「中学受験をしないけど塾に通わせるべきなのかな?」
「補習塾ってなに?進学塾とはどう違うの?」
「中学受験をしない子どもは、いつから塾に通わせたらよい?」
小学生になると、塾に通い出すお子さんが徐々に増えていく傾向にあります。そのため「うちの子も通ったほうがよいのか」と悩む親御さんが多いのではないでしょうか。
しかし、塾というと受験をするお子さんが通うイメージがありますよね。中学受験をしない小学生が通うメリットはあるのでしょうか。
結論からお伝えすると、中学受験をしないお子さんでも塾に通う利点は大きいです!
この記事では、中学受験をしないお子さんをお持ちの親御さんに向けて、
- 塾に通わせるメリット
- 入塾する際の注意点
- 塾に通わせるタイミング
などを解説します。
最後まで読むことで、お子さんを塾に通わせるか判断できるだけでなく、成績を伸ばすための仕組みを根本から理解できるでしょう。ぜひご一読ください。
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中学受験しない小学生向けの塾「補習塾」とは
塾と一言でまとめても、さまざまな種類があります。なかでも「補習塾」は、中学受験をしないお子さんにおすすめです。
こちらでは、補習塾について以下のポイントを解説します。
- 補習塾の特徴
- 進学塾との違い
順番に見ていきましょう。
補習塾の特徴
補習塾は、学校で習ったことを補強することを目的としています。そのため、カリキュラムは学校の授業に沿っているのが特徴です。
また、学校の授業でわからなかったり理解が浅かったりする部分をカバーできます!
学年が上がると授業についていけなくなるお子さんは増える傾向にあるため、早めに補習塾に通うメリットは大きいです。
その他にも、補習塾では宿題のサポートをしてくれる場合があります。「仕事が忙しくて宿題を見てあげられない」「子どもがわからない部分を上手く説明できない」と悩んでいるお子さんにおすすめです。
補習塾と進学塾の違い
進学塾は、中学受験を始めとした受験対策を専門にしている塾です。
補習塾との違いは、主に以下のとおりです。
補習塾 | 進学塾 | |
---|---|---|
目的 | 学校の授業で習ったことの補強 | 受験のための対策 |
カリキュラム | 学校の授業に沿っている | 塾が独自のカリキュラムを組んでいる |
費用 | 0.8~1.5万円 | 1~3.5万円 |
大きな違いは、目的とカリキュラムです。進学塾は受験突破を目的としており、志望校に合格するためのカリキュラムを各塾が独自に組んでいます。
一方、補習塾の目的は、あくまでも学校で習った内容の補助です。そのため、学校の授業に沿ったカリキュラムが組まれています。
なお、授業形式は、両者とも個別指導と集団授業があります!
中学受験しない小学生が塾に通う5つのメリット
中学受験をしなくても、お子さんが塾に通うメリットは大きいです。具体的な利点は、主に以下の5つです。
- 勉強する習慣が身につく
- 学習のやり方を理解できる
- 苦手を克服できる
- 中学校の学習に必要な基礎を固められる
- 中学や高校で塾に通うハードルが低くなる
「子どもを塾に通わせるか迷っている」という親御さんは、ぜひ判断材料にしてみてください。
1.勉強する習慣が身につく
「自宅にいるとなかなか勉強しない」というお子さんは多いのではないでしょうか。
通塾によって、勉強しなければならない環境に身を置けます。そのため、定期的に塾に行くことで、自然と学習習慣を身につけられるのです。
とくに、小学生のうちから勉強する習慣があることで、以下のメリットを享受できます。
- 中学校の定期試験対策をしやすくなる
- 高校・大学受験で自然と勉強に集中できる
- 宿題やレポートなどの提出物に余裕を持って取り組める
学習習慣を身につけることを目的に、小学生から塾に通わせることを検討してみてください!
2.学習のやり方を理解できる
勉強のやり方がわからないお子さんは、意外と多いものです!
塾によっては、どのように勉強を進めるのかを教えてくれます。たとえば、暗記には反復学習が必要だったり、テストに出やすい分野から勉強し始めたりするなどを理解できるでしょう。
これにより、自主学習のやり方を身につけられます。結果、塾だけでなく自宅でどのように勉強をすればよいのかを理解できるのです。
自宅での学習方法についてお悩みの方は、関連記事「【小学生向け】家庭学習は何をすればいいの?5つの勉強法を現役塾講師が解説」を参考にしてみてください。
効率的な家庭学習の方法について詳しく解説しています。
3.苦手を克服できる
補習塾は、授業でわからなかったり理解が浅かったりする部分をサポートするのがメインとなります。そのため、お子さんの苦手の解消効果が期待できます。
加えて、勉強に自信を持てるため、以下のうれしい効果が見込めます。
- 学校や塾に行くことを心から楽しめる
- 勉強の結果が出やすくなる
- 友だちと比べて落ち込むことがなくなる
- チャレンジ精神が芽生える
どの効果もお子さんの成長にはかかせないものです!
補習塾を活用してでも、苦手を克服するメリットは大きいと言えます。
4.中学校の学習に必要な基礎を固められる
小学生で習う内容は、高校・大学受験にも関連してくる内容です。
とくに、高校受験では中学校で習ったものが出題されます。中学校の授業は、小学生で習った内容の延長線です。
つまり、小学生のうちから塾に通うことで、今後の学習で必要になる基礎を固められます。
私は、いままで500名以上の生徒を指導してきました。受験を見据えた際に「基礎に力を入れておけばよかった」と、後悔するお子さんは少なくありません。
基礎固めは、受験を成功させるためのカギと言えるでしょう!
高校や大学受験を考えている方は、補習塾で基礎の定着を図ることから始めてみてください。
5.中学や高校で塾に通うハードルが低くなる
小学生のうちから塾に通うことで、塾がどんな場所であるのかを理解できます。そのため、中学生や高校生になって入塾したときでも、ギャップを感じにくく馴染みやすいです。
たとえば、通う塾次第ではありますが「塾」という場所について、以下の内容を把握できます。
- 出題される宿題
- 塾が設ける小テストや定期テストの頻度
- 学習スケジュールの進め方
- 集団 or 個別授業の形式
塾に馴染むスピードが早ければ、お子さんが学習モードに入りやすくなるでしょう!
高校・大学受験を見据えて、小学生のうちから塾に通うことも検討してみてください。
中学受験しない小学生が塾に通う際の注意点3選
中学受験をしなくてもお子さんを塾に通わせるのは、メリットが大きいです。しかし、通塾については、以下3つの注意点があることも覚えておきましょう。
- 子ども次第では成績が伸びない恐れがある
- 通塾のための費用がかかる
- 遊びや習い事に使える時間が減る
各注意点を順番に解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.子ども次第では成績が伸びない恐れがある
塾は、あくまでも勉強のやり方を教えてくれるところです。お子さんにやる気がある状態なら、成績アップが期待できます。
反対に、お子さんの意欲がない状態では、塾に通っても意味がない恐れがあります。塾はやる気があるお子さんが通うことで、その効果を発揮するためです。
「苦手を克服して欲しい」「勉強を好きになって欲しい」と考えている方は、通塾よりもお子さんのやる気を引き出すことを優先しなければなりません!
とはいえ、どうやってお子さんの学習意欲を高めるのかイメージが湧かない方が多いのではないでしょうか。
関連動画「【有料級】子どもが勝手に勉強やる気になる方法【中学受験でのNG行動】」にて、やる気を引き出すノウハウを紹介しています。ぜひチェックしてみてください。
2.通塾のための費用がかかる
塾に通う以上、毎月の授業料を支払う必要があります。
補習塾の費用は、毎月0.8~1.5万円が相場です。1年間だと、9.6~18万円かかる計算となります。
塾次第ではありますが、毎月の授業料以外にも以下の費用がかかる場合があります。
- 入会金
- 講習費
- テキスト代
- 模試代
- 施設費
補習塾でも、1年間のトータルコストが20万円超えることも珍しくありません!
塾に通わせようか悩んでいる方は、費用を捻出できるのかシミュレーションをしてみましょう。
しかし、なかには塾代を工面する方法で悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
塾代の支払いについて悩みを抱えている方は、「中学受験の塾代が払えないときの対処法8選!家庭で行える学習サポートを現役塾講師が解説」を参考にしてみてください。
3.遊びや習い事に使える時間が減る
塾に通うと、遊びや習い事への時間が減ってしまいます。
とくに、小学生のうちしか経験できないものは多いです。遊びや友だちと関わる貴重な時間を、塾によって少なくなる恐れがあります。
さらに、小学生から行っている習い事のおかけで、中学生以降の生活に影響を与えるケースが考えられます!
たとえば、小さい頃からのサッカー経験によって、自信をつけた状態でサッカー部に入部できたり、仲間と協力してゲームを進める楽しさを知ったりできるでしょう。
塾に通わせるか悩んだ際には、遊びや習い事の時間も確保できないか考えてみることが大切です。
とはいえ、お子さんを通塾させるか決断するのは難しいです。加えて、誰に相談してよいのかわからない親御さんは多いのではないでしょうか。
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中学受験しない小学生の入塾はいつから?目的別に解説
中学受験をしない場合、お子さんをいつから塾に通わせるか迷ってしまいますよね。
目的別に応じたタイミングは、主に以下のとおりです。
目的 | 入塾のタイミング |
---|---|
学習習慣を身につけたい | いつでもOK |
苦手を克服したい | 学力の推移から判断する |
中学校のために先取り勉強をしたい | 4〜6年生 |
基本的に、早いうちから通わすことで塾の効果を感じやすいです。
とはいえ、お子さんのやる気や家計の状況に応じてタイミングを見計らう必要があります!
そのため、今回紹介したタイミングはあくまでも目安程度に考えておきましょう。
関連記事「【小学生向け】塾は何年生から通う?目的別のタイミングや選び方のポイントを解説」では、お子さんを塾に通わせる時期についてより詳しく解説しています。入塾に関する注意点も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
中学受験しない小学生におすすめの塾以外の学習方法3選
お子さんの学習方法は、塾意外にも選択肢があります。こちらでは、おすすめの方法を3つ紹介します。
- 問題集・参考書
- 家庭教師
- 通信学習
それぞれの方法には、習い事と両立させやすかったり、塾よりコストを抑えられたりなどのメリットがあります。ぜひ参考にしてみてください。
1.問題集・参考書
問題集や参考書を活用すれば、学校の宿題以外の問題に触れられます!
自宅で学習を進められるため、習い事や友だちとの時間を両立させやすいです。「勉強はして欲しいけど、小学生のときしかできない経験もさせてあげたい」と考えている親御さんにおすすめです。
さらに、問題集や参考書は、1冊数千円で購入できます。そのため、塾よりもコストを抑えられるのがメリットです。
なお、関連記事「【小学生向け】家庭学習は何をすればいいの?5つの勉強法を現役塾講師が解説」では、問題集や参考書を活用した、自宅での学習方法を紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
2.家庭教師
家庭教師は、講師がマンツーマンで指導をしてくれるのが特徴です。
お子さんと対面で接してくれるため、主に以下の効果が期待できます。
- オーダーメイドのカリキュラムで苦手を克服できる
- 勉強のやり方を教えてくれるので学習のコツを掴める
- 親ではカバーしきれない精神面のサポートを任せられる
さらに、通塾にかかる交通費を削減できるのもメリットです。そのため「講師に教えて欲しいけどできるだけ費用を抑えたい」と考えている方にも向いているでしょう。
3.通信学習
通信学習は、パソコンやスマホなどを活用して、オンラインで勉強をおこなう学習方法です。動画による講義を受けられたり、タブレットで課題をしたりなど、サービスによってカリキュラムはさまざまです。
通信学習は、お子さんの都合のよいタイミングで受講できるものが多いです。そのため、習い事が忙しくても学習のプロによる指導を受けられます。
さらに、通信学習は教室や設備などの費用が不要のため、授業料が塾よりも安価な傾向にあります!
サービスによって異なりますが、通信学習は月額7,000~9,000円が相場です。
中学受験しなくても塾に通うメリットは多い!状況に応じて入塾を検討しよう
中学受験をしなくても塾に通うメリットはあります。たとえば、勉強する習慣が身についたり、苦手を克服できたりします。
しかし、入塾したからといって成績が伸びる保証はありません。さらに、塾に通わせるには費用がかかります。
塾に通わせようとしている目的やお子さんのやる気などから、入塾を検討してみてください!
とはいえ「塾に行かせたほうがよいのか迷っている」「どのように学習を進めればよいのかわからない」など、お子さんの学習方針について迷っている親御さんは多いと思います。
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