「算数が絶望的にできなくて困っている」
「算数ができるようになるための勉強方法が知りたい」
「子どものために親ができることはある?」
算数はお子さんによって得意不得意が分かれやすい科目です。
しかし、理科や社会よりも配点が高く、ほかの受験生と差がつきやすいため、中学受験に合格したいなら成績アップを目指したい重要な科目です。
算数を得意科目にできれば、ほかの受験生より大きくリードできます!
この記事では、お子さんの算数が絶望的にできずに悩んでいる親御さんに向けて、以下の内容を解説しています。
- 算数ができない理由
- 算数ができないときの対処法
- 親御さんのサポート方法
算数ができない理由を冷静に分析し、焦らず対策していくことが重要です。ぜひ最後までご覧ください。

ずっと算数が苦手だったお子さんが、私の個別指導を通じて偏差値を伸ばしていった実績もあります。詳しくは対談動画「【合格者対談】算数がずっと苦手で伸び悩み偏差値45の状態から日能研偏差値53青稜中合格!」をご覧ください。
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中学受験の算数が絶望的にできない理由4選
中学受験の算数が絶望的にできない原因として、次の4つが挙げられます。
- 基礎知識が足りない
- 計算力が足りない
- 問題文を正確に読んでいない
- つまずきの原因を特定できていない
算数ができない理由を具体的に特定し、克服するために効果的な対策を検討していきましょう。
関連動画「【完全イメージ化】中学受験算数完全攻略 【永久保存版】」では、中学受験で頻出の分野について詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
1. 基礎知識が足りない
問題を解くための基礎知識がなければ、当然正しい答えは導き出せません。掛け算がわからないままでは割り算は理解できず、公式を覚えていなければ三角形の面積を求めるのは困難です。
また、中学受験では小学校の授業では習わないような特殊な計算方法を習得する必要もあります。
たとえばつるかめ算や植木算、旅人算といったものです。

受験本番で合格するためには、未知の問題に即座に対応できる「応用力」が重要です。しかし、応用力は確かな基礎知識がなければ身につけることはできません。
基礎知識が不足した状態では問題が満足に解けず、算数に苦手意識を持ちやすくなります。勉強に対するモチベーションを下げる原因になり、ますます算数ができなくなるかもしれません。
2. 計算力が足りない
計算力が問題を解くレベルに達していないと、算数の成績は向上しません。計算力とは次の3つのことを指します。
- 素早く計算できる
- 正確に計算できる
- 工夫して計算できる
算数の計算トレーニングは、スポーツをするときの基礎体力作りと似ています。解き方が頭でわかっていても、実践する力がなければ時間内に問題を解くことは困難です。
基礎知識をどれだけ詰め込んでも、計算力がなければ算数ができるようにはなりません。
また、楽に計算できるように工夫しながら問題を解く力も必要になってきます。たとえば150×98という計算をするときに、150×100を計算して300を引くという発想ができれば時間を大幅に短縮できます。
受験本番を迎えるときに、単純な計算問題を早く正確に計算できる状態になっていると理想的です。計算問題が出ない学校はほとんどないため、ミスなく解ければ得点源にできます。
3. 問題文を正確に読んでいない
算数ができるようになるためには、問われている内容や意図を正確に把握する読解力が欠かせません。中学受験では単純な計算問題や図形問題だけでなく、文章題が多く出題されるためです。
文章から数量関係を読み取り、表やグラフに図式化したり立式したりする力が必要です。
小学校の算数が得意なお子さんでも、中学受験の算数に苦手意識をもつ場合があります。複雑かつ長文の文章題を正確に読み解けなければ、計算力があっても太刀打ちできないためです。
中学受験で算数ができるようになるためには、国語力も重要になってきます。
4. つまずきの原因を把握できていない
算数の問題が解けなかったとき、原因がわからない状態では解決のしようがありません。算数が苦手なお子さんほど、このような状態に陥りやすく混乱してしまう傾向にあります。
いわゆる「なにがわからないのかわからない」状態です。
克服するための方法がわからないままやみくもに勉強を続けても、効率的な対策はできません。どれだけ勉強に時間をかけても問題が解けるようにならず、苦手意識がより強くなる可能性があります。
算数ができない理由を具体的に特定し、ひとつひとつ解決していくことが克服の近道です。
中学受験の算数が絶望的にできないときの対処法5STEP
算数が絶望的にできないときは、次の5つのステップに沿って対処していくのがおすすめです。
- 苦手分野を特定する
- 基礎範囲に戻って復習する
- 映像授業で復習する
- 解き方をお子さんに説明させる
- 類似問題を繰り返し解く
算数は積み重ねが何よりも重要な科目です。できないときほど焦らず基礎に戻って固めていきましょう。
関連動画「【一撃で偏差値10アップ】中学受験の算数勉強法-テスト対策&苦手克服ノウハウ27選」で苦手克服法を詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
1. 苦手分野を特定する

算数ができるようになるためには、まず苦手分野を把握する必要があります。
単元の理解があいまいなまま次の単元に進んでも、十分な学習効果を得られないためです。
苦手分野を把握するためには、普段使っているテキストの問題を解き直すのがおすすめです。一度解いたことのある問題を解き直すことで、本当に解き方が身についていない単元を洗い出せます。
すべての問題を解くと時間がかかってしまうため、まとめの章の問題を活用するとよいでしょう。
2. 基礎範囲に戻って復習する

苦手分野を特定できたら、基礎範囲に戻って復習します。解けないレベルの問題に時間をかけて向き合うよりも、基礎からやり直した方が結果的に早く克服できるためです。
たとえば流水算の問題が苦手であれば、速さや比の基礎問題を学習します。
基礎がしっかりと身についていれば、応用問題や特殊な計算にも対応できます。苦手の原因を根本から潰して、実力を高めていきましょう。
3. 映像授業で復習する

基礎問題も満足に解けない場合は、パソコンやスマートフォンで見られる映像授業を活用しましょう。映像授業から解き方のヒントを得たら、もう一度同じ問題に挑戦します。
YouTubeで検索すればさまざまな動画がアップされているため、苦手な単元で検索してみるとよいでしょう。ただし、最初から映像授業を見るのは「わかったつもり」で終わってしまうため、おすすめしません。
難しく感じても、まずは自力で問題を解くところからはじめてください。
どの動画を見ればよいかわからない場合は「けいたくチャンネル」がおすすめです。問題が5段階にレベル分けされていて、動画ごとに問題プリントも用意されています。
4. 解き方をお子さんに説明させる

問題が解けたら、どのように解いたのかお子さんに説明してもらいます。解き方を他人に説明できないようでは、本当に理解しているとは言えないためです。
アメリカ国立訓練研究所の研究では、人は説明したときに学習内容の90%が定着すると言われています。
成績は「わかる→できる→点になる」の3段階で伸びていきます。問題が解けても人に説明できないお子さんは、2段階目の「できる」で学習定着度が止まっている状態です。本番で得点するためには、説明できるまで学習を繰り返して理解を深めることが重要です。
私の個別指導でも、生徒に説明してもらう時間を多くとることで学習定着度を高めています。指導内容が気になる方は、「【中学受験の算数が苦手なお子さんへ】『受験コーチゆうた』の個別指導で娘が変わった体験談」をあわせてご覧ください。
算数が苦手だったお子さんが講座を通じてどのように克服したか、実際に受講した方の目線で語られています。
5. 類似問題を繰り返し解く

テキストの問題がスムーズに解けるようになったら、類似問題を解いていきます。本質的な理解を深め、どのような問題に直面しても筋道立てて解く力を身につけるためです。
テキストの問題ができたところで油断してはいけません。
類似問題を探すときは「みんなの算数オンライン」がおすすめです。勉強したい分野と難易度を選択するだけで簡単に類似問題を探せます。類似問題が見つからない場合は、テキストの数値を変えて解き直すとよいでしょう。
試験本番では、解いたことのある問題がそのまま出る可能性は低いです。類似問題を繰り返し解き、応用力を身につけていきましょう。
なお、ここまで対策をお伝えしましたが、どのように実践すべきかイメージが湧かない方もいるかもしれません。そのような親御さんは、個別相談会でお悩みをお聞かせください。
お子さんに適した勉強法や声掛けなど、中学受験のプロが無料でアドバイスいたします。仕事や育児などで忙しいなか情報を探る親御さんの努力が報われるよう、徹底的にサポートするので、以下のボタンから友だち追加をしてみてください。

中学受験の算数が絶望的なときに親御さんにできる4つのサポート

中学受験の算数ができないときに、親御さんにできることは次の4つです。
- 学習環境を整える
- スケジュール管理を徹底する
- お子さんと一緒に志望校を見学する
- お子さんと信頼関係を築く
苦手な算数を克服するためには、お子さんが安心して学習に集中できる状態を作ってあげることが重要です。ひとつずつ解説します。
1. 学習環境を整える
自宅には勉強以外の誘惑が多いです。学習に集中できるよう、たとえば次のような取り組みを実践するのがおすすめです。
- ゲームの時間を制限する
- 漫画やスマホを勉強する空間に置かない
- テレビは毎日決まった時間に消す
学習に集中できる環境を整えるだけで勉強効率は上がります。
自宅で学習環境を整えるのが難しい場合は、塾の自習室や図書館を積極的に利用しましょう。
2. スケジュール管理を徹底する
中学受験の試験範囲は膨大であり、学習を計画的に進めなければ間に合いません。苦手の克服にばかり時間をかけていては、ほかの分野に手が回らないおそれがあります。
お子さんだけでスケジュール管理するのは難しいため、親御さんのサポートが欠かせません。
スケジュールを立てるときは、次の4つのポイントを意識しましょう。
- 直近の目標と今週やるべきことを書く
- 現実的に達成できる目標を書く
- やるべきことは1日単位で管理する
- 優先度が低い宿題は含めない
また、スケジュールはノートや紙に書いて管理するのがおすすめです。計画を紙に書くことで、書いていない人の10倍以上の成果が出るという研究結果もあります。
関連記事「【ダウンロード可】中学受験の勉強スケジュールを管理するコツ5選!注意点を解説」でスケジュール管理の方法やコツを詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

3. お子さんと一緒に志望校を見学する
お子さんと一緒に志望校を見学することで、勉強に対するモチベーションの向上が期待できます。
何のために勉強を頑張るのか、ゴールを明確にしてあげましょう。
苦手意識がある教科に時間をかけて取り組むのは嫌なものです。モチベーションが低下したままでは学習効率も下がり、合格が遠のいてしまいます。
「行きたい学校に合格するためには算数を克服する必要がある」とお子さん自身が理解することで、勉強に身が入りやすくなります。前向きに勉強できていないときは、志望校見学を通じて目標を再確認してみてください。
4. お子さんと信頼関係を築く
お子さんが安心して勉強に集中するためには、親御さんとの安定した信頼関係が欠かせません。算数の成績が上がらないと「勉強しなさい」「ゲーム禁止にするよ」などと言ってしまいがちですが、逆効果です。
責めたり脅したりすると親子関係が悪化するだけでなく、お子さんがやる気を失います。
お子さんと信頼関係を築くためには、次の7つを意識して接するのがおすすめです。
- 傾聴する
- 支援する
- 励ます
- 尊敬する
- 信頼する
- 受容する
- 意見の違いを交渉する
お子さんのためを思って厳しいことを言っても、頭ごなしに言われているとお子さんが感じれば効果がありません。お子さんの意見も受け入れながら、思いを伝えるようにしましょう。
中学受験の算数が絶望的にできなくても諦めないで!焦らず基礎から固めよう

算数ができない原因は、知識や計算力といった問題を解くための基礎体力がついていないことがほとんどです。計算トレーニングを行ったり、苦手分野を洗い出して基礎を固めたりするだけで絶望的な状況は回避できます。
できない原因を特定し、的確に対処することが重要です。
しかし、お子さんと親御さんだけでは原因の特定が難しい場合もあるでしょう。そのようなときは、塾や個別指導を上手に活用すると解決の糸口がつかめるかもしれません。
私の個別指導では、生徒ひとりひとりの学習状況や個性に合わせたオーダーメイドの指導方法を提案しています。お子さんの状況を踏まえてやるべきことに優先順位を設定し、スケジュール管理も最後までサポートします。
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