子どもの指導法

中学受験は地頭がよい子が有利?能力を鍛える方法やおすすめ問題集を現役塾講師が紹介

「中学受験は地頭のよさで決まる?」
「地頭が悪いなら中学受験は諦めたほうがよい?」
「地頭のよい子の特徴を知りたい」

近年の中学受験では、思考力を問う問題が増えてきています。教科書の内容を暗記しただけでは通用しないため、生まれつき地頭がよくないと合格できないと考えている方も多いのではないでしょうか。

しかし、中学受験は生来の地頭のよさだけで合否が決まるものではありません。

ゆうた

努力の継続と戦略的な志望校対策こそが合格の鍵だからです!

この記事では、以下の内容を解説しています。

  • 地頭がよい子の特徴
  • 地頭を鍛える方法
  • おすすめの問題集

地頭の良し悪しに悩んでいる親御さんはぜひご覧ください。

執筆者情報

私の個別指導では、正しい学習方法を学んだことで点数がグッと伸びた実績もあります。詳しくは対談動画「【合格者対談】勉強してるのに国語がなぜか伸びず偏差値37の状態から浜学園偏差値55清風南海中合格!」をご覧ください。

また、私の公式LINEでは中学受験攻略のためのノウハウやセミナー情報を無料でお届けしています。受講案内も不定期に配信するため、以下のボタンから友だち登録しておいてください。

\LINE登録で電子書籍4冊プレゼント /

中学受験は地頭だけでは決まらない

「地頭」とは、一般的にその人本来の頭の良さを指します。より具体的には、論理的思考力やコミュニケーション力の高さをあらわすことが多いです。

ゆうた

地頭が良い=勉強ができるとは限りません!

中学受験は長期戦で、継続的に努力する必要があります。地頭が良くても、コツコツ勉強を続けられないお子さんは成績が伸び悩むことがほとんどです。そのため、生まれつきの地頭を気にする必要はないといえます。

また、中学受験の問題は「考え方の型」を学べば、生来の地頭に関係なく対応可能です。過去問を研究し、出題パターンを把握することで得点は伸びやすくなります。

中学受験を成功させるために必要な「地頭」は生まれつきの能力だけではありません。どうすれば合格できるかを徹底的に考え、戦略的に対策していくことが重要です。

中学受験で地頭がよいと思われる子の4つの特徴

中学受験で地頭がよいと思われる子の特徴として次の4つが挙げられます。

  1. 好奇心が旺盛
  2. 論理的思考力が高い
  3. 読解力が高い
  4. 柔軟に視点を切り替えられる

地頭がよい子の特徴を知ることで、どのような能力を鍛える必要があるかわかります。ひとつずつ確認しておきましょう。

1. 好奇心が旺盛

好奇心の強い子は観察力があり、まわりのさまざまな物事に興味を持って疑問を投げかけます。

ゆうた

物事の背景や理由について知りたい欲求を持っています!

自分自身で物事を考えるきっかけは「どうして」や「なぜ」といった純粋な疑問です。自分なりの仮説や推論を立てて、検証するたびに思考力が鍛えられ、知識も蓄えられます。

日常的に浮かぶ疑問を解消することで、机に向かって勉強していなくても自然と地頭がよい子に成長していくのです。

2. 論理的思考力が高い

地頭がよい子は、論理的思考力が高い特徴があります。

ゆうた

自分の考えを筋道立てて説明可能です!

論理的思考力が高いと物事を分解して理解できるため、正しい結論を導きやすくなります。たとえば算数の文章題では条件を正確に読み取り、図や表にまとめてわかりやすく答えを出せます。

知識がない問題にもある程度対処できるため、周囲から「地頭がよい」と思われやすくなるでしょう。

3. 読解力が高い

読解力の高い子は理解力が高く、地頭がよいと言われやすいです。

ゆうた

問題文で問われている内容を正確に理解できます!

読解力は全教科の成績アップに欠かせない能力です。たとえば算数の問題でも、意図を把握し正しい数式を組み立てられなければ正答は導けません。

インターネットの普及により、読解力は意識的に鍛えなければ自然と身に付きにくい環境になっています。関連記事「【塾講師が教える】小学生が読解力を鍛えるための手順4ステップ!魅力やおすすめ教材も紹介」で読解力の鍛え方を詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。

小学生が読解力を鍛える
【塾講師が教える】小学生が読解力を鍛えるための手順4ステップ!魅力やおすすめ教材も紹介 「勉強以外で読解力を鍛えられる方法はある?」「小学生が読解力を鍛えるためのおすすめ教材を知りたい」「小学生のうちに読解力を身につけてお...

4. 柔軟に視点を切り替えられる

ひとつの視点に固執せず、柔軟に視点を切り替えられるのは地頭がよい子の特徴です。

ゆうた

とくに算数の問題で差が出やすい部分です!

視点を切り替えられるということは、思考パターンを複数持っているとも言えます。たとえば、売買損益算では割合を計算するだけでなく、比の考え方を応用して答えを導く考え方もあります。

また、図形問題では補助線をひとつ引くだけで簡単に答えが出せるケースもあります。地頭のよい子はゼロから答えを閃いているのではなく、蓄積した知識を目の前の問題に当てはめられないか柔軟に考えているのです。

関連動画「【中学受験でよく出る】算数図形基礎32選【永久保存版】」では、図形問題の解法パターンをわかりやすく解説しています。お子さんが図形を苦手にしているなら必見の内容です。

中学受験で必要な地頭を鍛える3つの方法

中学受験で必要な地頭を鍛えるためには、次の3つの方法が有効です。

  1. 思考力を鍛える遊びをさせる
  2. 考える対話を親子で行う
  3. 学習内容を説明させる

机に向かって勉強するだけでは地頭は鍛えられません。日々の生活に意識して取り入れるようにしましょう。

1. 思考力を鍛える遊びをさせる

思考力を鍛えるには、次のような遊びが効果的です。

思考力を鍛える遊び
  • パズル
  • なぞなぞ
  • 囲碁
  • 将棋
  • ブロック遊び

パズルやなぞなぞは、論理的思考力が鍛えられます。最初は簡単な遊びから取り組み、達成感を得ながら段階的に難易度を上げていくのがポイントです。

また、ブロック遊びは正解がないため自由な発想や創造力を鍛えられます。高さや深さといった概念に遊びながら触れることで、算数の図形問題も立体的にイメージしやすくなるでしょう。

ゆうた

遊びを通じて得た体験はお子さんの思考力を鍛え、複雑な入試問題を解くための土台となります!

勉強以外にもさまざまな経験をさせてあげることが重要です。

2. 考える対話を親子で行う

お子さんに質問されたときは、すぐに答えを教えずに自分で考えてみるように促しましょう。

ゆうた

答えを導き出す過程で思考力が鍛えられるからです。

日常の中で行う「考える対話」としては、次のような例が挙げられます。

考える対話の具体例
  • お子さんと同じ本を読んで主人公の行動や気持ちを考察しあう
  • ニュースをきっかけに「あなたならどうする?」と問いかける

お子さんが答えの糸口がつかめないときはヒントを出したり、親御さんの考えを先に伝えたりしてみるとよいでしょう。

また、お子さんの出した答えが間違っていても叱ってはいけません。間違えることを恐れて自分の考えを言わなくなる可能性があるためです。

関連動画「【中学受験】わが子の成績を伸ばした保護者の事例7選【実際に偏差値10以上伸びた実例】」では、成績を伸ばした親御さんの共通点を紹介しています。実例をもとにしたノウハウを解説しているのであわせてご覧ください。

3. 学習内容を説明させる

勉強した内容をお子さんに説明してもらうのも、地頭を鍛える方法としておすすめです。

ゆうた

自分の考えを正しく伝える練習になります!

人に説明するためには、論理的思考力や語彙力が欠かせません。日常的に繰り返すことで、情報を整理してわかりやすくまとめる力が身につきます。

また、人に説明することで、学習内容をしっかりと定着させる効果も期待できます。アメリカ国立研究所の研究によれば、人は説明したときに学習内容の90%が定着すると言われているためです。

私の個別指導でも、生徒に説明してもらう時間を多くとることで学習定着度を高められるように工夫しています。日頃の行動を意識して、地頭は鍛えてみてください。

なお、中学受験では正しく対策することで、成績アップが見込めます。先天的な地頭に頼らず合格をつかみ取りたい方は、私の公式LINEに登録してみてください。

中学受験を攻略するためのテクニックをまとめた電子書籍を4冊無料でプレゼントしています。以下のリンクから無料で特典を受け取ってご活用ください!

中学受験で必要な地頭を鍛えるおすすめ問題集3選

地頭を鍛えるためには、普段の学習でも考える時間を意識して取り入れると効果的です。そこで、おすすめの問題集を3つ紹介します。

  1. 5分で論理的思考力ドリル
  2. ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集
  3. 中学入試 知識だけでは解けない思考力問題集

ひとつずつ見ていきましょう。

1. 5分で論理的思考力ドリル

出典:学研出版HP

「5分で論理的思考力ドリル」は、自分で考えて答えを導く力を鍛えられる問題集です。問題解決に役立つ5つの思考回路別に問題が収録されています。

ゆうた

問題を解くには視点を変えたり可能性を洗い出したりする工夫も必要です!

スタンダードな難易度に加え「ちょっとやさしめ」と「ちょっとむずかしめ」の3種類が用意されています。お子さんの学年や実力に合わせて選択するとよいでしょう。

親御さんも一緒に楽しみながら論理的思考力を鍛えるのにおすすめの一冊です。

2. ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集

「ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集」は、文章を正しく読み解き自分の言葉で表現する力を鍛えられる問題集です。「言い換える力」「比べる力」「たどる力」の3つの能力を高めるトレーニングができます。

ゆうた

国語力=論理的思考能力というコンセプトで構成された1冊です。

一般的な国語の問題集と異なり、文章の要約や感想を書く問題を中心に収録されています。見開き2ページでテーマが区切られているため、短時間でも取り組みやすい構成です。

論理的思考力は、地頭をよくするために欠かせません。国語の成績アップも同時に期待できるため、苦手なお子さんにこそ取り組んでほしい問題集です。

3. 中学入試知識だけでは解けない思考力問題集

出典:旺文社HP

「中学入試 知識だけでは解けない思考力問題集」は、対策しづらい思考力問題の解き方を学べる問題集です。算数・国語・理科・社会と科目別に出版されています。

ゆうた

開成中や灘中など、難関中学校の過去問を使って集中的に学習できます!

問題を解くための思考をステップで解説しているため、解答の方針がわかりやすくなっています。また、問題を解くうえで必要となる「力」別に収録されているため、対策したいタイプの問題を重点的に学習するといった使い方も可能です。

難関中学合格を目指すお子さんにおすすめの問題集です。

中学受験に必要な地頭は鍛えられる!焦らず着実に伸ばそう

中学受験では知識を問う問題だけでなく、思考力を求められる問題も出題される傾向にあります。地頭がよくなければ合格できないと諦めてしまう方もいるでしょう。

しかし、中学受験は生まれつきの能力だけで合否が決まることはありません。

ゆうた

過去問を分析したり解き方のコツを習得したりすることで、十分対策が可能だからです!

地頭を鍛えるためには、机に向かって勉強するだけでなくさまざまな物事を体験することが必要です。日常生活の中でお子さんが自ら考える機会が増えれば増えるほど、思考力は磨かれていきます。

私の個別指導では、お子さんが自ら説明する時間を多くとることで思考力と学習定着度を高めています。個別相談は公式LINEで不定期にご案内していますので、以下のリンクから友達登録しておいてください。