「中学受験の志望理由はどんなものがよいの?」
「子どもではなく、親が書く場合の例文を知りたい!」
「合格するための志望理由のコツは?」
中学校によっては、お子さんではなく親御さんが志望理由を書くよう指定されている場合があります。書く内容について悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
お子さんの合否に関わってくるため、志望理由に悩むのはごく自然なことです!
この記事では、中学受験の志望理由に悩む親御さんに向けて、
- 志望動機別の例文
- 書き方の手順
- 合格を後押しするコツ
などを紹介します。
「志望校に入学してほしい」「合格へのサポートをしてあげたい」と考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、中学受験を突破するためには、志望理由はもちろん、学力向上も必要です。YouTube「【中学受験】わが子の成績を伸ばした保護者の事例7選【実際に偏差値10以上伸びた例】」では、お子さんの成績アップに成功した親御さんの事例を紹介しています。
なお、私の公式LINEでは、中学受験を攻略するためのさまざまな情報を発信しています。情報を武器にすれば、中学受験を有利に進められます。
ぜひ以下のリンクから、友だち追加してみてください!
\LINE登録で電子書籍4冊プレゼント /
【パターン別】中学受験の志望理由を親が書く際の例文4選
こちらでは、動機別に志望理由の例文を紹介します。
- 部活の場合
- 指導・教育方針の場合
- 大学への進学実績の場合
- 学校設備の場合
志望理由に悩んでいる親御さんは、ぜひ参考にしてみてくださいね!
1.部活の場合
スポーツや芸術など、部活動への入部が志望動機の場合は、以下の志望理由が挙げられます。
貴校を志望したのは、息子が将来の目標に向かって努力できる環境が備わっていると考えているからです。息子は幼少期から野球を習っており、プロ野球選手になるという夢を持っています。
そのため、プロ野球選手を輩出している貴校に興味を持っています。親としては、野球に専念することが将来にどう影響するか不安でしたが、貴校の説明会や野球部所属の在校生の方のお話を伺い、勉強とスポーツの両立を重視されているという方針に安心しました。
他の中学校からもお誘いをいただきましたが、息子も私共も貴校での学びを望んでいます。将来の夢を追い求めながら、しっかりと学業に取り組むことができる環境である貴校に、期待と希望を持って志望しています。
部活動を志望動機にする場合は、アピールできる実績があれば記載しておきましょう。
部活動だけでなく勉学にも力を入れたいことを書いておくと、好印象です!
2.指導・教育方針の場合
受験する中学校を選ぶ際、指導や教育方針を重視する方も多いのではないでしょうか。志望理由は、主に以下のとおりです。
貴校を志望する理由は、独自の指導方針にあります。私は貴校の教育理念や指導方針を熟読し、その内容に深い共感を覚えました。貴校では単なる知識の習得だけでなく、生徒一人ひとりが自己の可能性を最大限に伸ばすための支援が行われています。特に、個別の学習ニーズに合わせたカリキュラムや、生徒の成長を促す綿密なサポート体制に感銘を受けました。
また、貴校の指導方針は単に学業成績だけでなく、品格や人格形成にも重点を置いています。このような教育方針は、将来の社会で活躍するために必要なリーダーシップやチームワークを醸成するのに適していると考えています。私は息子/娘がこのような指導のもとで成長し、自己実現を果たすことができると信じています。そのため、貴校を第一志望として選びました。
指導や教育については、学校にゆだねるというスタンスを記載しましょう!
3.大学への進学実績の場合
大学への進学実績も、立派な志望理由です!
進学実績が志望理由の場合は、以下のような例文がおすすめです。
貴校への志望の理由は、その優れた大学進学実績にあります。数多くの卒業生が名だたる大学に進学し、そこで優秀な成績を収めています。私は、このような豊富な進学実績が、貴校が生徒たちにとって真の教育を提供し、将来の成功に向けてしっかりと準備させてくれることを示していると信じています。
また、息子/娘は、将来の夢を実現するために○○大学への進学を視野に入れています。貴校のような手厚い教育のある環境下で学ぶことで、息子/娘も自身の能力を最大限に発揮し、目指す大学や将来のキャリアに向けて着実に歩んでいくことができると確信しています。
志望理由を書く際には、実績のある大学への進学を考えていることをアピールしましょう。「なぜその大学へ行きたいのか」もあわせて記載しておくのが好ましいです。
4.学校設備の場合
学校設備を志望理由にする際には、主に以下の例文が挙げられます。
貴校を志望する理由は、息子/娘が自分の興味や関心に基づいた学びを深め、将来の夢を実現できる環境が整っていると考えているからです。
息子/娘は宇宙探査に強い関心を持っており、宇宙飛行士になる夢を抱いています。その夢を叶えるために理科や数学の知識を積極的に学んでいます。貴校の実験設備やカリキュラムには、息子/娘の夢を実現するための可能性が詰まっていると感じ、私たちも貴校での学びを強く望んでいます。
また、貴校からは多くの卒業生が国公立大学に進学していると伺いました。そのことからも、貴校が幅広い学問分野をカバーし、生徒たちには自分の夢を追求するための様々な機会が与えられていることを感じます。私たちは、息子/娘が宇宙飛行士の夢を追いかける中で、貴校が彼らにとって最良の場所であると確信しています。
学校設備を志望動機とする場合は、お子さんの将来の夢や普段の行動を結び付けるのがよいでしょう。
今回の志望理由では「宇宙飛行士になる夢があって、理数系教科に力を入れて学んでいる」という内容を結び付けています!
中学受験の志望理由を親が書く4ステップ
中学受験の志望理由を親御さんが書く際には、主に以下4つのステップを意識しましょう。
- 受験する動機を書き出す
- 魅力に感じる部分を洗い出す
- 書き出した内容を文章にする
- 親子で内容を確認する
なお、志望理由を考える際は、親御さんだけでなくお子さんと一緒にするのが好ましいです!
具体的な手順を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.受験する動機を書き出す
まずは、その中学を受験しようと思った理由をいくつか書き出しましょう。このフェーズでは文章にする必要はなく、箇条書きで問題ありません。
たとえば、以下のような例が挙げられるので迷った際は参考にしてみてください!
- 家から近い
- やりたい部活動がある
- 校舎がきれい
- 知り合いが通っている
- 生徒が活き活きとしていた
使えるかどうかは気にせず、どんどん書き出していくのがポイントです。
2.魅力に感じる部分を洗い出す
続いて、受験する中学校について魅力的に感じる部分を見つけるフェーズです。
具体的には、ホームページやパンフレットに記載されている内容を元に「この中学校に行きたいな」と感じる内容を書き出しましょう。
書き出す内容の例は、主に以下のとおりです。
- 有名大学への進学実績が豊富である
- カリキュラムや教育方針に共感できる
- 文化祭や体育祭などの学校行事に力を入れている
中学校の説明会へ参加したのなら、実際に感じた内容をお子さんと話し合ってみるとヒントになるでしょう!
3.書き出した内容を文章にする
受験する動機や魅力に感じる部分を書き出せたら、文章にしていきましょう。
文章の書き方で迷った場合は「結論・理由・まとめ」の型を意識するのがおすすめです。具体例として、以下の志望理由を例に考えてみます。
■結論(志望理由)
貴校を志望したのは、息子が将来の目標に向かって努力できる環境が備わっていると考えているからです。息子は幼少期から野球を習っており、プロ野球選手になるという夢を持っています。
■理由(志望理由の根拠)
そのため、プロ野球選手を輩出している貴校に興味を持っています。親としては、野球に専念することが将来にどう影響するか不安でしたが、貴校の説明会や野球部所属の在校生の方のお話を伺い、勉強とスポーツの両立を重視されているという方針に安心しました。
■まとめ(志望理由のまとめ)
他の中学校からもお誘いをいただきましたが、息子も私共も貴校での学びを望んでいます。将来の夢を追い求めながら、しっかりと学業に取り組むことができる環境である貴校に、期待と希望を持って志望しています。
「結論・理由・まとめ」の型を意識すると、読みやすい志望理由が書けます!
なお、志望理由を書く際には、その中学校ならではの特徴を取り入れるのがよいでしょう。
4.親子で内容を確認する
志望理由を文章にできたら、お子さんの意志と異なっていないかを確認しましょう。親子で認識のズレが生じると、面接の際に矛盾が生まれる恐れがあるためです。
加えて、誤字脱字や内容に違和感がないかも確かめます。
特に、誤字脱字は読み手からの印象をガクッと下げてしまうことにつながるため、要注意です!
中学受験の志望理由の書き方で迷った際には、ぜひ紹介したステップを実践してみてください。
なお、私の公式LINEでは、中学受験に関するあらゆるノウハウを無料で発信しています。
「子どもの成績が上がらない」「塾選びで迷っている」などのお悩みを抱えている方は、ぜひ以下のリンクから友だち追加をしてみてください!
中学受験の志望理由を親が書く際の5つのコツ
親御さんが中学受験の志望理由を書く際には、主に以下の5つのコツを意識しましょう。
- 例文はそのまま使わない
- お子さんの考えを尊重する
- 誤字脱字・書き方に注意する
- 志望理由は使い回さない
- 内容は正直に記載する
これらのコツを意識すると、合格の可能性が高まる効果が期待できます。
「子どもの合格の後押しをしてあげたい」と考えている親御さんは、ぜひ参考にしてみてください!
1.例文はそのまま使わない
今回のコラムでは志望理由を例文をいくつか記載していますが、そのまま使用するのは控えましょう。
親御さん自身の言葉で書くことが大切だからです。また、例文をそのまま使っているのは、読み手にはすぐにわかってしまうものです。
「志望度が低いのではないか」と、読み手の印象が悪くなってしまいます!
なお、志望理由はすぐに完成するものではありません。ある程度時間をかけてもよいので、親御さん自身の言葉で書きましょう。
志望理由は書く際は、面接で同じ内容を答えられるようにしておくことが大切です。
関連記事「中学受験の親子面接でよくある質問10選!対策法や親ができること3つを解説」では、中学受験における面接のポイントを解説しています。あわせてチェックしてみてください。
2.お子さんの考えを尊重する
親御さんが志望理由を書くと、お子さんではなく親御さんの意志が出てしまいがちです!
受験を経て中学校に通うのは、お子さん自身です。そのため、志望理由を考える際は、親子で一緒に考えるのがよいでしょう。
反対に、親御さんの意見を押し通してしまうと、お子さんとの関係がギクシャクしてしまいます。親子関係の悪化は、中学受験だけでなく家庭環境にも悪影響を及ぼしてしまう可能性があるので注意が必要です。
関連動画「【生徒実績】子どものやる気ない親もイライラの状態から主体的に勉強するように!」では、中学受験を通して親子の関わり方を見直した親御さんに実例を紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
3.誤字脱字・書き方に注意する
誤字脱字があると、それだけで中学校側からの評価が下がってしまいます。そのため、誤字脱字はゼロの状態にしなければなりません。
塾の先生やパートナーなど、第三者にチェックしてもらうのがおすすめです!
また、志望理由を記載する際は、適切な書き方を意識しましょう。具体例は、以下のとおりです。
表記したい言葉 | 適切な表記 |
---|---|
子ども | 息子・娘 ※「愚息」は使用しない |
親 | 私共 |
志望校 | 貴校 ※「御校」は話し言葉 |
学校の生徒 | 在校生の皆様 |
学校の先生 | 先生・先生方 |
文末 | ですます調 ※「~しております」ではなく「~しています」が好ましい |
理由を書く際には、誤字脱字や書き方などにも注意しなければなりません。
4.志望理由は使い回さない
複数の中学校を受験する場合は、学校ごとに志望理由を考えましょう。
使い回したことがバレる可能性は高いからです。学校側からの印象も悪くなり、受験に失敗する恐れがあります。
また、使い回せるようにどの学校にも当てはまる内容を書くのも好ましくありません。誰にも評価されない志望理由になってしまい、受験への熱意が伝わりづらくなります。
時間をかけてでも、1校ずつ志望理由を考えることをおすすめします!
5.内容は正直に記載する
志望理由に書く内容は、正直に記載しましょう。
とはいえ、多少の誇張は問題ありません!
ただし、嘘を書くのはNGです。たとえば、野球をしていないのに「小学校1年生から野球をしている」といった内容は控えなければなりません。
面接で矛盾点が生じて、嘘がバレる恐れがあります。
中学受験の志望理由の例文を参考にして親子で合格を目指そう
中学受験の志望理由は、動機によって書く内容が異なります!
お子さんではなく親御さんが書く際にも、親子で一緒に内容を考えることが大切です。親子で同じ認識を持ち、中学受験を成功に導きましょう。
ぜひこの記事を参考にして、お子さんの合格を後押しする志望理由を考えてみてください。
なお、私の公式LINEでは、中学受験を成功に導く有料級特典を12個プレゼントしています。「中学受験を成功させたい」と考えている方は、ぜひ以下のリンクから友だち登録してみてください。