受験勉強

【塾講師直伝】中学受験の過去問対策のやり方4STEP!効果を高めるポイントも徹底解説

「中学受験は過去問対策が必要?」
「過去問対策の効率的な進め方を知りたい!」
「過去問で合格最低点に届かなくて不安……」

中学受験で効率的に勉強を進めるために、過去問対策は避けて通れません。出題傾向をつかみ、お子さんの実力を冷静に把握することで集中して対策すべき課題が明らかになるためです。

ゆうた

範囲を絞って対策すれば成績を効率よく伸ばせます!

しかし、ただやみくもに問題を解いていても点数は伸びていきません。この記事では、過去問対策のやり方に不安を感じる親御さんに向けて以下の内容を解説しています。

  • 過去問対策の目的
  • 具体的なやり方
  • 対策のポイント

中学受験では、早めの過去問対策が合否を分けます。過去問対策を始める時期ややり方にお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。

執筆者情報

私の個別指導では、過去問で1度も合格最低点を超えなかった状態から逆転合格した実績もあります。詳しくは対談動画「【合格者対談】1度も過去問で合格最低点を超えず当日も-2点の状態から偏差値53大宮開成中に繰り上げ合格!」をご覧ください。

また、公式LINEでは中学受験攻略のためのノウハウやセミナー情報を無料でお届けしています。不定期に配信しているため、次回の案内に間に合うよう今のうちに友だち登録しておいてください。

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中学受験で過去問対策が重要な3つの理由

中学受験で過去問対策が重要と言われる理由は次の3つです。

  1. 出題傾向を把握できる
  2. 実力を確認できる
  3. 本番での「発揮力」を高められる

過去問を通じて相手を知ることで、普段の勉強効率を引き上げられます。過去問対策の目的を正しく把握し、本番でしっかり得点できるようにしましょう。

1. 出題傾向を把握できる

過去問対策は、入試問題の傾向をつかむための最適な手段です。試験本番で問われやすい分野を重点的に学習することで、実力を効率的に伸ばせます。

ゆうた

攻略する相手を分析すれば普段の勉強効率を上げられます!

たとえば、志望校の算数の問題で毎年旅人算と規則性の問題が出ていた場合は入試本番でも問われる可能性が高く、重点的に対策すれば得点を上げやすいです。膨大な試験範囲をまんべんなく勉強するよりも、出やすい分野に集中することが重要です。

出題傾向や大まかな内容は過去問集の冒頭にまとめられています。問題を解く前に必ず目を通すようにしましょう。

2. 実力を確認できる

過去問を実際に解くことで、今のお子さんの実力を数値で可視化できます。得意分野や苦手分野の正確な把握は、今後の勉強効率を上げるために不可欠です。

ゆうた

合格までに足りない部分をどのように埋めるか考えるための材料となります!

また、受験する中学校によって試験問題のタイプは大きく異なります。学校が求める生徒像や教育方針を踏まえて問題を作成しているためです。単純に処理数が多かったり、じっくり考える必要があったりするものなど、傾向によって必要な対策も変わってきます。

過去問対策は、偏差値だけでは測れない入試の難易度を把握するうえでも有効な手段と言えるでしょう。

3. 本番での「発揮力」を高められる

中学受験は、100%実力で決まる試験ではありません。あらためて試験を実施したら合格者の半数が入れ替わると言われているほどです。

ゆうた

合格するには実力だけでなく「発揮力」も高める必要があります!

発揮力とは、受験当日に普段の実力を引き出せる力のことです。どれだけ実力が高くても、発揮力が低ければ合格は遠のきます。

具体例として、次のようなケースを考えてみましょう。

70点とれる実力があり、発揮力が90%なら本番の点数は63点です。しかし、90点とれる実力があっても発揮力が50%なら本番では45点しかとれません。

発揮力は、過去問演習の際に次のような点を意識することで高められます。

発揮力を高めるコツ
  • 確実に得点できる問題から解く
  • 捨て問を意識する
  • 見直し時間を確保する

試験直前期では、1点でも多くとるためにテクニックを駆使する意識も必要になってきます。本番を意識して過去問を解き、十分な発揮力を身につけましょう。

中学受験で効果的な過去問対策のやり方4STEP

過去問対策は、次の4ステップで進めていくのがおすすめです。

  1. 時間制限なしで問題を解く
  2. 問題を〇△×に分ける
  3. △の問題を中心に復習する
  4. 時間制限ありで問題を解く

過去問対策をするうえで、最初から完璧を目指す必要はありません問題を解く実力を着実につけてから解答スピードを上げていきましょう。

関連動画「【99%の人が知らない】中学受験の過去問対策ノウハウ20選」でさらに詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

1. 時間制限なしで問題を解く

初めて過去問に取り組む際は、時間制限を設けずに問題を解いていきましょう。

ゆうた

合格点が取れない原因を明らかにするためです。

試験で合格するためには、試験時間内に問題を正確に解く力が求められます。しかし、最初から時間制限を設けると、理解度が不足しているのか時間が足りないのかが判断できません。

わかりやすい例として、マラソンでゴールするためには、まずはコースを完走できる体力が必要です。そのうえで練習を重ねて徐々にタイムを縮めていきます。

受験勉強も同じで、問題を確実に解ける実力をつけてからスピードを早めていく必要があります。ひとつずつ課題を解消しながら、焦らず着実に実力を伸ばしていきましょう。

2. 問題を〇△×に分ける

ひととおり問題を解き終わったら、次の3パターンに分類します。

過去問の分け方
  • ○:スラスラ解けた問題
  • △:間違えたけど解けそうな問題
  • ×:解けそうにない問題

3パターンの比率は次のようになることが多いです。

3パターンの比率
  • ○:40%
  • △:30%
  • ×:30%

復習の際は△の問題を〇に変えることに集中します。△の問題を〇に変えられれば、それだけで70%の問題が解けるようになるためです。

ゆうた

「解けそうな問題」を「解ける問題」にどれだけ早く変えられるかが合否を分けます!

中学受験対策の目的は、試験本番で満点をとることではありません。過去問で合格最低点に達するために必要なことを整理し、集中的に対策することが重要です。

3. △の問題を中心に復習する

△の問題を洗い出したら、普段使っているテキストや問題集から類似問題を探して復習します。

ゆうた

新しく参考書を用意するのではなく、一度解いたことがある問題で復習するのがポイントです!

お子さんが問題を解き終わったら解法を説明してもらいましょう。他人に説明できるくらいの理解度があれば、本番でも十分に得点できます。説明があいまいな場合は理解度が不十分のため、もう一度解きなおすことをおすすめします。

あいまいな理解のまま学習を進めても本番では通用しません。類似問題が解けないときは焦らず基礎に立ち返ることが得点力につながります。

実際に私の個別指導でも、生徒に説明してもらう時間を多くとることで学習の理解度を高めています。中学受験に効果的な指導方法や塾では教えてもらえない得点アップのテクニックが知りたい方は、以下のリンクから友だち登録をして無料の特典をお受け取りください。

4. 時間制限ありで問題を解く

入試直前期である11月以降は、本番を意識して問題を解くのがおすすめです。

ゆうた

1点でも多くとる意識をお子さんに持たせて「発揮力」を高めます!

具体的には、次のようなポイントを意識して過去問演習をおこないます。

直前期における過去問演習のポイント
  • 本番と同じ時間割で実施する
  • 見直し時間を確保する
  • 問題を解く順番を考える
  • 捨て問を意識する

試験本番を想定した演習や復習を繰り返すことで、試験本番でも緊張せずに実力を発揮できます。本番までの時間が残されていない直前期では、テクニックを駆使して得点を伸ばす意識も重要です。

中学受験の過去問対策のポイント5選

過去問対策は、次の5つのポイントを意識して取り組むと効果を高められます。

  1. 小学6年生の夏から始める
  2. 得意科目の試験に出やすい単元から始める
  3. 第一志望校の過去問は10年分を2周する
  4. 過去問専用ノートを作る
  5. ケアレスミスまとめノートを作る

関連動画「【知らないと落ちる】中学受験過去問対策の真実10選」では、過去問対策のテクニックを解説しています。ライバルに差をつけて合格を勝ち取りたい方は必見です。

1. 小学6年生の夏から始める

過去問対策は、一般的に小学6年生の9月から取り組むことが推奨されています。しかし、私は夏から取り組むことをおすすめしています。

ゆうた

秋以降の勉強効率を飛躍的に高めるためです!

過去問対策の一番重要な目的は「相手を知ること」です。毎年の出題傾向や苦手分野を早めにつかむと、メリハリのついた勉強ができます。

夏の時点では、試験範囲すべての学習が終わっていないお子さんが多いです。そのため、この段階で合格最低点をとれなくても構いません。秋以降の勉強効率を高めるための手段として過去問を活用しましょう。

演習を繰り返しても合格最低点に届かずに悩んでいる場合は、関連記事「【プロが解説】中学受験の過去問が合格最低点に届かない!おすすめの対策法を7つ紹介」もあわせてご覧ください。具体的な対策方法を詳しく解説しています。

合格最低点に届かない子はいる?
【プロが解説】中学受験の過去問が合格最低点に届かない!おすすめの対策法を7つ紹介 「志望校の過去問が難しくて合格最低点に届かない」「過去問の合格最低点に届かないと悩む子どもはほかにもいるの?」「どうすれば効率的に点数...

2. 得意科目の試験に出やすい単元から始める

過去問対策はお子さんの得意科目の試験に出やすい分野から始めるようにしましょう。

ゆうた

得点にしやすいところから着手した方が効率がよいためです!

苦手分野と得意分野がわかると、多くの人は苦手を克服することから始めようとします。しかし、苦手分野で得点できるようになるには時間がかかります。勉強に対するモチベーションが上がらないため効率も悪いです。

得意分野であれば勉強のモチベーションを維持しやすく、得点も上がりやすいため勉強の好循環を生み出せます。限られた時間のなかで得点を最大化していくために、戦略的に勉強を進めましょう。

私の個別指導では、生徒ひとりひとりの状況や特性を考慮してやるべきことを整理しています。優先順位を明確にし、お子さんのやる気を引き出しながら試験本番まで一緒に伴走していきます。

無料相談を不定期に開催しているため、次回案内に間に合うようぜひ以下のリンクから公式LINEを友だち登録しておいてください。

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3. 第一志望校の過去問は10年分を2周する

過去問は1年分やるだけでも合格率が3%向上すると言われています。10年分を2周すれば、単純計算で合格率は60%向上します。

ゆうた

1年分でも多く過去問に取り組むことで合格率をグッと高められます!

ただし、すべての受験校の過去問を10年分解くには時間が足りないかもしれません。その場合は5年分を2周することを目標にするとよいでしょう。

また、過去問は新しい年度のものほど直近の出題傾向がつかめるため、古い年度から取り組むのがおすすめです。どうしても時間が確保できない方は、直近3年分の過去問を繰り返し解きましょう。

4. 過去問専用ノートを作る

過去問を解く際は専用のノートを用意し、効率的に復習できるようにしましょう。

ゆうた

問題を拡大コピーしてノートに貼り付けるのがおすすめです!

問題を間違えたときは、理由を詳しく書いておくとお子さんがミスを自覚しやすくなります。たとえば算数の問題であれば「分数の掛け算で計算ミスをしていた」「足し算を掛け算よりも先にしていた」といった形です。

同じようなミスをしないためにどうすればよいか、親御さんも一緒に考えてあげるとよいでしょう。

5. ケアレスミスまとめノートを作る

中学受験では、ケアレスミスをできるだけ少なくする対策も必要です。小さなミスの積み重ねが結果的に大きな失点につながるためです。

ゆうた

たとえば1科目で15点分ミスしていると、4科目の失点合計は60点です。

普段の勉強や過去問演習でミスした問題を集めると、間違いの傾向がつかみやすくなります。また、お子さん自身が弱点を自覚することでミスが減る効果も期待できます。

ただし、失敗した問題ばかり集められるのはあまり気分がよいものではありません。勉強のモチベーションが低下する可能性もあるため、お子さんの様子を見ながら対応しましょう。

中学受験は過去問対策のやり方が合否を分ける

中学受験で成功するためには、過去問対策が欠かせません。膨大な試験範囲をまんべんなく学習していては、どの科目も理解度が中途半端になるためです。

ゆうた

早めの過去問対策で相手を知れば、重要な分野の対策に十分な時間をかけられます!

しかし、お子さんの実力や志望校などによって、最適な過去問対策のやり方は異なります。普段の勉強と過去問対策のバランスや、過去問対策のやり方で悩みを抱えている方も多いです。

私の公式LINEでは、不定期で無料個別相談を受け付けています。お子さんひとりひとりの状況に合わせて最適化した具体的な対策方法をアドバイスします。

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