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【99%の人が知らない】中学受験の過去問対策ノウハウ20選

こんにちはゆうたです。
今回は中学受験の過去問対策ノウハウ20選についてです。

今回紹介するのは私の生徒が第一志望校合格率91%と圧倒的な成果を出した
効果実証済みの具体的なノウハウです。

 

6年生の12月模試で偏差値40以下、合格可能性30%未満から偏差値56の中学校へ合格
6年生の10月模試で偏差値60前半、合格可能性50%未満から偏差値67の中学校へ合格
6年生の10月模試で偏差値50、合格可能性30%未満から偏差値58。倍率9倍の中学校へ合格
などなど大きく成績を伸ばし志望校合格者が続々と出ています。

実は模試の合格可能性が低い生徒でも、過去問対策を正しい方法でやり込むことで合格は可能なんです。

「でも過去問対策ってどうやるの?」
「いつからやればいいの?」
「過去問で間違えた弱点問題をどう克服すればいいの?」

皆さんこんなお悩みありますよね?

そこで今回は、この記事に過去問対策のやり方を全てつめこみました。
2回3回と読み返すことをおすすめします。

「実は過去問は夏からやらないと遅い」
「過去問は全範囲を習い終わる冬からやるのはNG」
「過去問を1年やると合格率が3%向上する」
「実は過去問を完璧に復習するのはNG」
「模試の合格率が30%未満でも合格できる過去問対策の方法がある」
「実は制限時間ありで過去問を解くのはNG」

この中で過去問対策の本当の姿を1つでも知らなければ、過去問対策で確実に失敗してしまいます

ゆうた先生
ゆうた先生
この中で1つでも知らないことがあった人はこの記事を読む価値があります。

この記事の最後には、皆さんのお子さんが志望校合格を掴み取るために特別なプレゼントもご用意したので、ぜひ最後までご覧ください。

一つ注意点として、この記事で私が書いたことと、皆さんが通われている塾で言われたことに多少の違いはあるかと思います。
なのでぜひ参考程度に読んでいただき、納得する部分があれば真似していただくといいかなと思います。
皆さんのお子さんのために過去問対策について学ぶという姿勢が本当に素晴らしいです。普通なら記事を読んで学ぼうなんて思わないですもんね。
そこで私も皆さんのお役に立てるように精一杯お伝えしますが、私の主張が全て正しいとは思いませんので、よろしくお願いします。

1. 過去問を1年分やると合格率が3%向上する

12万人以上の生徒が在籍している東進のデータによると過去問を1年分やると合格率が3%変わるとのデータが出ています。
例えば、過去問を10年分✖︎2周してる人と、3年分した人だと単純計算で51%も合格率が変わるということになります。

  • 10年×2周(60%)
  • 3年分(9%)
  • 60-9=51%

これってかなり大きな差ですよね。だから過去問は1年分でも多くやり込むべきなんです。
また、模試の合格率が30%未満と低くても過去問をやり込むことで合格できるもの事実です。
そもそも模試の問題と志望校の問題は全く違うので、模試の合格可能性はそれほど当てにしなくて大丈夫ですし、実際に私の生徒も模試では合格可能性が低かったのに最終的には志望校へ合格できました。

ここで重要なことをお伝えしますが、受験に受かる人というのは授業を真面目に受けた人でもノートを綺麗にまとめた人でも宿題を全部やった人でもありません。
受験に受かる人というのは、過去問で合格最低点が取れる人です。
そもそも考えて欲しいのですが、普段の塾の授業や宿題は、全て過去問で点数を取るために行っていることですよね。

スポーツに例えると、過去問というのは練習試合で授業や宿題というのは普段の練習にあたります。
練習試合に勝つために普段の練習をしますよね。だから練習試合に勝たないと普段の練習は意味を持たないんです。
つまり、練習試合に勝つことが重要で、そのために普段の練習をするという上下関係が成り立ちます。

これは勉強も同じです。
過去問で点数を取ることが重要で、そのために普段の勉強をするという上下関係を意識してください。

何が言いたいかというと、過去問で点を取ることが最終目標なので、過去問をやり込んで試験問題で合格最低点を取るような勉強をしている人が合格できるんです。
もし過去問をやらずにいると最後の最後で勝負に負けることになります。

ゆうた先生
ゆうた先生
過去問はとことんやり込みましょう。

2. 10年分✖︎2周する

では過去問をどれくらいやり込めばいいかと言うと、10年分✖︎2周することがベストです。

第2志望校、第3志望校であれば5年分✖︎2周でも大丈夫です。
過去の年度はメルカリやブックオフで入手しましょう。

とにかく過去問は1年でも多くやって合格率を上げるべきです。冬になると売り切れになることがあるので、早めに用意しておきましょう

3. 【重要】過去問は夏からやるべき

次は、過去問を始める時期について書いていきます。
いきなりですが、皆さんこう思ってませんか?

「過去問は全範囲を習い終わる冬からやるんでしょ?」
「塾からはまだ指示されてないから11月頃から始めようかな」
「今はまだ基礎が固まっていないから過去問を解いても意味ないかも」

そう思った方、完全にNGです。

実は、全範囲が習い終わる冬から過去問を始めるというのは遅いんです。余裕で受かりそうな子、模試での合格可能性80%以上の子なら、冬から始めてもいいですが、合格可能性が80%未満の人は冬からでは完全に遅いです。

結論を言うと、過去問を始めるベストな時期というのは夏です。

「夏からはいくら何でも早すぎる」
「6年生の半分しか習ってないよ?」

そう思うかもしれませんが、ここにはちゃんとした理由があります。

まず、夏から過去問を解く目的は相手を知ることです。
つまり、自分の志望校ではどんな問題が出るのか?ということを先に知ることが目的なので、夏の時点で点数は取れなくても大丈夫です。

これは貴重なノウハウなのであまり教えたくはないのですが、相手を知ることで普段の勉強が効率的になるんですね。
例えば、夏に志望校の過去問を1年度分さらっと解いてみると、
「算数は旅人算と規則性の問題が毎年出るな」などの傾向が分かるようになります。
※詳しいやり方は後ほど解説します。

そうすると、普段の塾の授業や宿題で、旅人算と規則性のところは特に力を入れて勉強できるようになりますよね。
つまり、相手を知ることで普段の勉強を効率的に進められるんです。
このように中学受験において試験に出やすい分野に絞ってメリハリをつけることは非常に大切です。
なぜなら、中学受験は試験範囲も多い上に塾からもたくさんの宿題を出されるので、メリハリをつけないと全ての範囲が微妙な完成度になり、失敗してしまうからです。

ここまでの話をまとめると、過去問を解くと普段の勉強が効率的になるから夏から過去問をやるべきだということです。

もしかしたら

「まだ基礎が固まってないし過去問は早いかも」
「模試の合格可能性も低いし過去問やってもいいのかな」

こう思う方もいるかもしれませんが、
結論、基礎が固まっていなくて合格可能性が低い人ほど早めに過去問を始めるべきです。
なぜなら過去問を早めに始めるというのは弱者の戦略だからです。
弱者が強者に勝つために大事なのは選択と集中です。

よく考えてみてください。
全体100%の範囲を周りと同じ普通のやり方でやっていたら、総合力勝負になるので頭のいい人には勝てないですよね?
でも全体100%から試験に出やすい20%の範囲に絞って、その20%の範囲を普通の人よりも集中して行うことで勝てる確率は高くなりますよね。

これはパレートの法則でも言われていることです。
パレートの法則とはイタリアの経済学者が提唱した、20%の優先事項が成果の80%を決めるという法則です、
例えば、その国の20%の国民が、その国全体の80%の富を所有している。

また他例として、会社の20%の社員が会社の売上の80%を生み出している。

などの事例が挙げられます。

そしてこれは過去問でも言えることです。
全体の範囲の20%が試験の80%の得点に影響しています。

つまり、20%の優先事項を勉強することで、試験問題の80%が解けるようになるということです。

私たちがやるべきことは、この20%の優先事項は何かをいち早く見極めて、試験に出やすい部分を効率的に勉強していくことです。
もちろんこれは20%の範囲にだけ絞って他の範囲は一切勉強しない、ということではありません。
試験に出やすい部分とそうでない部分にメリハリをつけて勉強する方が効率的だということです。

ここまでの話をまとめると、基礎が固まっていなくて合格可能性が低い人ほど、過去問を早めに解いて20%の優先事項を見出し、選択と集中をしていこうということです。

でもその20%の優先事項ってどうやって見つけるの?

そう思いましたよね?

では具体的に20%の優先事項を見出す、過去問の分析方法について話していきます。

4. 【重要】過去問を分析する方法

これは声の教育者からの引用なのですが、過去問の最初の方にこのような範囲表が載っています。

出典:声の教育者「成城学園中学校」

これをよく見て、出やすい範囲を特定します。
例えば、この学校の算数なら、四則計算と数列の問題が特に出ていると分かりますよね。
  
出典:声の教育者「成城学園中学校」
つまり、20%の優先事項は四則計算と数列の範囲だということになります。
今回はわかりやすく2つの範囲に絞っていますが、4つ5つほど範囲を出しても大丈夫です。

そして20%の優先事項が四則計算と数列とわかったら、普段使っている教材で四則計算と数列の問題を中心に解いていきましょう。

出典:かみのドリル

予習シリーズなどの塾の教材で、目次のところから四則計算と数列の問題が探せると思います。
この時、実際の過去問に出題されている問題と似たような問題を解いていくといいです。

もし類似問題の難易度が高くて解けないという場合は、焦らず基礎に戻って復習しましょう。

出典:かみのドリル

その基礎問題もわからない場合は、子どもがやり方を忘れている可能性があるので、スタディサプリやYoutubeなどの映像授業で復習してください。
「中学受験 四則計算」とかで検索すると解説動画が出てきます。
このような弱点を克服する方法は後ほど10番でも詳しく説明しますね。

ここで過去問の分析方法をまとめると、

  1. 過去問の範囲表でよく出る範囲を探す
  2. 普段使っている教材で類似問題を解く
  3. 解けない時は基礎から復習する
  4. 映像授業も活用して基礎から固める

このような流れです。
そしてよく出る範囲の演習をこなしたら、実際に過去問を解いていきましょう。

5. 拡大コピーして解く

過去問は拡大コピーして解くようにしましょう。B5かA4がおすすめです。
後ほど紹介する過去問専用ノートのサイズに合わせてください。

コンビニでもコピーができます。過去問は2周するので2回分コピーしてファイルに保存するといいです。

6. 最初は時間制限なしで解く(8.9.10月)

実際に過去問を解く時ですが、最初のうちは時間制限なしで解いてください。

「え?過去問は本番同様に行うから時間制限ありでやるんじゃないの?」
「塾からは時間制限ありでやるように言われた」

そう思う方もいるかもしれませんが、最初から時間制限ありでやるのはNGです。
なぜなら、時間制限ありでやると、時間がなくて解けなかったのか、理解度がなくて解けなかったのかが判断できないからです。
過去問をやるゴールとしては、試験当日に制限時間内に合格点を取ることですが、その前に時間制限なしで合格点を取る必要がありますよね。

つまり、合格までの道のりとしては
時間制限なしで合格点を取る→時間内に合格点を取る → 試験本番で合格する
この流れです。
そもそも考えて欲しいのですが、理解度が足りていなくて時間制限なしでも合格点を取れない人が、時間制限ありで合格点なんか取れないですよね?

マラソンを思い浮かべてください。
合格の水準が42.195kmを5時間以内で完走することだとします。

そしたらいきなり5時間以内に走ろうって練習しませんよね?
なぜならほとんどの人は、42.195kmを完走できないからです。

まずは時間制限なしで42.195kmを完走することから始めて、
10時間で完走できましたとなったら、それを9時間8時間と
徐々に時間を縮めていき、最終的には5時間以内で完走するように練習していきますよね?

つまり、完走する能力をつけてから、時間を減らしていくんです。

これは過去問でも同じです。
合格点を取れる能力をつけてから、時間を減らしていくんです。

この感覚わかりますでしょうか?

ここまでの話をまとめると、まずは過去問で合格点を取れる能力をつけたいので、最初のうちは時間制限なしでやる方がいいということです。

そして過去問を進める上で必ず意識して欲しいことがあります。それは合格最低点を取れば良いということです。

 

ゆうた先生
ゆうた先生
一番大事なことは合格することです!

7. 合格最低点を取ればいい

まずは合格最低点の目安を科目ごとに決めましょう。
多くの学校では、全科目の総合点を評価されるので、4科目で400点中300点が合格最低点だとした時に、
理科が0点でも国語算数社会が100点なら合格になります。

ですから得意科目と苦手科目でそれぞれの目標点数を決めましょう。
例えば、得意科目の算数は90点、国語と社会は80点、苦手な理科は50点をとる。
このように合計300点と合格最低点を超えるように設定しましょう。

練習の段階では余裕を持って合格最低点より+20点ほどを取れるように目標設定するのもいいですね。

8. 満点まで復習するのはNG

そして合格最低点が取れればいいので、満点まで復習する必要はありません。

「え?過去問の復習は満点になるまでやった方がいいでしょ?」
「間違えた箇所を全て理解するまで復習するんじゃないの?」

そう思うかもしれませんが、そこまで完璧にやる必要はありません。

例えば、先ほど理科は50点を取れたらいいと目標設定したので、残り50点分は失点してもよいということになります。
ですから過去問を解き終わって復習する際は、応用問題は復習せずに基礎問題を中心に復習していけば大丈夫です。

たまに苦手科目の応用問題に時間をかける人がいますが、それは完全にNGです。
なぜなら苦手分野はそう簡単に得点になりませんし、その時間を他の分野に使う方が効率がいいからです。

これは毎年よくある話なのですが、苦手科目に時間をかけすぎて思ったよりも伸びずに受験を失敗した。。。という方多いんですね。
例えば、国語は得意科目、理科と社会は普通、算数が苦手科目、という場合に
苦手な算数に時間をかけたのに思ったよりも伸びずに、理科と社会も目標点に届かずに失敗するというパターンです。

苦手科目の算数が伸びにくいなと思ったら、思い切って理科と社会を伸ばす方向にシフトするのも手ですね。
とにかく中学受験は4教科の総合点で合格点が取れればいいわけです。
ですから特に苦手科目は満点まで復習する必要はありません。基礎的な問題のみを復習するようにしましょう。

9. 回答後○▲✖︎に問題を分けて▲を○にしていく

「復習っていうけど具体的にどうやればいいの?」
そう思いましたよね?
ここで重要になるのが過去問を解いた後に、

  • 解けた問題を○
  • 間違えたけどもう少しで解けそうな問題を△
  • 時間をかけても解けそうにない問題を✖︎

というように3パターンに分けることです。

そしてここで1番重要なことを言いますが、過去問の復習では✖︎の問題は無視して、△の問題を○にしていくことを意識してください。

なぜなら受験で受かる子は△の問題を○にできる子だからです。

というのもほとんどの生徒は、○が40%、△が30%、✖︎が30%

  • 解けた問題○が40%
  • 間違えたけどもう少しで解けそうな問題△が30%
  • 時間をかけても解けそうにない問題✖︎が30%

このような配分になることが多いです。

この場合、点数になるのは◯の問題だけなので40点ですが、△の問題を全て◯に変えることができれば30%UPして70点取れるようになります。
この割合はあくまで目安ですが、何が言いたいかというと、過去問を解いたら◯△✖︎に分けて、△の問題を◯にするように復習しようということです。

でも皆さんこんなお悩みありませんか?

「たしかに△の問題を◯にすればいいのはわかるけど、なかなか正解できない」
「弱点部分である△の問題は洗い出せるけど点数になるまで克服できない」
「もったいないケアレスミスが多くて何度注意しても直らない」

こんなお悩みありますよね?

10. 【重要】弱点の具体的な克服法

そこで弱点を克服する方法を具体例を用いながら解説していきます。

まず弱点を克服するステップはこちらです。

  1. 間違えたけどもう少しで解けそうな△の問題を洗い出す
  2. 普段使っている教材で類似問題を探して解く
  3. 解けたら解法を子どもに説明してもらう
  4. 解けなければ基礎に戻って復習する
  5. それでも解けなければスタディサプリやYoutubeの映像授業で復習する

この流れで弱点を完全に克服できます。

具体的に説明すると、
①過去問を解いたら、このような四則計算の問題が△だったとします。
出典:声の教育者「成城学園中学校」

そしたら②で普段使っている教材からこの四則計算の問題と似ている問題を探して解いていきます。このような問題を探せればOKです。

出典:かみのドリル

③解けたら解法を子どもに説明してもらってください。説明してもらう目的としてはちゃんと理解しているかを確認することです。

説明がうまくできなければ理解度が曖昧なのでもう一度やり直しです。説明できるくらい完璧にしないと過去問でも点数が取れないんですね。
アメリカ国立訓練研究所で行われた研究では、このラーニングピラミッドのように人に説明することで内容の90%が定着するという研究結果が出ています。


説明することを通して理解度がより定着するので、必ず説明してもらってくださいね。

④問題が解けなければ基礎に戻るようにしましょう。

出典:かみのドリル

先ほどの四則計算が難しければ、このような基本的な四則計算からやり直しましょう。

出典:かみのドリル

もしかしたら「塾の教材にはいい問題が載っていない」という方もいるかもしれません。

その場合は、ネットから無料でダウンロードできる教材を使うのもありです。それでも見つからなければ、新しく教材を用意するのも検討してください。東京に住んでる方は大久保にある第一教科書というところが教材の種類も豊富でおすすめです。

⑤塾の教材にある基本問題が解けないという場合は、やり方を忘れていると思うので、スタディサプリやYoutubeなどの映像授業を見て復習してください。四則計算のやり方がわからない子は、「中学受験 四則計算」などと検索すれば解説動画が出てきます。

そして映像授業で復習できたら、

出典:かみのドリル

④の基礎問題を解いてみてください。この時必ず子どもに説明してもらってくださいね。
曖昧な理解で次に進んでも全く意味がないからです。
そして基礎問題が完璧に説明できたら②の問題を解いてください。

出典:かみのドリル

これも説明してもらいます。

このような勉強を繰り返すことで、過去問でも得点できるまでに、弱点を完全に克服することができるようになります。

11. 過去問専用ノートに記録する

過去問の勉強は専用ノートを作って記録していきましょう。

  • サイズはA4かB3がおすすめ(過去問コピーとサイズを合わせる)
  • 解答は折り込む
  • 左側に問題を貼って△の印をつける
  • 右側に間違えた理由を書く
  • 右側にもう一度問題を解く
  • 余白に2回目3回目と解いていく

実際に作るとこのようになります。

左側に間違えた問題を△でわかりやすく表示させて、解答も折り込みで貼ります。

このようにして、間違えた問題を何度も復習できるように作成するといいです。
ノートのサイズはA4かB3の大きいサイズがおすすめです。
なぜなら、数日後に何度も復習したいので、余白となるスペースがある方がいいからです。

ここで必ずやってほしいことがあります。
それは間違えた問題の理由も記録することです。

 

ゆうた先生
ゆうた先生
間違えた問題の理由を記すことでわかることはたくさんあります!

12. 間違えた問題は理由も記録

つまり、「この問題はなぜ間違えたのか?」「どうすれば正解できたのか?」
これらを子どもと一緒に考えて記録することが大事です。

後ほどケアレスミスをなくす方法のところでも解説しますが、中学受験はつまらないミスをなくすことが最も重要です。

だって皆さんこんな経験ありませんか?

「解き方はわかってるのにつまらない計算ミスで失点してしまう」
「漢字の癖や記述の文末で毎回減点される」
「何度注意しても直らない」

こんな経験ありますよね?

私もミスをする生徒に対して、1点の重要性を理解してほしいと何回も注意しましたが、なかなかうまくいかないという経験をしてきました。

こんな時は注意するよりも、子ども自身に気づいてもらう仕組みを作りましょう。

やることとしては、間違えた問題の理由も記録することです。
例えば、算数の計算ミスで失点した際には、
過去問ノートの右側に、「分数のかけ算で計算ミスをしたから」「足し算をかけ算よりも先にしたから」
などと間違えた理由を子どもに書いてもらいます。

そうすると分数の計算ミスが癖になっている子は「あれ、また分数のかけ算で計算ミスしてるな」と本人が気づけるようになります。
面倒ですが、必ず間違えた理由を書いて記録するようにしてください。書くことを通して子ども自身もミスを減らそうと意識するようになるからです。

13. 基礎から完璧に応用は後回し

過去問を復習していると
たまに応用問題の復習に時間を割いている方がいますが、これはNGです。

応用問題は間違えやすいので、間違えた理由を書いたり復習したりすると思いますが、応用にはそれほど時間をかけなくて大丈夫です。
目安として、解説を読んで10分考えても全くわからなければ、その応用問題の復習は後回しにしましょう。

お子さん4人全員を東大理Ⅲ合格に導いた佐藤ママさんも、
「おうちで応用問題を解かせるのは効果がないので、応用は塾に任せておうちでは基礎問題を中心にやるといいです」という内容を話していました。

つまり、過去問も基礎問題から完璧にしていき、基礎問題を間違えなくなってから応用問題を解いていくようにしましょう。

14. 合格する子は難問を解ける子ではない

そしてこれはあまり知られていないのですが、合格する子は難問を解ける子ではありません。簡単な問題を間違えない子が合格します。

なぜなら、簡単な問題も難しい問題も配点はそれほど変わりませんし、簡単な問題1問を正解にするのと、難問を1問正解にするのとだと、圧倒的に簡単な問題を正解する方が楽だからです。
よく合格者に話を聞くと、「試験中は難問は解かずに簡単な問題の見直しに時間をあてていました」と言っています。
合格する子は難問を解ける子ではなく、簡単な問題を間違えない子だということを忘れないでください。

ここまで聞いた皆さんは

「言ってることは分かるけど簡単な問題を正解にすることが難しい」
「うちの子はケアレスミスが本当に多い」
「何度も言ってるのになかなか直らなくて困ってる」

こう思いましたよね?
私は全てわかっています。

15. 【重要】ケアレスミスをなくす方法

これからケアレスミスをなくす方法を紹介していきます。
その前に皆さんも十分知っているとは思いますが、ケアレスミスをなくせば劇的に成績は伸びて受験に合格します。
2〜3問ケアレスミスをすると、2〜3問の配点は10〜15点なので、4科目だと合計40〜60点の減点になります。
入試において60点というは1科目分の合格最低点です。つまり1科目2〜3問のケアレスミスが1科目分の点数になってしまうんですね。

だからケアレスミスをなくせば劇的に成績は伸びて合格をグッと引き寄せることができるんです。

「でもうちの子は何度注意してもケアレスミス減らないし性格的に無理かも」
「見直しするように何回も言ってるのに同じミスをするから諦めかけている」

そう思う方もいるかもしれませんが、ケアレスミスをなくすのは才能でも性格でもなくてスキルです。ですから誰でも直すことができるんですね。

では具体的にケアレスミスをなくす方法を5つ紹介していきます。

  1. 間違えた理由を書く
  2. ケアレスミス集を作る
  3. よくするミスを3つ書き出して貼る
  4. 見直しの時間を作る
  5. 問題文にチェックをする

まず1つ目の方法は先ほど12番で紹介した間違えた理由を過去問ノートに書くことです。
「分数のかけ算で計算ミスをした」「足し算をかけ算よりも先にした」など、面倒ですが必ず子どもに書いてもらってください。
書くことを通して子どもが自覚を持つようになります。

2つ目の方法は過去のケアレスミス集を作ることです。
塾の確認テストや模試の結果を集めて、ミスをしている部分を集めましょう。
意外と同じようなところでミスをしていることがわかるので、子ども自身も自分の弱点に気づくことができます。

しかし、子どもにとってミスばかりを集められるのはいい気持ちはしませんので注意も必要です。
大人の私たちでも自分のミスや弱点ばかり指摘されるのは自信をなくしてしまいますよね。
ですから、ミスばかり集めると自信を失いそうな子は、よく解けたなという問題も集めて良いところにも目を向けてみるといいです。お子さんの様子を見ながら進めてくださいね。

3つ目の方法はよくミスすることを3つ書いて大きく貼ることです。

先ほどのケアレスミス集を作ると
「ミスが多くて大変だけど頑張ろう」
「あれとこれとそれのミスがあるから気をつけて」
と子どものミスを減らしたいがために、気をつけるべき点をたくさん注意してしまいますよね。
そしたら子どもは「どのミスを意識して注意すればいいの?」と思考が分散して、結局ミスが減らなかった、という結果になってしまいやすいんですね。

ですから、特にミスすることを3つ書き出して、まずはこの3つのケアレスミスを減らせるといいよね、と集中して取り組むことがおすすめです。
例えば、国語なら「漢字のハネ、抜き出しで答える、文末の〜こと〜から」などとミスしやすい3つを選んで、「ハネ、抜き出し、ことから」と合言葉のように子どもに伝えておくと、見直ししやすいです。
過去問を解いてもらってる時に「国語はどんなミスに気をつけるんだっけ?」「国語の合言葉は?」
と聞くと子どもが「ハネ、抜き出し、ことから」というように答えられるようになればokです。

算数でも同じように3つの合言葉を作るといいです。
まずは3つに絞ってミスを減らせるように、合言葉を作って紙に書いて大きく貼ってくださいね。

4つ目の方法は過去問中に5分見直しの時間を作ることです。とくに難しい問題をやるよりも簡単な問題の見直しに時間を割くようにしましょう。
算数の見直しなら、もう一度答えを0から求めてみたり、式で出した答えと解答用紙に書いた答えが一緒かを確認したりするといいです。

この見直しもテスト中は必死に問題を解いているので、子どもは見直しの時間を取ることを忘れてしまいがちです。
なので過去問の段階から5分間は必ず見直しの時間を取るようにしましょう。
具体的には50分の制限時間のうち、45分になったら問題を解くのをやめて、見直しの時間に突入するといいです。
ただ時間制限ありでやるのは入試直前期だけでいいです。6番で説明したように8.9.10月は時間制限なしでやってくださいね。

5つ目は問題文にチェックをすることです。
例えば、国語の問題で「次の選択肢であてはまらないものを答えなさい」と書かれていれば、あてはまらないに印をつけることです。

他にも、算数で「小数点第2位までのがい数で求めなさい」と書かれていれば、小数点第2位に印をつけることです。
人は頭で考えるだけではどうしてもミスをしてしまいます。同時に目も使って視覚的にもミスを減らせるように問題を解きましょう。

ここまでケアレスミスをなくす方法を5つ紹介してきましが、
実はケアレスミスをすることは良いことだと知ってましたか?

私も生徒がケアレスミスをしたら、
「よかったね!試験本番でミスをする前にこの問題に出会えてよかった!」
と生徒にポジティブにお伝えするようにしています。

なぜなら今この問題をミスしたからこそ、本番までに万全の準備ができますよね。
子どもがミスをしたら、つい落ち込んでしまいますが、、ポジティブに捉える方が結果的に成績も伸びていきます。

16. 直前期は時間制限ありで解く(11.12.1月)

入試直前期になったら時間制限ありで解く練習をしましょう。
もしかしたら
「もう11月になるけどまだ過去問やってないんです」
という方もいるかもしれません。

そうした方は、先ほど6番でもお伝えしたように、まずは時間制限なしで理解度を高めること、つまり合格点をとる能力をつけることから始めていきましょう。
合格までの道のりはこちらです。

時間制限なしで合格点を取る → 時間内に合格点を取る → 試験本番で合格する

この流れを忘れないでください。

時間制限なしで合格点を取れるようになったら、
時間制限ありで過去問を解いていきます。

直前期はできるだけ本番と同様に解くことをおすすめします。

  • 4教科を本番と同じ時間割で解く
  • 時計を近くに置く
  • 解ける問題から解く
  • 復習は解けたはずの△の問題を反復する
  • その類似問題を解きまくる
  • 捨て問を意識する

こちらです。
特に重要なのが、解ける問題から解いていく練習をすることです。
本番は緊張して、どの問題から解いていいかわからなくなります。
過去問を練習する時から、解ける問題には先に印をつけておいて、捨て問には✖︎の印をつけておくといいです。

そして解けるはずの△の問題は、過去問ノートに間違えた理由も書いて復習してください。
その問題と似たような問題を塾の教材から探して解くことも大切です。

ゆうた先生
ゆうた先生
練習のときから本番を意識して解こうとする気持ちが大切です!

17. 入試直前期は捨て問も意識する

入試直前期には捨て問も意識してください。
時間内で合格点を取ることができればいいので、

  • 簡単な問題から解いていく
  • 難問は後回しにする
  • 得意な範囲から解いていく
  • 難問は解かずに見直しに時間をあてる

このように制限時間内に1点でも高い得点を取れるような練習をしてみてください。
例えば、漢字が得意な生徒なら、文章題からやらずに漢字からやるようにする。
規則性の問題が得意な生徒から、規則性の問題を1番初めに解く。

このように過去問の時から解く順番などを徹底することが大事です。
とにかく入試直前期は、本番を想定して本番と同じような状況下で緊張感を持って解くようにしましょう。

18. 塾でやる過去問は先にやらない

塾でやる過去問は先にやらないように注意してください。
集団塾に通われてる方は、塾の先生が過去問対策演習を授業でやってくれることがあります。

その際に生徒から
「先生この年度の過去問もうやりました」
みたいに言われると、
「なんでやってしまったんだ。。」となってしまいます。

過去問をすでにやられてしまうと、実力がはっきりせずに、例年の合格者との点数比較ができなくなってしまうんですね。
塾の先生もこの時期にこのくらい点数を取れていれば受かる、のような基準を持っているので、塾でやる過去問は先にやらないように注意してください。
あらかじめ塾の先生に聞いておいてくださいね。

19. 古い年度からやる

それと過去問は古い年度からやりましょう。

「え?新しい年度からやるんじゃないの?」

そう思う方もいるかもしれませんが、私の意見としては過去問対策を10年✖︎2周できる人は、古い年度からやるのがおすすめです。
なぜなら、新しい年度の過去問は最新の傾向がつかめて貴重だからです。
10年前の古い過去問からやっていき、最新3年分の過去問は受験の直前期まで取っておくというのがおすすめです。

ただもちろん、最新の年度からやるべきだという主張も一理あります。
それは最新の過去問を入念にできるというメリットがあるからです。

よって結論としては、
過去問対策をやる時間があって10年✖︎2周ができそうな方は古い年度からやる。
過去問対策をやる時間がなくて3年分くらいしかできないという人は新しい年度からやる、というのが良さそうです。

とにかく最新3年分の過去問は貴重なので大切に活用してくださいね。

20. プロに個別で相談する

ここまで過去問対策の方法について一通り話してきました。
ただそうは言っても、いざ実践するとなると
色々な不安な悩みが出てきますよね?

  • もう過去問をやってもいい時期だけど基礎が固まってないからどうしよう?
  • 普段の勉強と過去問対策とのバランスはどうしたらいい?
  • 塾の過去問対策講座は受けた方がいいのかな?
  • 過去問をやってみたけど出来なさすぎてどこからやり直せばいいの?
  • 本当にこのやり方で合ってるのかな?
  • 得意科目と不得意科目どっちに時間を使えばいいの?
  • そもそも志望校を決められていない
  • 模試の実力からして志望校変えた方がいいのかな?
  • どうやって過去問を解くサポートしたらいいのかな?

皆さんもっと知りたいことがあると思いますし、個別での疑問もたくさんありますよね。

そこでおすすめなのが、プロに個別で相談することです。
塾の先生でも大丈夫ですし、私に相談するのもいいです。

Youtubeでも説明していますのでより深く理解したい方はご覧ください。