おすすめ塾の比較

【知らないとヤバい】中学受験4大塾比較SAPIX・四谷大塚・早稲アカ・日能研

こんにちはゆうたです。
今回は中学受験の大手4大塾を完全解説していきます。

いきなりですが皆さんこう思ってませんか?

「うちの子学校の成績いいし友達も通ってるからSAPIXに入れようかな」
「ママ友に早稲アカがいいよって聞いたからとりあえず体験に行こう」
「家の近くに日能研があったからそこでいいや」

このように塾を選ぼうとしている方、完全にNGです。

実は、中学受験では塾選びで合否の9割が決まるって知ってましたか?

なぜ塾選びが重要なのかというと、お子さんと塾との相性が合っていなければ一生成績は伸びないからです。
中には、塾からの宿題が多すぎて消化できずに体調を崩したり、塾のテキストのレベルが実力と合わなくてストレスで円形脱毛症になったりするお子さんもいるんです。

ですから事前にその塾の特徴をしっかりと把握しておかないと、お子さんを潰してしまうことになるんです。

下の4大塾の本当の姿を一つでも知らなければ、中学受験で確実に失敗してしまいます。

【元講師が暴露】偏差値55以下の子はSAPIXに入ると失敗する
実はSAPIXに通うと年間300万円以上かかってしまう
実はSAPIXでは生徒1人あたり1分未満のフォローしかない
実は四谷大塚では復習の定着が50%減で壊滅的
予習シリーズは近年難しくなって基礎がなくてついていけない子も多い
実は早稲アカが体育会系というのは嘘、早稲アカの季節講習は断れない雰囲気で17万円の急な出費がある
実は日能研から難関校に行く子が最も優秀
実は日能研はカリキュラムが遅く過去問対策が4ヶ月も遅れて致命傷になることも
日能研に通わせる親はそれほど受験に興味がない

この中で1つでも知らないことがあった人、この記事を読む価値あります。
今回の記事では、4大塾の特徴を詳しく解説するだけでなく、私の生徒が第一志望校合格率91%と圧倒的な成果を出した塾ごとの最適な勉強法なども紹介していくので、すでに塾に入ってる方にとっても参考になるはずです。



 

今日の記事で参考にさせていただいた本はこちらです。ぜひこちらも合わせてご確認ください。

この記事の最後には、皆さんが中学受験をする上で必要な情報、塾選びの方法からお家でのサポート方法、過去問対策までの具体的なノウハウの全てをまとめた、
中学受験完全攻略という限定資料も無料プレゼントしていますので、ぜひ最後までご覧ください。

一つ注意点なのですが、今回の内容は専門家の意見や実際の口コミを参考にしたものの、私の独断と偏見に偏った内容です。

また同じ塾でも校舎によって運営の方針が違うことがあります。
ですので「うちの塾ではそんなことなかったよ」などの意見もあるかと思いますが、そこの部分はご容赦ください。

この記事を読んでいる皆さんは、仕事や育児などで忙しい中、お子さんの将来のためにこのブログで勉強されていて、本当に凄い方ですよね。
そんな大変な中でも記事を読んで学ぶ姿勢が本当に素晴らしいです。

そこで今回も皆さんに貢献できるよう、精一杯お伝えしていきますが、私の意見が全てだとは思わないのでぜひ私の一意見として参考程度に聞いていただけたらなと思います。

前半では4大塾の比較から四谷大塚の特徴まで
後半では早稲アカの特徴からお子さんの21タイプ別おすすめの塾を具体的に提示していきます。
それではいきましょう。

中学受験4大塾比較 目次

勘違いしてほしくないのですが、大前提として4つの塾はどれも素晴らしい塾です。お客様から選ばれ続けたからこそ大手になったわけですからね?

しかしどんなにいい塾にもデメリットは存在します。今回はホームページには絶対に書かれていない注意点も含めて総集編として紹介していきます。それではいきましょう!

4大塾を5つの重要項目で徹底比較

各塾のレベルを学力10段階で評価

まず4大塾を5つの重要項目で比較した図がこちらになります。

特に重要なのは、宿題の量とサポートの手厚さです。ここの相性がお子さんと合わないと本当に後悔します。

分かりやすいように、しんどさの総合評価も書きました。
四谷大塚がしんどさ10とした時に、
SAPIXは40
早稲アカは15
日能研は8
です。SAPIXがダントツでしんどいですね。ちなみに今回は紹介していないのですが、栄光ゼミナールはしんどさ6です。

次に4大塾のレベルはこちらです。

学力レベルを0から10までに分けたとき、
SAPIXのテキストは5から10まで伸ばすもの、早稲アカと四谷大塚は3から10まで、日能研は2から8まで伸ばしてくれるようなイメージです。

それぞれの学力レベルの定義としては、
学力0というのは学校のテストで50点ほど
学力1というのは学校のテストで90点から満点が安定していること
学力2というのはくもん式などで1学年か2学年ほど先取りしていること
そして学力10が御三家合格レベルです。

例えば予習シリーズを使っている四谷大塚や早稲アカに入るのであれば、学校のテストで90点から満点が安定していることに加えて、くもん式やピグマリオンなどの幼児教育の教材をやっておく必要があるかなといった印象です。

細かい部分は後ほど説明しますが、レベルをざっくりの目安で言うとこのくらいですね。

合格実績まとめ

次に合格実績です。
引用:Stacky
引用:中学受験ポータル

これは皆さんも見たことがあるかなと思います。
難関校はSAPIXが強く、上位校は早稲アカと四谷大塚、日能研は中堅校に強いですね。
ちなみに中堅校と言っても、中学受験の中堅校はかなりレベルが高いですからね?

4年生から中学受験の対策をしていて毎日勉強していたのに3人に2人は落ちるということがよくあります。

ホームページに書いてある費用は嘘

次に費用に関してはこちらです。

これらはホームページに書いてある授業料ですね。

「あ、このくらいの金額なら我が子の将来を考えると出せなくもないかな?」
そう思いましたよね?

費用はSAPIXがダントツで高い

しかし実際にはこれらに、入会金、教材費、テスト費、模試費、季節講習、合宿や正月特訓などが上乗せされて最終的な費用はこのようになります。

ホームページに書いてある金額と全然違いますよね。笑

もしかしたら「SAPIXの料金はそこまで高くないでしょ?」と思うかもですが、SAPIXに通う大半の方は+αという謎の費用が発生します。これはなんだと思いますか?
この正体については後ほど紹介しますね。

ゆうた先生
ゆうた先生
それでは、よりイメージが湧くように4大塾の具体的な紹介をしていきます。

SAPIXの特徴

圧倒的な合格実績

皆さんSAPIXはどんな印象をお持ちですか?
多くの方は合格実績がすごい塾という印象をお持ちだと思いますが、まさにその通りです。
2022年の合格実績は開成283名、筑駒104名(筑駒の全合格者数129名中)、桜蔭187名、女子学院128名

特に御三家レベルの学校への進学実績はダントツです。
そして皆さんこう思ってませんか?

「うちの子もSAPIXに入れたら難関校に合格できるかも」
「そんなレベルの高い環境で勉強したら成績も上がるはず」

こう思った方、完全にNGです。このように考えてお子さんをSAPIXに入れる方が毎年いますが、ほとんどが失敗しています。
なぜかと言うと、お子さんのレベルと塾のレベルが合っていないからです。

極端な例を挙げると
大阪桐蔭に入れたらプロ野球選手になれる、青森山田に入れたらプロサッカー選手になれる、みたいな考え方です。そんなことないですよね?

皆さんもイメージして欲しいのですが、ダイエット初心者がいきなりボディビルダーの方と一緒に厳しいトレーニングをするって無謀じゃないですか?

まずは自分の実力にあった練習をしないと結果も出ませんよね。
ですから中学受験の準備をしていない状況、つまり基礎が固まっていない子がSAPIXに入ると、確実に置いていかれるので成績は伸びないんですね。

「でもうちの子は学校の成績もいいからSAPIXでもやっていけそう」
「塾の先生からは基礎から固めていくから大丈夫と言われた」
「友達も特に準備をせずにSAPIXに入ったと言ってたし大丈夫かな」

毎年このように考えてSAPIXに入ってしまい、後から後悔する人が多いんですね。

ではなぜSAPIXに入って失敗してしまう人がいるのか?
それは圧倒的な合格実績の裏にある致命的なデメリットを知らないからです。

これから詳しく解説していきます。

【元SAPIX講師が暴露】偏差値55以下の子はSAPIXでは伸びない衝撃の理由

これは元講師の方が言っていたのですが、実は首都圏偏差値55以下の子はSAPIXでは伸びないんです。(SAPIX偏差値40以下)

その理由をお伝えするために、まずは塾の特徴を紹介しますね。

SAPIXの強みは徹底した現場主義にあります。
テキストは御三家まで対応可能なハイレベルなものを使用しており、そのテキストを作るメンバーは全員が現役の講師で、現場で今の受験生の得意不得意を把握し、それをもとに合格に最適なテキストを作っています。
SAPIXだけテキストが冊子になっているのは改訂しやすいためですね。

ここで皆さんに質問なのですが、講師が生徒に向かって一方的に話す授業スタイルと、講師の問いに対して生徒がどんどん発言していく授業スタイル、どちらが成績が伸びると思いますか?

ちょっとイメージしてみてください。
生徒がアウトプットする後者の方が良さそうと思う方多いのではないでしょうか?

実際にSAPIXでは生徒がどんどん発言していく授業スタイルを採用しています。
授業の予習は不要で、授業の時に初めてテキストを生徒に渡して、講師が「この問題はどう解く?」と聞いて、生徒たちは争うように「こう解きます!」と発言していく、このようなスタイルで授業が進められます。そのためSAPIXでは上位のクラスほど賑やかになるんですね。

「それいい感じじゃん!」と思いますよね?

家庭学習の復習では「この問題自分ならこう解くのに、先生はどうしてこう解くんだろうと、生徒に自分で考えながら勉強してほしい」というのがSAPIXの方針なのですが、ここまでで皆さん何か気づいたことありませんか?

そうです、かなり上位層向けに作られているんです。

頭のいい子なら授業中にもどんどん発言できますし、家庭学習も楽しみながら進められるでしょう。

しかし勉強が得意でない子であれば、テキストは難しい問題ばかりで、授業中もわからないから発言できず、家庭学習もテキストの解説があまり丁寧でないので、成績を伸ばすことはできないんですね。

私も勉強が苦手なタイプだったので、授業がわからないと勉強が嫌になる気持ち、とてもよく分かります。

全てが頭のいい子向けに設計されています。だからこその合格実績なんでしょうね。

先ほど元SAPIX講師が首都圏偏差値55以下(SAPIX偏差値40以下)の子はSAPIXでは伸びないと言っていた理由、なんとなく分かりましたよね?
実際に私もSAPIXの授業だけで成績下位から成績を伸ばしていったという話はあまり聞きません。

というのも、SAPIXは30クラスほどある大きな校舎もあるのですが、1番上のクラスと1番下のクラスで同じテキストを使って同じカリキュラムで授業が進むので、SAPIXの授業だけで下のクラスから上のクラスに上がることはかなり厳しいんですね。

SAPIX側の言い分としては、
「テキストには基礎から応用までの問題があるので、下のクラスでは基礎問題を中心に進めるから大丈夫」
と言ってはいますが、基礎問題の数も少ないので成績の低い生徒にとってはキツいのが本音のところです。テキストの問題もレベル1.2.3と段々と難しくなるのではなく、レベル2.5.8みたいにいきなり難しくなります。難易度のステップが丁寧に作られていないんですね。

ですからSAPIXに入るのであれば、首都圏模試55以下(SAPIX偏差値40以下)を3ヶ月連続で取ったら転塾をする、などの撤退ラインを決めておかないと確実に失敗します。

【ついていけない子続出】上位20%に合わせるカリキュラム

他にも注意が必要です。SAPIXでは講師のおおまかな方針として、クラスにいる上位20%に合わせて授業をします。残りの80%の生徒は頑張って上についてこいというスタンスです。
「授業についていけない子はどうなるの?」と思いますが、関係なしに授業は進んでいき、次の組み分けテストの点数が悪かったら下のクラスに落ちるという仕組みです。

まあこの仕組み自体はどこの集団塾でもそうなのですが、SAPIXは特に顕著ですね。
他の塾であれば、宿題をやることでカバーしたり、先生も多少は個別でフォローしてくれるので、下のクラスから這い上がることもできるのですが、SAPIXでは厳しいです。

なぜなら、SAPIXでは家庭学習の解説が雑で、宿題チェックもないからです

膨大な宿題量5年生なら3時間以上6年生なら4時間以上かかる

SAPIXでは宿題ではなく、家庭学習という名前で課題が出されます。
この量がとてつもなく膨大なんですね。5.6年生であれば平日3時間以上、6年生なら4時間以上はかかる量です。

皆さんのお子さんは今何時間くらい勉強していますか?
またお子さんが平日3時間以上も勉強するイメージを持てますか?

「いやーうちの子は厳しそう」って方がほとんどだと思います。ちなみに私が小学生の頃は3時間の勉強なんてとてもできませんでした。笑

さらにSAPIXは特殊で
「いつまでに何ページまでやってくるように」などの先生からの具体的な指示がないことも特徴の1つです。
主な家庭学習の内容は授業でやった問題を復習してくることで、それをやらなければ次の授業で置いていかれる形です。

塾側としては「生徒が受け身ではなく主体的に考えることを狙っている」とのことですが、宿題を主体的に取り組む子ってよほど勉強好きか頭のいい子ですよね。
ちなみに私は親に言われたらやる、いや、親に言われても宿題しない子でした。笑

もしかしたら
「明確な宿題が出されないなら、そんなに大変じゃないでしょ?」
と思うかもしれませんが、やらなかったら成績が下がっていきどんどんクラスが落ちていくだけです。

サピに通う生徒の宿題のモチベーションとしては、
先生から怒られるから宿題をやる、というよりも、クラスが落ちるから宿題をやるという感じです。

後ほど紹介する早稲アカとかであれば、宿題をやってきていない生徒に対して授業後に半ば強制的に自習室に残らせて、勉強してもらうというフォローもしてくれますが、SAPIXでは個別フォローは特にありません。本当に置いていかれるだけなので、けっこうシビアですよね。

それにオンライン教材や映像授業も四谷大塚や早稲アカに比べると充実していません。映像授業などがあれば授業で理解できなかった部分を家で復習することもできますが、SAPIXでは厳しいです。
つまり、授業についていけないと自力で挽回することがほぼ不可能なんです。

宿題チェックは1人1分未満4大塾の中で最もサポートが手薄い

先ほど個別フォローは特にないとお伝えしましたが、宿題チェックは1人1分未満と4大塾の中で最もサポートが手薄なことも注意が必要です。

元SAPIX講師によると、生徒の宿題チェックは授業が始まる前の30分間だけ、そこで45人分の宿題を見るから1人あたり1分も見れないと言っていました。

これはSAPIX以外の集団塾にも言えることですが、集団塾はどうしても個別でのフォローに限界があります。
集団塾で伸び悩んでいる子は、個別でサポートを受けられる個別指導塾に転塾する方も多いんですね。

ここまでをまとめると
SAPIXは上位20%の生徒に合わせる方針で、どこの塾も上位に合わせるのは共通しているが、SAPIXでは家庭学習の教材の解説が丁寧ではなくて、宿題チェックや個別フォローも特にないので、一度成績が落ちるとそこから挽回するのはかなり厳しい。

だからSAPIXに入るなら偏差値55以下(SAPIX偏差値40以下)を連続して取ったら塾を変えるなどの撤退ラインを明確に決めておくことが大切。
このように話してきました。

実はSAPIXに通うと年間300万以上も授業料がかかってしまう

そしてこれは衝撃的なことなのですが、SAPIXに通うと年間300万以上の費用がかかってしまうこともあるんです。

「さすがにそんなにはかからないでしょ」
「SAPIXの授業料は6年生でも最大130万円ほどですよ?」

そう思う方もいるかもしれませんが、この300万円というのは個別指導や家庭教師を含めた金額です。
なぜこれほどお金がかかるかと言うと、先ほども話したようにSAPIXで成績が落ちてクラスが下がると自力で挽回することは困難になります。

そこで、個別指導塾や家庭教師と併用する方が多くいるんですね。

私の経験上、SAPIXに通っている方の7割ほどは個別指導と併用しています。
「え?そんなに多くいないでしょ?」
と思うかもしれませんが、周りに言わずにこっそり通っていたりします。笑

中には、追加で個別指導塾を活用して、さらにはプロの家庭教師にも来てもらうという家庭も少なくありません。
そうすると個別指導塾とプロ家庭教師の代金と合わせて、年間170万円ほど追加になり、SAPIXと合わせて年間300万円以上も払っている家庭もあるんです。

「いやいや、そこまでどっぷり中学受験には入り込まないよ」

そう思うかもしれませんが、ほぼ全員の方が中学受験を始める前はそのように考えるんですね。
しかし、一度中学受験が本格化してくると、塾の先生からも「あと少しでお子さんの成績が御三家レベルになりますよ」とか
「周りの人もプロの家庭教師をつけているの?うちは何もしてないどうしよう」
みたいな形で、予想以上にお金がかかるのも事実です。

特に6年生になると、これまで勉強を頑張ってきたし残り数ヶ月間は後悔のないようにやれることをやろう!みたい形で個別指導塾やプロ家庭教師をセットで活用するみたいな状況になってしまうんですね。

もちろんそうでない方もいますが、SAPIXに通われてる方は、家庭学習のフォローや個別でのサポートが手薄いわりに、レベルはかなり高いので、そのレベルに追いつくために個別指導を利用する方は本当に多いです。

ですから、SAPIXに通わせることを検討している方は、経済的な事情も考慮することをおすすめします。

ここまでSAPIXのデメリットを紹介してきましたが、全体的に見てSAPIXは難関校への合格実績も高いですし、授業やテキストも完成度が高く、本当に素晴らしい塾です。
勉強好きな子や御三家レベルを目指したい子にとっては最適な塾ですね。

しかし、総合的なしんどさ40と大変です。今回お伝えしたようなデメリットもあることをぜひ念頭に入れておいてください。

ここまで聞いて
「うちはSAPIXには向かないかも」
「御三家までは目指していないから他におすすめの塾ないかな」

そうした方が考える塾が次に紹介する四谷大塚です。

四谷大塚の特徴

バランスの四谷大塚

親御さん世代には最も馴染みのある塾ではないでしょうか?
昔は最高峰の難関校向けの塾でしたが、今では下位〜上位までの生徒が在籍する間口の広い塾になりました。宿題の量や費用も4大塾の中で平均的で、校舎の雰囲気にも癖がないので業界のスタンダードとなるバランスのいい塾です。上位校を狙いたいけどSAPIXや早稲アカとは雰囲気が合わないという方におすすめの塾ですね。

合格実績もこの通り、中堅校〜上位校に強い傾向にあります。四谷大塚の準拠塾である早稲アカと似ていますね。

引用:Stacky

そんな四谷大塚の強み、皆さんは何だと思いますか?
ズバリ強みは、完成度最強のテキストと予習主義にあります。
引用:四谷大塚公式HP

予習シリーズは受験生の2人に1人が使っており、1960年から中学受験のバイブルとして使われているテキストです。

中堅校から難関校までカバーできる網羅性もあり、問題数も多いので、私も中学受験で最も使いやすいテキストだと思います。

また四谷大塚は4大塾で唯一予習を必須にしている塾です。
皆さんのお子さんは授業前に予習をするタイプですか?

「いやーうちの子は予習しないかな」
「小学生に予習は難しいんじゃない?」

そう思うかもしれませんが、予習シリーズはカラーで見やすくて解説も丁寧に書かれているので、小学生でも予習しやすいような工夫がされているんですね。
そして毎週の週例テストと5週間に1回の組み分けテストの仕組みがよくできており、毎週が定期テスト状態になって、勉強を続けられる仕組みになっています。

皆さんも中高時代の定期テスト1週間前を思い出してください。あの少しピリついた雰囲気、ついに来週テストだというプレッシャー、四谷大塚ではあの感じが毎週続くようなイメージです。

そして上位校の合格実績もいいのですが、中堅校への進学にも強いです。
こちらの本からの引用なのですが、実際に四谷大塚に通わせていたママの口コミによると

「上の子が四谷大塚に通っていて第一志望校ではないが偏差値58の本命校に合格して満足しています。下の子は公文式で算数が3学年進んでいたので難関校を目指せるかなと思い、四谷大塚ではなく難関校に特化した塾に入れました。すると5年生の秋は偏差値58ほどで上から2番目のクラスに配属されましたが、完全に放置プレイ。有名な講師は1番上のクラスしか教えないし、上のクラスだけ授業後に補講がある。また偏差値60以下は学校と思っていないようで、中堅校の情報を持っておらず面談でも志望校について考えてくれる感じがしませんでした。それに比べると四谷大塚は中堅校の情報も持っていて「この学校には数学の指導力のある先生がいますよ」など教えてくれて面談でもよくしてくれました。」

このような口コミもあり、四谷大塚は中堅校を目指すお子さんにとってもおすすめの塾だとわかります。

とここまでよい点を話してきましたが、もちろんデメリットもあります。

これは1番注意するべきことなのですが、四谷大塚は復習の定着が50%減で壊滅的になりやすいんですね。

四谷大塚は復習の定着が壊滅的50%減

「いやそんなことないでしょ?」
「ホームページには復習もしっかりやると書いてましたよ」

そう思いましたよね?
なぜ復習が壊滅的になるかというと、予習をする分、復習に時間を割けないからです。
四谷大塚では予習、授業、テストという形で進みます。

つまり予習して授業して週例テストをしたら、次の範囲に進むという形なので、わからない範囲があるのに先に進む状況になりやすいんですね。

ですから四谷大塚では復習が手薄くなりやすくて、これが伸び悩みの原因になるんです。普通の塾が復習する時間を100%としたらそのうち50%は予習に使う形です。
SAPIXなら基礎トレとかでしつこく過去の範囲を復習する仕組みがあるのですが、四谷大塚は復習する仕組みが弱いのが現状です。

「じゃあどうすればいいの?」
「もう四谷大塚に入っちゃったよ」

そうした方もいるかもしれません。
解決策としては、おうちで総合問題集などを使ってコツコツ復習することです。

具体的には模試やテストで間違えた問題をピックアップして、


引用:声の教育者「成城学園中学校」
出典:かみのドリル

その類似問題を解いてもらって基礎を固める、最低限このくらいはおうちでサポートしないと成績は伸びません。

この復習は親御さんのサポートが必要になりますね。

ここまでをまとめると、四谷大塚は予習主義なのでその分復習が手薄になりやすい。
その対策として週例テストや模試で間違えた問題は次の分野に行く前に復習するべきだということです。

宿題の量に関しては4大塾の中で平均的な量が出るので、消化しきれなくて置いて行かれるみたいな状況にはなりにくいですが、復習のサポートはしっかりやる必要がありますね。

他にも四谷大塚で気をつけるべき点はあります。

完成度最強のテキストだが基礎がない子は伸びない

ここで質問なのですが、皆さんのお子さんは基礎ができていますか?
実は四谷大塚のテキストは基礎ができていないお子さんは伸びないんです。

なぜなら、2021年に予習シリーズというテキストが大幅に改訂されて難易度が上がったからです。
これまで四谷大塚は下位から上位までの生徒が幅広く在籍していましたが、これからはSAPIXに追いつくべく上位層向けの塾にシフトしていきます。

特に算数の改訂版は進度が2〜3割UPして5年上の内容が4年下に前倒しになりました。算数は特に使いづらくなって、レベル1、2、3と進むのではなくて、レベル1、3、4みたいにいきなり問題が難しくなって難易度が丁寧じゃないんですね。

日能研のテキストではそんなことはなくて難易度が丁寧なのですが、予習シリーズの算数は「食塩水と割合の問題が説明なしでいきなりこれなの?!」みたいな感じが多いです。そこの部分は他の教材で補強する必要があるので注意してください。
塾業界の先生からも予習シリーズは算数はだめ、国語、理科、社会はカラーで見やすくてとてもいいと言われております。

そしてテキストが難しいと1番厄介なのは何だと思いますか?

そうです、独学しにくいので予習ができないことです。
ちょっとイメージして欲しいのですが、そもそも小学生は予習するのを面倒くさがりますよね?その予習の問題が難しかったらどうなるでしょうか?
さらにやる気がなくなって予習しなくなります。

ですから予習シリーズは基礎が抜けている子は伸びないんですね。
予習シリーズは学力レベル3から10まで伸ばしてくれるテキストなので、予習シリーズを使うのであれば0〜2までの基礎は固めておく必要があります。

塾に入る前にそれなりの準備は必須ですね。

実際の口コミにも、「予習シリーズは基礎ができてる前提で書かれているのであまり成績が伸びずに退塾して日能研に転塾した」という声もありました。
ちなみに予習シリーズはネットで購入できるので、一度子どもに見せて難しそうであれば、日能研や栄光ゼミナールのテキストの方がいいかもしれません。

ここまでをまとめると、予習シリーズは基礎ができていないと理解できない可能性がある。だから塾に入る前に学校以外の教材である程度の勉強をしておく必要がある。このように話してきました。

4年生から毎週テストで精神的に弱ってしまう子も

さらに4年生から週例テストが毎週あり、精神的に弱ってしまう子がいることも注意が必要です。

四谷大塚は毎週が定期テスト状態になりますので、子どもにとっては負担になりますね。
しかし、そうした負荷がないと勉強できない子が多いのも事実です。

実際の口コミにも
「とにかく毎週テストテストで嫌でも演習しますし、苦手分野のカバーをするための動画もあるのできちんと復習できます。何より入れる知識量も多いし問題を解くための基礎も身につくため私は中高でもすごく助かりました。塾講師の相性もあるかと思いますが、私は好きです。」

このような声もありました。
「うちの子にはちょっとキツいかな」と思う場合は、もう少し緩く進められる日能研や栄光ゼミナールの方が向いてるかもしれません。

嫌でも勉強する環境は、サボれないので良い環境とも言えますが、体調を崩してしまう子もいるので、お子さんの様子を見ながら進めることが大事です。

ゆうた先生
ゆうた先生
決して無理はせず、「合格」することに焦点を当てましょう。

共働きの方にはおすすめできない

実は、四谷大塚は共働きの方にはおすすめできないんです。
なぜなら、塾の前に家で予習する必要があって親のサポートが欠かせないからです。

四谷大塚の授業は予習をしてきている前提で進むので、予習をしないと「これどういうことだ?」と授業についていけなくなりますし、
なんと言っても自ら予習する子どもは少ないですよね。

予習には1時間ほどかかりますし、子どもが一人で予習をするのはかなり難しいのが本音のところです。
ですから、授業の前には親御さんが予習をサポートする必要が出てきます。

つまり、お家でのサポートが必要になるので、共働きの方にはおすすめできないということです。
ちなみに共働きの方は、後ほど紹介する早稲アカか日能研の方がおすすめかもしれません。その理由も後で解説しますね。

オンライン教材は充実してるが使いこなせない子が多い

とはいえ、四谷大塚では家庭学習のサポートとして、オンライン教材が充実しています。
これは4大塾の中でも特に使いやすいので、お家での勉強をサポートしてくれます。

中学受験でよくある悩みが

お母さーん、この問題わからない
どれどれ?これはお母さんでもよくわからないわ、塾の先生はなんて言ってたの?
うーん、授業よくわからなかった
そうなの?そしたら何で質問しないの?授業が終わった後の時間に聞けたでしょ?あ〜もう、この基礎問題がわからなかったら、この後の応用問題も解けないから宿題終わらないじゃん!

みたいなケースです。
こんな時にオンライン教材があると、映像授業で復習できるので便利なんですよね。

四谷大塚は、東進ハイスクールを運営するナガセの傘下になってから、映像授業が豊富になりました。
2021年からAIを活用したタブレット学習で、弱点の類似問題を自動的に出題してくれたり、わからない箇所をカバーするための映像授業もあったりするので家でわからなくなっても安心です。

しかし、使いこなせるお子さんはあまり多くはいません。
映像授業やタブレットの問題を面白く解けるお子さんもいるとは思いますが、緊張感がないためどうしても集中できない子もいます。

ただ、トータルで見た時にオンライン教材は間違いなくあった方がいいです。ここは四谷大塚の強みの1つですね。

ここまで四谷大塚の特徴を紹介してきましたが、SAPIXや早稲アカに比べて癖がないので、四谷大塚で大きくハズレを引いたという声は少ない印象です。
宿題量も普通なので消化不良にはなりにくく落ちこぼれるケースも少ないです。

保護者からもバランスがいい塾と評判で
「いくつかの入塾テストを受けましたが四谷大塚はゆるすぎずハードすぎずバランスがいい、先生たちも気さくで相談しやすいのも気に入っています。」という声もありました。
穏やかな講師が多い印象です。と言っても早稲アカに比べたらどの塾の講師もだいたい穏やかですけどね。笑

最後に四谷大塚で注意する点をまとめると、予習に力を入れている分復習が手薄くなりがち。ここは親御さんの方でお子さんの週例テストの結果が悪ければ、オンライン教材などを使って、弱点分野をその週のうちに無くしていくようなサポートが必要。
このように話してきました。

総合的なしんどさは10で、業界のスタンダードとなる塾ですね。
以上、四谷大塚の紹介でした。

早稲アカの特徴

早慶中合格No.1

次は早稲アカです。合格実績も順調に伸ばしており、近年人気になってきている塾です。特に早慶附属中は一部SAPIXよりも多くの生徒が合格しています。
引用:中学受験ポータル

テキストは予習シリーズとオリジナル教材を使って進められます。早稲アカは四谷大塚の準拠塾なのですが、四谷大塚と違う点は予習主義ではなく復習主義だというところです。何度も反復して演習を積ませるスタイルなので宿題量も多めです。
ただその分、早稲アカは4大塾の中で最もサポートが手厚い塾です。ここの部分は後ほど紹介しますね。

そして皆さん早稲アカといえばどんなイメージがありますか?
体育会系とか熱血指導とか、合格ハチマキみたいなイメージですか?

しかし実は、早稲アカが熱血というの嘘なんです。

たしかに他の塾よりもガツガツ系なので好き嫌いがはっきり分かれる塾なのですが、最近では理不尽に怒られて怒鳴られるという意味での熱血さは少なくなっています。
理不尽な熱血というよりも、部活のような形で「全員で甲子園行こうぜ」「目指せインターハイ出場」みたいな青春のような熱血さです。

よくイメージが一人歩きして、早稲アカは全員ハチマキを強制されて「合格するぞ!おー!」と掛け声を毎日やっており、できない問題があればどうしてできないんだ、どうして自信がないんだ、できるって言ってみろ、ほら先生も一緒に言ってやるからできるできるできる!」みたいな理不尽な熱血イメージがありますが、それは昔の話です。

早稲アカの想いとしては、明るく楽しく競争を楽しむ文化を作りたい。
スポーツみたいに高い目標に向かって一生懸命練習するのがかっこいいというイメージを勉強にも取り込みたい。勉強もスポーツと同じように本気で頑張ることで得られることはあるという想いから、「本気でやる子を育てる」という教育理念になったんですね。

ですから、よくネットで軍隊チックなところだけを切り抜かれてバカにされる風潮がありますが、あれは間違いなことが多いです。

実際の口コミにも
「私自身は勉強サボり気味だったんですが、講師がうるさいので嫌々勉強してました。途中からやる気が出てきて、勉強したら先生方に全力で応援して貰い嬉しかったです。先生方と距離が近く、今となっては大好きな場所です。勉強のやる気がない子にオススメなのではないかと思います。ただし、真面目にやらないと先生方は本気で怒鳴ってくるので、それで心が折れちゃう子だと厳しいと思いました。」
このような口コミもありました。

このように早稲アカはいい意味での熱血さで、クオリティの高い指導をしているのですが、やはりこの雰囲気に合わない子もいます。

ここで入塾テストで「君の実力はまた足りないね」と煽られた生徒のエピソードを紹介します。

入塾テストで「君の実力はまだ足りないね」と煽られたエピソード

早稲アカの校舎は競争心を煽るような雰囲気で、生徒を本気でやる気にさせようとするのでエネルギー値の高い先生が多いんですね。

これは私の過去の生徒から聞いたのですが、その子が早稲アカに入塾テストを受けに行ったら、いきなり初日に「君の実力はまだ足りないね、周りの同学年の子はもっと勉強してるよ」と言われてムカついたという話をしていました。それから「もう早稲アカは行きたくない」となって他の塾に行ったそうです。
このようにお子さんによって好き嫌いが分かれる塾です。

個人的に私は競争するのが好きなので、周りの子に負けているとなれば頑張れるタイプなのですが、競争が嫌いな子には向かないですね。

それと早稲アカは校舎長の権限が強いのも特徴的です。校舎によっても雰囲気が違うので、実際に校舎見学に行ってみて生徒たちの雰囲気を見てください。
競争を楽しめているいい雰囲気があって、生徒から先生に質問しているような場面が多いと、いい校舎かなと思います。

これは早稲アカの元校舎長の方が言っていたのですが、「競争を楽しむような早稲アカイズムが感じられるような校舎はいい校舎、もし日能研と早稲アカが近所にあって早稲アカの先生が頼りないと感じたら日能研に行った方がいい」と話していました。
そのくらい校舎によって差があるということです。

ここで皆さんに質問です。
早稲アカで最も注意しなければいけないことは何だと思いますか?
これを知らないとお子さんを潰してしまいます。

最も注意しなければいけないのは、宿題量の多さです。
キャパの1.5倍出されるイメージで消化不良になりやすいんですね。

宿題量はキャパの1.5倍で消化不良になりやすい

なぜなら、早稲アカは何度も反復することを通して理解度を深めていくスタイルなので宿題の量が多めなんですね。
理解することを大事にする日能研とは違います。
ですから処理能力のないお子さんには厳しいですね。また、納得しないと先に進めないタイプの子は戸惑うことでしょう。

そして皆さん反復学習の決定的なデメリットは何だと思いますか?
ここ少し考えて欲しいのですが、
反復学習のデメリットは、理解の伴わない丸暗記癖がつきやすいことです。丸暗記で何とかなるのは4年生までなので、理解する習慣をつけないと5年生くらいから伸び悩んでしまいます。
あるあるなケースとしては

明日の塾の宿題はもうやったの?
まだやってない
え?前日なのにやってないの?どのくらいの量あるの?…ってめちゃあるじゃん!今からやらないと。。
とにかく終わらせないと先生に怒られる
ふーやっと終わったね、これで明日の授業は大丈夫

2日後

明日の塾の宿題は?
まだだよ、昨日の復習もやらないとだし時間ない
えーどうするの?とりあえず終わらせないと先生に怒られるから全部埋めなさい!

1週間後

ふー今週もたくさん宿題やったから成績も上がってるはず。え…成績下がってるじゃん

このようなケースです。
毎日大量の宿題に追われて、ついこなすことに必死になってしまい、理解しない癖がついてしまって模試の成績に伸び悩むんですよね。

これは本当にあるあるです。
この解決策としては、

  • 塾の自習室で勉強してもらうこと
  • 子どもに解法を説明してもらうこと

この2つです。
なぜなら、家で勉強するよりも自習室で勉強する方が集中できますし、解法を説明してもらうことで理解する習慣をつけられるからです。
早稲アカに入る方はこの2つは必ずやるようにしてください。

「なんだか早稲アカは大変そうだな」
そう思う方もいるかもしれませんが、早稲アカならではのいいところもあります。

たしかに宿題の量は多めですが、日能研やSAPIXと違って宿題が明確に出されることが良心的です。
つまり、次の授業までに何をどこまでやればいいのか?を宿題連絡帳に書いて家でやってもらう仕組みなので、親御さんも宿題の範囲がわかるので安心できるんですね。

宿題の範囲を親が知らないと、子どもは「宿題やったよ!」と言ってるのに実は全然やってなかったみたいなケースがあるんですね。
これ皆さんも経験ありませんか?ちなみに昔の私も「もう宿題終わったよ」とか「今日は宿題出なかった」みたいによく誤魔化していました。笑

こうしたことがないように、早稲アカは宿題もしっかり共有してくれるので安心です。

また、次の授業の際に宿題をちゃんとやってきたかを厳しくチェックしてくれるのも良心的です。
早稲アカは4大塾の中で最も面倒見がいい塾で、もし算数に伸び悩んだ時は、親から塾に電話をすると、担当の講師や校舎長とも相談して宿題を一人ひとりカスタマイズしてくれることもあります。
なので親御さんは積極的に塾にコンタクトを取るべきですね。SAPIXと違って塾との連絡は取りやすい雰囲気と聞きます。

こうした面倒見の良さで、最近共働き世帯に人気になってきていますが、週5日通いで体力的に辛いという声もあります。

共働き世帯に人気だが週5日通いで体力的に辛い声も

皆さんも
「共働きだから面倒見のいい塾がいいな」
「他の兄弟もいるし拘束時間が長い塾を探している」
こう思っている方もいるのではないでしょうか?

たしかに早稲アカは拘束時間も長いので共働き世帯にはおすすめの塾です。
5年生になると週3日、6年生になると週4日塾があり、土曜日の講座も取ると週5日も通うことになります。
家で面倒を見られない保護者にとっても嬉しいですし、宿題チェックも講師が行ってくれるので安心ですよね。ちなみにSAPIXとかであれば宿題をしなかったらクラスが落ちていくだけなので親が徹底的にサポートする必要があります。

それに比べて早稲アカでは、前回の宿題ができていなければ授業後に半ば強制的に自習室に残らせて勉強させるみたいなサポートもよくしてくれます。ここまでしてくれるのは助かりますよね。
しかし、「体力的に疲れるので退塾した」「家族の時間があまり取れない」などの声もあります。

本気でやる子を育てるという理念なので、本気でやりたい子や先生から言われれば勉強する子には向いていますが、体力的にキツい場合は日能研や栄光ゼミナールなどを検討してもいいかなと思います。

季節講習は断れない雰囲気で17万円の急な出費

そして私は個人的に早稲アカけっこう好きなのですが、唯一好きではない点が
季節講習は断れない雰囲気で17万円の急な出費があることです。

サイトには良心的な費用が載ってありますが、実態と違って保護者からの不満の声もあります。
また講習費用など予想外の出費が多いのも注意が必要です。特に6年生の夏期講習は17万円ほどしますし、他の塾に比べると急な出費が多いイメージですね。

予想外の急な出費って家計にとって辛くないですか?

中には子どもが「この講習はみんな受けるから君も受けるように先生に言われた、みんな受けるから」と当然のように講習を受ける雰囲気も、保護者からはよく思われていない様子です。口コミにも
「必要性が感じられない季節講習もあったとありました。」という声もありました。

トータルの費用は3年間で280万円ほどでSAPIXと同じくらいかかります。ただ、SAPIXに比べると早稲アカは面倒見がいいので個別指導と併用する方はそれほど多くはない印象です。10人中2.3人くらいかなと。
なので個別指導の費用がかからない点はSAPIXよりもいい点ですね。早稲アカ1本で完結できることは大きいです。

ちなみに余談ですが、早稲アカの授業は他塾の生徒からも人気で、6年生になると他塾に通いながら早稲アカのNN志望校別コースに土日だけ通うという子も多いです。

季節講習は断れない雰囲気で急な出費が多いのは少し気になりますが、授業のクオリティが高いのは確かですね。

オンライン教材も充実で保護者も泣くほど満足度が高い

また早稲アカで完結できる理由として、オンライン教材が豊富なことも理由として挙げられます。
コロナ禍でも1番早くオンライン対応したのが早稲アカでしたし、生徒のことを熱心に思っているのが伝わりますよね。
また映像授業も受けられるので、四谷大塚と同様に家でわからない箇所があっても勉強が止まることはなさそうです。しっかり使いこなせば、家での復習も捗りますね。

ここまで早稲アカの特徴を話してきましたが、皆さんはどんな印象でしょうか?

個人的にはトータルで見て面倒見の良い塾だなという印象です。

口コミにも、
「子どもが3年早稲アカにお世話になり、チャレンジ気味だった第一志望校に合格しました。宿題は多く、やりきるのは大変でしたが、面倒見がよく、1クラスの生徒数20名以下、クラス担任から毎月電話で状況報告、頻繁な面談など、保護者としてお任せして安心な塾でした。本番直前の激励会では我が子の成長に涙する保護者も多かったです。」
などの声もあり、本気で勉強して青春を感じられる塾です。

しかし、校舎によって雰囲気から運営ルール、合格実績まで大きく違うので注意が必要です。雰囲気も成績もいい校舎もあれば、全てがダメな校舎もあることが事実です。
その校舎の合格実績や生徒や講師の活気を見るといいでしょう。

総合的なしんどさは15で、四谷大塚と比べてオリジナル教材があるのと宿題量が多いため15としました。以上、早稲アカの紹介でした。

日能研の特徴

SAPIX早稲アカ四谷大塚で伸びなくても日能研で伸びる

日能研は4大塾の中で最も間口が広い塾で、学力中下位の生徒を多く受け入れており、中堅校への合格実績が安定しています。
SAPIX、四谷大塚、早稲アカで伸びなくて日能研に来たら伸びたという生徒も多いですよ。

日能研は子どもの成長過程に合わせた指導によって、将来にも活かせる学びを手に入れようという指導方針で、授業ペースもゆっくりなので、物事をじっくり考えたい子には向いていますね。

宿題の量も比較的少ないのでついていけなくて落ちこぼれるみたいな話は少ないです。日能研で落ちこぼれるならどの塾に行っても落ちこぼれると思います。
特にいいのが毎週の育成テストで必ず式を書かせて回答までのプロセスも管理してくれることです。
出されるテストもいい問題で詰め込みの暗記では太刀打ちできない思考力を問われる問題が多いです。皆さんもシカクいアタマをマルくする。という広告を見たことありませんか?まさにこのコンセプト通りの進め方ですね。

SAPIXや早稲アカは詰め込み型になりがちですが、日能研は記述の対策も普段からするので思考力がつきやすいカリキュラムです。

また基礎からの定着を大事にしてくれるので、
実際の口コミにも、
「四谷大塚で伸びなかったので日能研に転塾しました。日能研は、上のクラスでも、下のクラスでも絶対に基礎から教えてくれるし、質問も先生方がフレンドリーなのでしに行きやすかったです。皆が敵と言うわけではなく、皆んなで行きたい学校に合格しようと言う感じの雰囲気の塾です。勉強を好きに、興味を持たせてくれる塾です!」という声もありました。

実力や志望校ごとにクラス分けして、目標に合った授業を行うのでどのレベルのお子さんもレベルに合った学習が出来ます。できない子にとっては強い味方で4大塾の中で最も親切な塾です。

そんな日能研ですがデメリットもあります。

難関校への実績に伸び悩み

引用:中学受験ポータル

近年の合格実績を見ると難関校への合格者が少ないです。ただ難関校を目指す方はSAPIXにいくので、そもそも日能研には難関校を目指す生徒の母数が少ないという見方もあります。
日能研のテキストはSAPIXに比べると御三家対策は少し物足りない感じではありますが、御三家にいけないことはないです。
というのも、日能研には難関校向けの特訓クラスがあるのですが、そこからは難関校に受かっているからです。
ただ特訓クラスの人数が少ないことが合格実績の伸び悩みになっています。

日能研では特訓クラスにいる子たちにしか配られないテキストがあって、そのテキストは御三家まで対策できるいいテキストなのですが、特訓クラスに入れないとそのテキストは入手できません。
つまり、特訓クラスに入らないと難関校に合格するのは難しいんですね。

結論、どうしても御三家に行きたい人はSAPIXにいくのがいいかなと思います。

「うちは御三家は目指してないな」
「うちは中堅校志望なんですけど」
という声が聞こえてきそうなので、御三家や難関校の話はこのくらいにして、日能研の他の注意点を紹介していきますね。

まずテキストですが、白黒で見づらいので面白みに欠けるんですよね。まだ勉強の楽しさに気づけていない子にはとっつきにくいかもしれません

テキストが白黒で80%の人にとって見づらい

皆さんもどちらが見やすいと思いますか?

引用:光文書院

引用:正進社

80%以上の人はカラーの方が見やすいと答えるのではないでしょうか?

日能研のテキストは、白黒で面白みに欠けるというデメリットもありますが、内容はしっかりしています。
前提として、日能研のテキストは下位から中堅の生徒に向けて作られていて、どの単元も基礎から丁寧に書かれていてわかりやすいです。特に算数が丁寧でステップ式で少しずつ難しくなっていく点がいいですね。

レベル1の問題ができたらレベル2、レベル3とステップ式に上がっていくので親切です。予習シリーズの算数だとレベル1の次はいきなり3とか4が来て躓く子も多いですし、SAPIXはもっと極端です。それに比べると日能研はステップがしっかりしていて安心です。

でも「なんで日能研だけ白黒なの?」と思いますよね?
テキストが白黒なのは「受験本番で白黒の問題が出るからその対策のため」と言われていますが、予習シリーズの方が色合いがあって見やすいのが正直なところです。
特に理科と社会は白黒だと見にくいですし覚えづらいです。なので理科社会はカラーで覚えやすくするために予習シリーズを用意する方も多いですよ。

また日能研ではクラス替えが多く、成績で席順が決まるのを嫌がる子もいます。ここも注意が必要ですね。

成績で席順が決まるのを嫌がる子も

日能研では4年生5年生は2ヶ月に1回、6年生は1か月に1回組み分けテストがあります。
早稲アカほどではないですが競争心が生まれる仕組みになっていて、特に成績で席順が決まるということが特徴的です。
子どもよっては自分の成績が周りに知られるのが嫌だという子もいることでしょう。
実際に私の妹が、成績で席順が決まる塾に通っていたのですが、成績が低いことを周りにバレるのが恥ずかしいらしく、模試を受けなくなってしまいました。

このように席順で成績がバレることを嫌がるお子さんも多いかなという印象です。皆さんのお子さんはどうでしょうか?席順は嫌がりそうですか?

ただ他の4大塾もクラス替えなどがあるので、どうしても競争が嫌ならもう少しマイルドな栄光ゼミナールとか個別指導塾に通うのもありですね。

しかし一方で、席順は子どもにとってモチベーションになることもあります。
例えば「次は前から3番目の席に座るぞ」とか「次のテストではあの子よりも前の席に座るぞ」みたいな目標になりますよね。総合的に見てメリットの方が大きいので日能研も席順制度を取り入れているのだと思います。
ただし、日能研は校舎ごとに運営ルールが異なるので席順制度がない校舎もあります。日能研は早稲アカよりも校舎によって変わると言われていますね。

ここまでをまとめると、成績で席順が決まるというのはモチベーションになる子もいれば、嫌がる子もいる。校舎によっても運営のルールは異なるので事前に確認するべきだということです。

過去問対策が4ヶ月遅れて致命傷になることも

そしてこれは日能研で最も注意するべきことなのですが、
日能研はゆっくり進む分カリキュラムが遅くなって、過去問対策が通常よりも4ヶ月も遅れて致命傷になる子もいるんです。

なぜなら、日能研は6年生の夏休み前までに全単元を学習し終わるカリキュラムだからです。
一方でその他の大手塾では、5年生までに一通りのカリキュラムを学習します。
ですから、日能研は他の塾に比べてカリキュラムが遅くなってしまい、その分4ヶ月ほど過去問対策の時間が減ることも事実なんですね。

わかりやすく言うと、他の塾の子は8月から過去問対策をしますが、日能研の子は11月、12月のスタートになってしまう可能性があるということです。

これわかりますでしょうか?

ちなみに中学受験で最も大切なのは過去問対策でしてこの私の動画でも詳しく解説しているのですが、実は過去問は夏からやらないと遅いんです。

この動画で詳しく解説しているので、まだ見てない方は必ず見てください。過去問対策で情報を知らないと、普段からせっかく頑張ってきたのに中学受験は失敗に終わります。


記事版はこちらです。

【99%の人が知らない】中学受験の過去問対策ノウハウ20選

日能研のカリキュラムでは、6年生の夏休み前に全単元が終了し、秋まで復習をしてそこから過去問という形で進むので、どうしても過去問対策は手薄くなってしまいます。

たしかに「すべての単元を完成させなければ過去問を解く意味はない」という考え方もわかるのですが、私の経験上、過去問対策を多くやった子が最終的に合格しているので、日能研に通う方は早めに過去問対策をすることを必ず意識してください。
これを知らないと最後の最後で失敗してしまいます。

「でも過去問対策の指示は日能研からしてもらえるんじゃないの?」
そう思うかもしれませんが、日能研から過去問を解く指示がくるのは全単元の総復習が終わる秋頃です。もちろんこの秋という時期はクラスや学力レベルによって変わると思いますが、塾からの指示を待っていては手遅れになる、過去問は夏からやらないと遅い、このことを必ず覚えておいてください。

ここまでをまとめると、日能研は宿題の量も少なめでゆっくり進むので、基礎から固めていきたい子にはおすすめではあるが、全単元が終わる時期が他の塾よりも遅いため、中学受験の合否を分ける過去問対策が手薄になる可能性がある。解決策としてはこの動画を見ながら、お家で過去問対策を早めにスタートさせること。
このように話してきました。

繰り返しになりますが、
ここの部分は日能研で最も注意するべき点なので、ぜひ確認しておいてください。

ところで皆さん、実は日能研から難関校に行く子が最も優秀だと知ってましたか?

実は日能研から難関校に行く子が最も優秀

というのも、日能研から御三家に合格する子は親のサポートなしに合格してしまうからです。
これってすごいですよね?
親の手をかけずに御三家に入ったという話はSAPIX早稲アカ四谷大塚ではまず聞きません。

これはこちらの本からの引用なのですが日能研から御三家に合格したママさんに聞くと

「子どもが行きたいから行かせていた、とても楽しそうに通っていた、家ではあまり勉強しなかった、塾では集中して勉強できるらしく頭に入るようだった、常に1番上のクラスにいて先生の授業はわかりやすいと言っていた、宿題をやってるかの確認もせずに、親は体調管理だけ気をつけて家庭学習ではそんなに勉強を見てやれなかったが難関中に合格できた、個別も家庭教師もつけずに。」

このように「親は特に何もしませんでしたけど難関中に合格しました」みたいなケースが多いんですね。

つまり、日能研から御三家に受かるような子はもともと頭のいい子が多いのが特徴的です。
日能研の雰囲気として、生徒に無理なプレッシャーを与えずに、面倒見もよいことが影響しているのかなと思います。

日能研に通わせる親はそれほど受験に関心があるわけではない

それと日能研は中学受験に前のめりではない親が多いんですね。

6年生はどのくらい勉強していましたか?と聞いても日能研ママからはよくわからないと返ってきます。同じ質問をSAPIXママに聞くと平日3時間土日は8時間勉強させてました、とピシッと返ってきますからね。笑

日能研の雰囲気としては、中学受験で無理をさせたくない、子どもに合う学校に行ければokという家庭には向いてると思います。
共働き世帯にも人気で、4年生になれば週4日は日能研に通うので親のサポートはそれほど忙しくはないです。

総合的なしんどさは8です。基礎から固めてくれますし、家の近くにある校舎の雰囲気がよければ日能研はぜひおすすめです。

以上、日能研の紹介でした。

お子さんの21タイプ別おすすめの塾

ここまで4大塾の特徴を話してきましたが、皆さん正直こう思ってませんか?
「たしかに4大塾のイメージは掴めたけど我が子に合う塾ってどこなの?」
「結局どの塾が子どもに合っているか明確に教えてほしい」

そう思いましたよね?私は全てわかっています。

そこで今回は、私の個人的な意見として
子どものタイプ別におすすめの塾を紹介していきます。
あくまで私の一意見なので参考程度に聞いてください。

まずは勉強に対する姿勢です。
こちらの5段階で考えたとき

  1. 自分から勉強する
  2. しぶしぶ勉強する
  3. 親が言えば勉強する
  4. 親が言っても勉強しないが塾の先生から言われると勉強する
  5. 誰に言われても勉強しないマイペース気が向いたらやる

①の人はぜひSAPIXに行ってください。早稲アカや四谷大塚に通っても伸びます。
②の人はSAPIXは少し危険なので、早稲アカか四谷大塚や日能研がおすすめです。
③④の人は早稲アカがおすすめ。
⑤の人は宿題量の少ない日能研か栄光ゼミナールがおすすめです。

皆さんのお子さんは何番でしょうか?

次は性格についてです。
こちらの4段階で考えたとき

  1. 泣くほど負けん気が強い
  2. 少し負けん気が強い
  3. 特に周りと競争しない
  4. 全く周りの子には興味ない

①の子はSAPIXがおすすめ
②の子は四谷大塚か早稲アカ
③の子は日能研
④の子は栄光ゼミナールがおすすめです。

次は処理能力についてです。
こちらの4段階で考えたとき

  1. 計算が大人よりも断然早い100マス計算1分以内
  2. 計算が早いと言われる
  3. 計算は遅め
  4. ゆっくり考える

①の子はSAPIXで大丈夫
②の子は早稲アカ
③の子は四谷大塚か日能研
④の子は日能研か栄光ゼミナールがおすすめです。

こちらの処理能力は、皆さんがわかりやすくイメージできるように計算の例を出していますが、「計算は早いけど宿題の処理能力は遅い」みたいなケースもあるので、あくまで参考程度にしてください。

次は勉強習慣とキャパについてです。
こちらの4段階で考えたとき

  1. 平日3時間は勉強している
  2. 平日1時間は勉強している
  3. 平日15分は勉強している
  4. 全く勉強していない

※学校や塾の授業以外の時間

①の子はSAPIXか早稲アカ
②の子は四谷大塚
③の子は日能研
④の子は栄光ゼミナールがおすすめです。

次は集中力についてです。
こちらの5段階で考えたとき

  1. 家で1人で1時間以上机に向かって自習できる
  2. 家で1人で20分は机に向かって自習できる
  3. 自習室でなら1人で30分は机に向かえる
  4. 5分ごとに集中力が途切れる

①の子はSAPIXでも大丈夫です
②の子は四谷大塚がおすすめ
③の子は早稲アカか日能研
④の子は個別指導塾か栄光ゼミナールがおすすめです。

どうでしょうか?少しはイメージが掴めましたか?
今回の基準はあくまで私の一意見ですので、参考程度に聞くようにお願いします。

4大塾はどこもいい塾なのですが、デメリットもあるんですね。もうこれは表裏一体なので仕方がないことです。

ただこうしたデメリットや情報を知った上で塾選びをすると、失敗する確率は減りますし、非常に楽になりますよね。

もし皆さんがこうした情報を知らずにいると、
「なんとなくSAPIXに入ったけど宿題が多すぎて消化しきれず毎日喧嘩ばかり、クラスもどんどん下がっていって、塾から十分なサポートもしてもらえず中学受験に失敗。子どもが勉強嫌いになって中学高校の生活にも悪影響に、ああ中学受験なんてやらなければよかった」
みたいな状況に陥ってしまいます。

中学受験は事前に情報を知らないと本当に危険です。

4兄弟を東大合格に導いた佐藤ママさんも
中学受験は情報収集が命だという旨を話していました。

今回の塾選びに限らず、中学受験は他にもたくさんの悩みが出てきます。
塾に入ってからどうサポートしたらいいの?苦手はどう克服するの?家庭学習のやり方は?過去問対策の方法は?
などなど色んな悩みが出てきます。

先に知っておいたら失敗しないで済んだのに、情報を知らずに失敗してしまったら怖いですよね。

Youtubeでも説明していますのでより深く理解したい方はご覧ください。

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