子どもの指導法

【独断はNG】中学受験の志望校の決め方13選!ほかの家庭のチェックポイントや注意点も解説

「中学受験をするならいつまでに志望校を決めたらよいの?」
「志望校を決める際にはなにを意識すればよいのだろう?」
「志望校選びの注意点を知りたい!」

ゆうた

中学受験は、志望校選びから決まるといっても過言ではありません

学校によって、授業のカリキュラムや進学実績など、特徴が異なります。

とはいえ、志望校をどのように選べばよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。中学校を比較する際、ついつい偏差値に目が行ってしまいがちな親御さんもいると思います。

この記事では、中学受験の志望校選びで悩んでいる方に向けて

  • 志望校選びの流れ
  • 決める際のチェックポイント
  • ほかの家庭の決め手
  • 注意点

などを解説します。

最後まで読むことで、お子さんにぴったりの志望校を選ぶ糸口が掴めるでしょう。ぜひご一読ください。

執筆者情報

なお、中学受験を成功させるためには、志望校選びだけでなく親子関係も重要なポイントです。対談動画では、お子さんとの接し方を意識した事例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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中学受験の志望校はどうやって決める?流れをサクッと解説

中学受験の志望校はどうやって決める?流れをサクッと解説

中学受験を成功させるには、まずは志望校の決め方を把握しておくことが求められます。以下のような順序となるので、ざっくり理解しておいてください。

中学受験の志望校を決める流れ
  1. 受験の目的を明確にする
  2. 気になる学校の見学に行く
  3. 各校を比較・分析する
  4. 志望校を決定する

受験する目的が明確したうえで、気になる学校を4~5校に絞ります。選択肢に入った学校の説明会や文化祭などに参加して、学校や生徒の雰囲気を確認しましょう。オンラインで収集できる情報も多いですが、気になった学校については直接見に行くのがおすすめです。

ゆうた

実際に足を運んでみることで学校の雰囲気がわかり、入学後の生活をイメージしやすくなりますよ!

その後、訪問した学校を比較・分析して志望校を決定します。

なお、最終的な志望校の決定は、6年生の夏までが好ましいです。過去問対策を十分にするために、6年生の夏から取り組むことを推奨しています。

詳しくは、関連記事「【夏からスタート】中学受験の過去問対策はいつから?最大限に効果が出るポイントも紹介」にて解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

中学受験の過去問対策はいつから?
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中学受験における志望校の決め方13選

中学受験における志望校の決め方

中学受験で志望校を決める際には、13個の要素から判断することが多いです。

  1. 子どもの適性(偏差値、共学・別学)
  2. 家庭の条件(通学時間、学費)
  3. 教育方針(進学校・付属校、校風、授業のカリキュラム、留学、進学実績)
  4. 学校設備・生活(設備、部活動、行事、制服)

「志望校選びで迷っている」「行かせたい中学校がたくさんある」という親御さんは、参考にしてみてください。

1.子どもの適性

子どもの適性を判断するには、以下の2つの項目をチェックしておきましょう。

  1. 偏差値
  2. 共学・別学

それぞれ詳しく解説します。

1-1.偏差値

偏差値は、志望校選びの重要な指標のひとつです。お子さんの学力レベルと志望校の難易度を比較する際に役立ちます。

ゆうた

ただし、偏差値だけで判断するのではなく、ほかの要素も考慮することが大切です!

模試の結果を参考にしながら、お子さんの現在の学力と目標とする学校の偏差値を比較し、手が届きそうかを判断します。残された勉強時間を考慮し、偏差値が高すぎると感じた場合には、少しレベルを落とした学校を視野に入れることも検討してみてください。

なお、関連記事「【突破の秘訣】中学受験の偏差値45の壁とは?乗り越えるための方法も詳しく解説」では、偏差値を向上させる方法を紹介しています。一般的に「壁」とされている偏差値45を乗り越えるノウハウを解説しているので、参考にしてみてください。

偏差値45の壁
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1-2.共学・別学

ゆうた

共学と別学の選択は、お子さんの性格や学習環境の希望によって異なります!

共学は、男女が共に学ぶことで社会性を養えます実社会に近い環境で学べるのがメリットといえるでしょう。

一方、別学は同性だけの環境で集中して学習できる利点があります。異性の目を気にせずに友情を深められるのも魅力です。

お子さんの性格や学習環境などを考慮して選択しましょう。

2.家庭の条件

中学受験は親御さんとお子さんの二人三脚で乗り越えることが必要です。そのため、親御さんが以下の2つのポイントをサポートできるかチェックしておいてください。

  1. 通学時間
  2. 学費

それぞれ詳しく見ていきましょう。

2-1.通学時間

志望校を選ぶ際には、自宅から学校までどのくらい時間がかかるのか、通学時間を判断材料にしましょう。通学時間が長いと、主に以下のようなことが懸念されます。

通学時間が長い懸念点
  • お子さんの体力的な負担が大きくなる
  • 学習時間の確保が難しくなる
  • 交通費がかさむ
ゆうた

一般的には、片道1時間以内が理想とされています!

ただし、中学校の魅力が大きい場合は、多少の通学時間の増加も検討の価値はあるでしょう通学路の安全性や、電車・バスの本数なども確認し、総合的に判断することが重要です。

2-2.学費

私立中学校の学費は、家計に大きな影響を与えますその他にも、以下の費用が必要です。


中学受験後に必要な費用
  • 入学金
  • 授業料
  • 施設設備費

また、中学3年間だけでなく、高校まで視野に入れた長期的な計画が必要です。

ゆうた

奨学金制度や学費の減免制度なども確認しておくとよいでしょう!

なお、私立中学校の学費の捻出が難しい場合は、公立中高一貫校という選択肢もあります。学費は安く抑えられますが、入学難易度が高い傾向にあるため十分な受験勉強が必要です。

関連記事「【知らないと損】公立中高一貫校に向いている子の特徴5選!志望校に合格できる方法も紹介」では、公立中高一貫校を受験する際の注意点や私立校との違いを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

【知らないと損】公立中高一貫校に向いている子の特徴7選!自宅でできる対策も紹介 「公立中高一貫校に向いている子はどんな特徴があるの?」「合格するためにはどのような対策をする必要がある?」「自宅でできる対策を知りたい...

3.教育方針・実績

入学してから後悔しないよう、教育方針や実績を必ず確認しておきましょう。

  1. 進学校・付属校
  2. 校風
  3. 授業カリキュラム
  4. 留学
  5. 進学実績

お子さんの将来を左右する可能性があるので、1つずつ押さえておいてください。

3-1.進学校・付属校

進学校と付属校は、主に以下のような特徴の違いがあります。

種類特徴
進学校大学受験で難関校を目指すことを目的としている
付属校系列の高校・大学の内部進学が可能である

進学校は、大学受験に向けた教育に力を入れており、高い学力を身につけられるのが強みです。

一方、付属校は系列の高校・大学への進学が有利になる場合が多く、中高大と一貫した教育を受けられるというメリットがあります。

ゆうた

内部進学が可能であるとはいえ、付属校でも勉強は求められるため注意が必要です!

お子さんの将来の目標にあわせて志望校を選択することが大切です。

3-2.校風

校風は、お子さんの学校生活の質に大きく影響します。厳しい校則や伝統を重んじる学校もあれば、自由な校風の学校もあります。

学校説明会や見学会に参加して、実際の雰囲気を感じ取ることが大切です。

可能ならば、在校生や卒業生から校風について話を聞くのもよいでしょう。

ゆうた

お子さんの性格や価値観に合った校風を選ぶことがポイントです!

3-3.授業カリキュラム

学校によって、授業のカリキュラムに特徴があります。たとえば、英語教育に力を入れている学校や理数系に注力している学校などさまざまです。

ゆうた

カリキュラムは学校によって異なるため、お子さんの得意分野や将来の目標にあわせて選びましょう

また、少人数制や習熟度別クラス編成など、授業の形態にも注目する必要があります。学校説明会では、具体的な授業内容や進度についても確認しましょう。

3-4.留学

英語教育に力を入れている学校では、留学制度に力を入れていることが多いでしょう。

ゆうた

授業カリキュラムで英語教育に力を入れている学校を選んだ場合には、留学制度についてもしっかりチェックしましょう!

学校によっては、留学制度に付随する「英検・GTEC・TOEIC」などの資格試験取得を奨励しています。将来的に海外への進学、英語を活かした職業に就きたい場合には留学制度がある学校を選ぶのがおすすめです。

3-5.進学実績

進学実績は、学校の教育力を示す重要な指標のひとつです。

志望校の卒業生がどのような大学に進学しているかを調べることで、その学校の教育レベルや特色を把握できるでしょう。

ただし、進学実績だけでなく、どのような進路指導や受験対策を行っているかも重要です。

また、お子さんの将来の目標にあわせて、特定の分野に強い学校を選ぶのもひとつの方法です。

ゆうた

たとえば、将来の夢がパイロットの場合、理数系の科目に強みを持っている学校を選んでみましょう

4.学校設備・生活

学校設備・生活は、学力や将来性からは少し離れます。しかし、お子さんの学校生活の満足度アップに直結する項目です。

  1. 設備
  2. 部活動
  3. 行事
  4. 制服

他校との比較の際に役立つ項目なので、それぞれ確認しておきましょう。

4-1.設備

学校の設備は、学習環境や学校生活の質を左右する重要な要素です。なお、学校の設備の例として、以下があげられます。


学校の設備例
  • さまざまな本が用意されている図書館
  • 最新のICT機器を使用した授業
  • トレーニング機器が充実した体育館
ゆうた

運動施設や文化施設の充実度は、お子さんの興味や才能を伸ばすうえでは重要なポイントです!

学校を見学する際には、教室や特別教室、体育館などの施設をチェックしましょう

4-2.部活動

部活動は、学習以外での成長の場として重要です。お子さんが興味を持っている部活動がある学校を選ぶことで、受験勉強のモチベーションアップにつながる可能性があります

ゆうた

ただし、学業とのバランスが取れるかを考慮することが大切です。

部活動に力を入れすぎて学業がおろそかになるケースも少なくないため、学校方針をよく確認することをおすすめします。

4-3.行事

行事とは、修学旅行や学園祭、体育祭、文化祭などの名物になるイベントのことです。修学旅行は、学校によって行き先や規模感が異なります。

ゆうた

修学旅行を実施していない学校もあれば、海外旅行を企画している学校もあります!

また、学園祭などの行事は、学校の方針や校風が表れやすいです。実際に足を運んで校風を肌で感じてみると、志望校として適切かの判断ができるでしょう。

4-4.制服

制服は学校のイメージに直結しますし、6年間毎日着用することになります。お子さんが制服を気に入るかを確認しておきましょう。

あくまで制服であるため、私服のような好みとは異なることが推測されます。しかし「絶対に着たくない」と思うような制服では、受験勉強のモチベーションの妨げとなる可能性があります。

ゆうた

「たかが制服」と思うかもしれませんが、制服に憧れて受験を決める子もいるほどなので、チェックは欠かさないようしてください。

ここまで中学受験の志望校の決め方でチェックすべきポイントを紹介してきましたが、お子さんに適切な学校を1つに絞り込むのは難しいですよね。

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ほかの家庭はどう決めた?アンケートで見る中学受験の志望校の決め方

ほかの家庭はどう決めた?アンケートで見る中学受験の志望校の決め方

志望校の決め方について解説しましたが、実際に中学受験をした方がどのようなポイントを重視したのか気になる方は多いでしょう。

ここでは、実際に中学受験をした方を対象に進学塾・栄光ゼミナールが実施した「受験生アンケート[私立・国立中学受験編]」をもとに、決め手となったポイントを紹介します。

  1. 学習面では「学校の教育方針・校風」
  2. 学習面以外では「在校生の雰囲気」

ほかの家庭の意見を参考に、志望校決めを進めてみてください。

1.学習面では「学校の教育方針・校風」

学習面で最も重視したポイントは「学校の教育方針・校風」であり、受験生の78.7%、保護者の85.1%に上っています。

ゆうた

受験生も保護者も「学校の教育方針・校風」を重視していることがわかりました!

6年間通うことになる場所で性格や価値観に合わない教育を受けることになっては、お子さんはもちろん親御さんもストレスを感じることになるでしょう。

学校がどのような教育方針を掲げていて、どのような子どもの将来像を描いているかを確認することで、志望校選びの後悔を防いでください。

2.学習面以外では「在校生の雰囲気」

受験生・保護者ともにポイントが高かったのは「在校生の雰囲気」でした。受験生は44.5%、保護者は53.8%が重視していると結果に表れています。

6年間無理なく通うためには、子どもがその学校に通っているイメージが湧くかをチェックしたほうが良いと言えるでしょう。

なお、親子それぞれの最も重視していた項目はほかにあり、以下のとおりでした。

  • 受験生:「クラブ活動が充実」しているか
  • 保護者:「通学が便利」か

この結果から、受験生は「学校生活を楽しめるか」、保護者は「安全に負担なく通学できるか」を重視していることが推測できます。

ゆうた

親子間で重視しているポイントが異なる場合には、双方が納得できるまで話し合い決定することが大切です!

中学受験の志望校を決める際の3つの注意点

中学受験の志望校を決める際の注意点

中学受験において志望校を決める際には、主に以下の3つに注意しましょう。

  1. 偏差値だけを重視しすぎない
  2. 親だけで決めずにお子さんと相談して志望校を決める
  3. 戦略を練って併願校を選ぶ

第一志望に合格できたとしてもお子さんが楽しい学校生活送れない恐れがあるので、押さえておいてください。

1.偏差値だけを重視しすぎない

ゆうた

志望校選びで偏差値は重要な指標ですが、それだけを重視しすぎるのは危険です!

偏差値が高いからと、必ずしもお子さんに合う学校とは限りません。学校の雰囲気や教育方針など、総合的に判断することが大切です。

偏差値以外の要素も十分に検討し、バランスの取れた選択をすることが重要です。

2.親だけで決めずにお子さんと相談して志望校を決める

志望校選びは、親御さんの独断で決めるのではなく、お子さんと一緒に考えることが重要です。お子さんの意見や希望を聞き、共に学校見学に行くなど、話し合いながら決めていくプロセスが必要だからです。

ゆうた

ただし、お子さんの意見だけに頼るのも適切ではありません

親御さんの経験や知識を活かしつつ、お子さんの成長を長期的に見据えた選択をすることが重要です。お互いの意見を尊重し合い、最適な選択ができるよう努めましょう。

中学受験では、志望校を親御さんの独断で決めるなどのやってはいけない行動があります。関連動画「【有料級】子どもが勝手に勉強やる気になる方法【中学受験でのNG行動】」では、避けるべき行動について解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

3.戦略を練って併願校を選ぶ

中学受験では、併願校の選び方も重要です。

表向きの志望校は、お子さんのモチベーションを高めるような「行きたい」と思える学校を選びましょう。一方で、実際の志望校は、現在の偏差値よりも5〜8程度高い、現実的な目標を設定することをおすすめします。

併願校の選び方
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この戦略により、適度な緊張感を持ちつつ、お子さんの合格の可能性を高められるでしょう!

中学受験の志望校の決め方を知り第一志望合格を目指そう

中学受験の志望校の決め方を知り第一志望合格を目指そう

中学受験における志望校選びは、お子さんの将来を左右する重要な決断です。偏差値や進学実績に目が行きがちですが、学校の特色や教育方針など、さまざまな視点から検討する必要があります。

ゆうた

また、早い段階から準備を始め、お子さんと共に考えながら決めていく過程も重要です!

志望校選びのさまざまな要素を理解し、戦略的に併願校を選ぶことで、第一志望校合格への道が開けるでしょう。

さらに、中学受験では志望校選びを始めとした情報収集が必要です。学習環境の整備や良好な親子関係を維持する方法など、情報が結果を左右するといっても過言ではありません。

ゆうた

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