「公立中高一貫校のデメリット・メリットは何?」
「公立中高一貫校の特徴は?」
「受験する際の押さえておくべきポイントを知りたい」
公立中高一貫校は、私立中学と比較して学費が安く、質の高い教育が受けられるため近年人気があります。
ただし、私立中学受験とは異なる部分が多いため、理解したうえで受験を決めたほうがよいでしょう。
とくにデメリットを把握しておかないと、後悔する可能性があります!
そこで、この記事では以下の内容について詳しく解説します。
- 公立中高一貫校の概要
- 公立中高一貫校のデメリット・メリット
- 後悔を防ぐためのポイント
公立中高一貫校の受験を検討している方は最後まで読んでぜひ参考にしてください。

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公立中高一貫校とは?知っておきたい概要を解説

公立中高一貫校は、私立中学とは異なる特徴があります。そのため、ここでは公立中高一貫校の概要を解説します。
- タイプは2種類に分かれる
- 入学者選抜は適性検査を実施する
受験を検討している親御さんに知っておいてほしい概要なので、それぞれ確認しておいてください。
1.タイプは2種類に分かれる
公立中高一貫校のタイプは大きく以下の2種類に分類されます。
- 中等教育学校
- 併設型中学校・高等学校
それぞれに特徴があるので、どちらのタイプがお子さんに適しているかを判断する際の材料としてお役立てください。
1-1.中等教育学校
中等教育学校は、中高6年間を「前期課程」と「後期課程」に分け、6年間の一貫教育を提供しています。前期課程を修了した生徒は、エスカレーター式で後期課程に進めます。
中等教育学校では、高校での生徒募集はありません!
中高6年間でカリキュラム編成されているため、大学受験に向けた先取り学習や学校ごとの特色のある指導を受けられます。
1-2.併設型中学校・高等学校
併設型中学校・高等学校は、中学も高校も同じ設置者が運営している学校のことです。県立〇〇中学校であれば、県立〇〇高校といったイメージです。
また、学校はそれぞれ独立していることが多く、同じ敷地内またはすぐ近くに設立されています。
中学受験をクリアしている生徒は、もちろん高校に試験不要で進学できます!
特徴としては、高校からの入学者を受け入れているケースがあることです。中等教育学校と異なり、高校で新しい学生が入学するため人間関係が固定しない点が併設型の魅力です。
2.入学者選抜は適性検査を実施する
公立中高一貫校では、学力試験の代わりに適性検査を実施して入学者を選抜します。複数の教科を横断した総合的な内容が出題されるのが、適性検査の特徴です。
図表や文章を読み解いて、自分の考えを論理的に記述するような出題がされるため、思考力や判断力が問われます!
小学校の教科書レベルの知識を問われる内容ですが、知識を組み合わせて答える問題が多いため、対策をしておかないと好成績は取れないでしょう。
公立中高一貫校を受験するなら、適性検査対策が欠かせません。
公立中高一貫校の5つのデメリット

公立中高一貫校を受験するなら、以下のようなデメリットを把握しておくことが必要です。
- 受験者が多く倍率が高い
- 校数が少なく選択肢が限られる
- 特化した受験対策が必要となる
- 入学後に中だるみする可能性がある
- 授業についていけないことがある
入学してから後悔しないように、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.受験者が多く倍率が高い
公立中高一貫校は受験者が多いため、倍率は平均で約4倍、人気のある学校では5倍以上となることがあります。
1人1校しか受験できないため、合格のハードルが高くなっています!
激しい競争を勝ち抜かないといけない点はデメリットの1つです。
2.校数が少なく選択肢が限られる
公立中高一貫校はそもそもの校数が少ないため、私立中学のように複数の学校と比較したうえで志望校を選択することはできません。
たとえば、東京都の私立中学は約180校ありますが、公立中高一貫校は11校のみです。他県においても、神奈川県5校、埼玉県4校、千葉県3校(2025年4月現在)しかありません。
校数が少ないため、通学できる学校が限定的となる点がデメリットです!
3.特化した受験対策が必要となる
公立中高一貫校の適性検査は科目横断型の問題が中心であり、特化した受験対策をする必要があります。
論理的思考力や表現力が求められる問題が出題されるため、小学校の授業や家庭学習だけでは対策が難しいでしょう。
適性検査対策に特化した塾を利用することで、合格に向けた学習を効率的に進められます。
なお、公立中高一貫校を目指せる塾は、関連記事「【超有益】公立中高一貫校対策の塾はいつから通うべき?おすすめ塾や自宅でできる対策も解説」で紹介しています。家庭でできる受験対策も解説しているので、あわせて参考にしてください。

4.入学後に中だるみする可能性がある
受験合格だけを目標にしていると、入学してから勉強へのモチベーションが下がるかもしれません。そのため、中高一貫校へ入学する目的を明確にしておくことが必要です。
中だるみした期間のうちに、徐々にまわりの生徒と学力に差がついてしまうでしょう。
なお、モチベーション低下を防ぐために、校外模試を受けさせたり補習を行ったりしている学校もあります。お子さんが長期的な視点で努力することが苦手なら、学校の学習面での工夫についてを確認したうえで志望校を選ぶといいでしょう。
5.授業についていけないことがある
公立中高一貫校は、受験をクリアした生徒が揃っています。そのため、授業のレベルは高く、スピードが速いためついていけないかもしれません。
一度つまずいてしまうと、モチベーションが保てずに成績が下がることが懸念点です。
予習・復習を習慣にして、理解できない箇所は早急に解消できるようにしましょう!
ここまで、公立中高一貫校のデメリットを紹介しましたが、お子さんが適しているかの判断に迷う方もいるでしょう。そのような方は、教育のプロからアドバイスをもらうことをおすすすめします。
たとえば、私はオンライン個別指導塾の講師の立場から、お子さんにおすすめの学校や勉強方法などを紹介可能です。第三者目線だからこそ適性を判断できるので、将来後悔したくない方は私の個別相談会を活用してみてください。
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公立中高一貫校の5つのメリット

公立中高一貫校に通うとなるとデメリットもありますが、以下のようなメリットも享受できます。
- 高校受験がないためほかのことに時間を使える
- 大学受験対策に時間をかけられる
- カリキュラムに特色がある
- 学力レベルが同じ生徒と一緒に学べる
- 私立中高一貫校と比較して学費が安い
メリットとデメリットを比較したうえで、公立中高一貫校を受験すべきかを判断してください。
1.高校受験がないためほかのことに時間を使える
公立中高一貫校の受験に合格すれば、高校受験を免れます。そのため、高校受験にあてるはずだった時間をほかのことに費やせるため、部活動や習い事などに注力できるのがメリットです。
お子さんの興味関心に対する知識を伸ばす時間を確保できます!
ただし、内部進学が可能な場合でも、進学基準として一定ラインの学力をクリアすることが条件となっている学校もあります。高校受験がないからと、勉強を投げ出すことはできないことは心得ておくことが必要です。
2.大学受験対策に時間をかけられる
公立中高一貫校では、6年間で学習すべき内容を早めに網羅できるようにカリキュラムが組まれています。授業の進行スピードは速いものの、大学受験対策に時間をかけられるのがメリットです。
高校進学のタイミングで学習カリキュラムが分断されないのが利点ですね!
とくに難関大学を目指したい場合には、受験対策に時間をかけられると心に余裕を持てます。大学受験を見据えているなら、環境が整っている公立中高一貫校への進学がおすすめです。
3.カリキュラムに特色がある
公立中高一貫校は学校それぞれのカリキュラムに特色があり、興味のある分野の専門性を高められます。
実験授業を通して理系教育に力を入れている学校や、海外研修を通してグローバル人材育成に注力している学校があります!
お子さんの興味に合ったカリキュラムを展開している学校を選べば、学習意欲を伸ばせるため将来の夢の達成に近づくでしょう。
4.学力レベルが同じ生徒と一緒に学べる
適性検査を通過した生徒が集まるため、学力レベルが同じ生徒と一緒に学べます。授業の難易度やスピードが合っていることが多いため、学習への満足感が高まるでしょう。
6年間の一貫教育が前提のため、高校で急激に授業の難易度が上がることはありません!
また、学力が近い同級生と学ぶことで、切磋琢磨しながら成長できるのがメリットです。モチベーション維持にもつながるため、仲間と一緒に努力できる子は公立中高一貫校が向いているといえます。
なお、関連記事「【知らないと損】公立中高一貫校に向いている子の特徴7選!自宅でできる対策も紹介」では、公立中高一貫校に向いている子の特徴をほかにも解説しています。お子さんの適性をチェックしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

5.私立中高一貫校と比較して学費が安い
私立中高一貫校と比較して、学費が安い点は公立中高一貫校のメリットです。中学校までは義務教育のため、基本的には授業料はかかりません。
なお、文部科学省の調査によると、私立中学の学習費総額は公立中学の約2.9倍に上ります。
- 公立中学校:54万2,475円
- 私立中学校:156万359円
6年間を通した一貫教育を受けたいものの、学費面で不安がある方は公立中高一貫校がおすすめです。
参考元:令和5年度子供の学習費調査の結果を公表します丨文部科学省
公立中高一貫校の受験における後悔を防ぐための3つのポイント

公立中高一貫校を目指すなら、以下のようなポイントを押さえておくことが大切です。
- 子どもに適した学校を選択する
- 適性検査対策をする
- 併願先には私立校を選ぶ
後悔を防ぐためには、事前に対策方法を知っておくことが求められます。それぞれ確認したうえで、受験するかを判断しましょう。
1.子どもに適した学校を選択する
公立中高一貫校は学校独自の教育方針やカリキュラムが組まれているため、お子さんに合った学校を選ぶことで後悔を防げます。
6年間にわたって充実した学校生活を送るために、お子さんの性格や興味関心に合った学校を選んでください。
たとえば、英語が苦手なのに語学力アップに注力した学校を選択すると、お子さんはストレスを抱える可能性があります。親御さんの希望だけではなく、お子さんの意見も尊重したうえで慎重に学校を選びましょう。
2.適性検査対策をする
公立中高一貫校では、私立中学とは異なる「適性検査」が実施されます。適性検査は、科目横断型の問題が出題されるため、対策をしていないと合格は勝ち取れません。
資料やグラフから課題を発見し、文章でまとめる力が要求されるため、トレーニングを積み重ねる必要があります。
適性検査対策ができる塾に通うことで、しっかりと対策しておきましょう。
なお、私のオンライン個別指導塾でも、適性検査対策は可能です。私が指導した子どもの変化を知りたい方は、関連記事「【受講実績】3ヶ月で国語偏差値42→64へアップ!子どもの成果や個別指導の魅力も紹介」にてご確認ください。

3.併願先には私立校を選ぶ
公立中高一貫校の受験は1人1校のみと決まっています。そのため、試験当日に実力を発揮できるよう、私立中学の入試で受験当日の独特な雰囲気に慣れておきましょう。
なお、私立校でも適性検査型の入試を実施している学校があります。
公立中高一貫校と同じ対策で済む私立校を選ぶと、お子さんの負担を減らせます!
ただし、公立中高一貫校と私立校では選抜方法が異なる部分があります。受験校を選ぶ際には、入試要項をしっかりと確認しましょう。
公立中高一貫校のデメリットを把握して受験対策をしよう

公立中高一貫校は、学力レベルが同じ生徒と学べたり、6年間を通して一貫教育を受けられるなどのメリットがあります。
ただし、そもそもの学校の母数が少ないことから、高い倍率の競争に勝ち抜く必要がある点はデメリットの1つとしてあげられます。
ほかにも私立中学とは異なる入学者選抜方法のため「適性検査」対策が必要です!
公立中高一貫校の受験を考えているなら、メリットとデメリットをどちらも把握したうえで比較検討しましょう。
とはいえ、公立中高一貫校がお子さんに向いているのかが判断できない親御さんもいるかもしれません。そのような方は、私の公式LINEから申し込める個別相談会にご参加ください!
500名以上の生徒を指導してきたため、お子さんの適性を見極めたうえで、どのような学校が向いているかをアドバイスできます。
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