほうがいいですか？
塾での過去問指導は、効果的に活用すれば合格への近道となるため積極的に利用しましょう。
塾の先生は志望校の出題傾向や採点基準を熟知しており、どこで点数を落としているかを的確に指摘してくれます。
自己採点では甘くなりがちな部分も、塾の先生であれば客観的に評価してもらえます。
ただし、塾に任せきりにするのではなく、家庭でも過去問に取り組む時間を確保することが大切です。塾では解説や添削を中心に指導してもらい、実際に問題を解く作業は家庭学習で行うというバランスが理想的です。
費用や時間、お子さんの学習状況に応じて塾の過去問指導を上手に活用しましょう。
中学受験に過去問だけで合格するのは厳しい！しっかり準備して受験を成功させよう
中学受験で過去問だけで合格するのは不可能ではありませんが、基礎的な部分の復習といった勉強もしておくことをおすすめします。
また、過去問の使い方を間違えてしまうとなかなか効果がでません。
したがって、過去問に取り組む際には発揮力を鍛える、試験に出る分野から行うなどを意識しましょう。
とはいえ、過去問の具体的なやり方を教えて欲しい人も多いはず！
公式LINEでは、子どもへの適切な対応がわからない人に向けて500名以上の受験に関わり数々の実績を上げている私と個別の面談が可能です。
他にも公式LINEでは、これまでに培ってきた受験ノウハウや過去問だけでは合格できない理由を全て無料で公開しているだけでなく、有料級の豪華特典を12個プレゼントしています。
過去問だけで合格できないことへの理解が深まるきっかけになるだけでなく、中学受験を成功させるために必要な行動も理解できるでしょう。
中学受験で悩んでいる方は、ぜひ公式LINEを登録してみてください。
