「10月の模試、国語だけ点数がバラバラで、何が悪いのか分からない」
「漢字や語彙はやっているのに、読解の点数が上がってこない」
「模試を解き直しているけれど、次の模試でも同じような問題を落としてしまう」
10月になると模試が続き、志望校判定や偏差値も気になる時期です。
さらに、6年生は過去問にも時間を使い始めるため、「国語にどこまで時間をかければいいのか」と悩むご家庭も増えてきます。
国語の点数が模試ごとに上下すると、「今回は文章との相性が悪かったのかな」「国語は水物だから仕方ない」と思ってしまいがちです。
しかし、点数だけではなく答案を見ていくと、毎回似たところで失点しているケースは少なくありません。
たとえば同じ60点でも、
- 漢字や語彙で10点落としている
- 選択肢を最後の2択で何問も外している
- 記述で大きく失点している
- 時間が足りず、最後の大問がほとんど空欄になっている
では、次にやるべき対策はまったく違います。
大切なのは、「国語が苦手」とひとまとめにせず、答案から失点の原因を見つけることです。
本記事では、これまで500名以上の親子を指導してきた経験をもとに、10月の模試で国語の点数が安定しない原因と、次の模試までにやるべき解き直し方を具体的に解説します。
ゆうた
10月以降は、全部をやり直す時間はありません。
だからこそ、模試の答案から「次に直すこと」を絞ることが大切です。
この記事を読むと、以下のことが分かります。
・国語の点数が安定しない4つの原因
・漢字や語彙をやっても点数が伸びないときの見直し方
・選択肢問題で根拠を拾う具体的な手順
・記述問題で答えの材料を拾う方法
・10月の模試で優先して解き直す問題

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\「うちの子、国語がなかなか伸びない…」と悩む親御さんへ/
10月の模試で国語の点数が安定しない4つの原因
国語の点数が安定しないときに、最初から「読解力がない」と考える必要はありません。
まずは答案を見て、どのタイプの失点が多いのかを確認してください。
原因①:選択肢を「なんとなく」で選んでいる
物語文でも説明文でも、「こっちの方が合っていそう」「なんとなくこの選択肢だと思う」という感覚で答えていると、模試によって正答率が大きく変わります。
特に確認したいのが、最後の2択まで絞れているのに間違えている問題です。
このタイプは、文章がまったく読めていないわけではありません。
最後に「本文のどこが根拠なのか」を確認せず、感覚で決めている可能性があります。
原因②:記述を自分の言葉だけで書いている
記述問題が苦手だと、「作文が苦手だから」「文章を書く力がないから」と考えがちです。
しかし、中学受験の記述は自由作文ではありません。
答えに必要な材料の多くは、本文の中にあります。
自分なりの言葉で一から説明しようとすると、本文の根拠から離れてしまい、減点されやすくなります。
原因③:解き直しが「答え合わせ」で終わっている
模試が返ってきて、「正解はアだった」「ここは×だった」と確認するだけでは、次の模試で同じ間違いを繰り返します。
確認するべきなのは答えではなく、「本文のどこを見れば、その答えを選べたのか」です。
間違えた原因まで確認して初めて、解き直しになります。
原因④:時間配分がうまくいっていない
10月の模試では、答案の後半も必ず確認してください。
後ろの大問に空欄が集中しているなら、読解力だけが原因とは限りません。
- 前半の漢字や語句に時間をかけすぎた
- 1つの選択肢で長く迷った
- 難しい記述を完成させようとして止まった
といった時間配分の問題も考えられます。
難しい問題に時間を使いすぎて、本来取れる問題を落としているのであれば、解く順番を変えるだけでも点数は変わります。
漢字・語彙をやっているのに国語が伸びない理由
「漢字も語彙も毎日やっているのに、国語の点数が上がりません」
これはよくあるご相談です。
もちろん、漢字・語彙は国語の土台なので続ける必要があります。
ただし、すでに漢字や語彙である程度点が取れているなら、そこだけを増やしても国語全体の点数は大きく変わりません。
そこで、模試の答案を見てください。
- 選択肢を最後の2択でよく外している
- 選択肢の正解理由を説明できない
- 記述で本文の言葉をほとんど使っていない
- 記述が白紙になっている
- 後半に空欄が多い
こうした状態なら、必要なのは漢字をさらに100個覚えることではなく、読解問題の「解き方」を見直すことです。
10月以降は過去問や他教科にも時間が必要です。
すでに取れている分野に時間をかけ続けるのではなく、実際に点を落としているところに勉強時間を使いましょう。
ゆうた
漢字・語彙は「やめる」のではありません。
毎日の学習は続けながら、読解の失点が多いなら、そちらにも時間を回していきます。
選択肢問題は「本文の根拠」を1つずつ確認する
選択肢問題で点数が安定しない子は、解き直しのときに正解の番号を見るだけでは不十分です。
「なぜその選択肢が正解なのか」「なぜ自分が選んだ選択肢は不正解なのか」を本文まで戻って確認します。
本文にないことを自分で足さない
たとえば、登場人物が悲しんでいる場面を読んで、「きっとお母さんが来られなくて悲しいんだ」と思ったとします。
自然な想像ではあります。
しかし、本文にその根拠がなければ、入試問題では正解とは言えません。
大切なのは、「自分ならこう思う」ではなく、「本文のこの部分があるから、こう答えられる」という状態にすることです。

長い選択肢は途中で区切る
選択肢が長くなるほど、一文全体を「合っていそう」で判断しないようにしてください。
たとえば、「約束を守れなかった悔しさと、それでも相手を安心させようとする気持ち」という選択肢なら、次のように分けます。
- 約束を守れなかった悔しさ
- 相手を安心させようとする気持ち
そして、①と②の両方について本文から根拠を探します。
①には根拠がある。でも②は本文のどこにも書かれていない。
それなら、その選択肢は消せます。
選択肢の一部分だけが正しい問題に引っかからないことが重要です。
原因と結果が入れ替わっていないか確認する
選択肢には、本文で使われている言葉をそのまま入れながら、意味だけを少し変えたものもあります。
たとえば本文では「Aが起きたから悲しくなった」と書いてあるのに、選択肢では「Bが起きたから悲しくなった」となっているケースです。
言葉が似ているだけで選ばず、「何が原因で、どうなったのか」まで本文と照らし合わせるようにしてください。
「必ず」「すべて」があっても機械的に消さない
「絶対に」「必ず」「すべて」といった強い言葉が入っている選択肢は、確かに注意が必要です。
ただし、「必ずと書いてあるから×」と覚えるのはおすすめしません。
本文も同じ強さで書いていれば、正解になることがあります。
最後はテクニックではなく、本文との一致で判断してください。
ゆうた
最後の2択で間違える子は、選択肢を眺め続けるのではなく、一度本文へ戻ります。
「どっちが本文から説明できる?」と考えてみてください。
記述問題は「文末→材料→型」の順番で書く
記述問題では、いきなり答えを書き始めないことが大切です。
まず、何を聞かれているのかを確認します。
① 文末を先に決める
理由を聞かれているなら「〜から」「〜ため」、内容を聞かれているなら「〜こと」というように、答えの最後を先に決めます。
これだけでも、何を本文から探せばいいのかが分かりやすくなります。
② 本文からキーワードを拾う
次に、答えに必要な言葉を本文から探します。
自分の言葉でゼロから説明するのではなく、本文にある言葉を材料として使ってください。
- 出来事
- 人物の行動
- 気持ちが変わったきっかけ
- 筆者の主張
など、設問と関係する言葉を2つほど拾ってから書き始めます。
③ 型に当てはめる
材料を拾ったら、問題に合わせて文章にします。
たとえば気持ちの理由なら、「〇〇したことで△△と分かったため、〜という気持ちになった」といった形です。
複雑な気持ちなら、「本当は〇〇と思っているが、△△でもあるため〜という気持ち」というように組み立てます。

記述1問に時間をかけすぎない
10月以降の模試では、記述を完璧に書こうとして5分、10分と使いすぎないことも大切です。
必要な材料を入れて、まず部分点を狙う。
時間が余ったら整える。
この順番で構いません。
記述を完成させることより、後ろにある取れる問題まで解くことを優先するケースもあります。
ゆうた
記述は「きれいな文章を書く」より、必要な材料を落とさないことが先です。
何を書けばいいか分からないときほど、本文に戻って材料を探してください。
10月の模試の解き直しは「○・△・×」で分ける
10月以降は、模試の全問題を最初から最後まで解き直す必要はありません。
過去問も始まり、他教科にも時間を使う時期だからです。
問題を次の3つに分けてください。
| 記号 | 状態 | 扱い |
|---|---|---|
| ○ | 正解し、根拠まで説明できる | 基本的に解き直し不要 |
| △ | もう少しで解けそう/正解したが根拠を説明できない | 最優先で解き直す |
| × | 解説を読んでも今はかなり難しい | 時間をかけすぎない |
一番大切なのは△です。
特に、
- 最後の2択で外した
- たまたま当たった
- 記述の材料が1つ足りなかった
といった問題は、次回得点に変えやすい問題です。
間違えた理由を一言だけ残す
解き直した問題には、長い反省文を書く必要はありません。
問題の横に、次のような一言だけ残します。
- 根拠を見ずに選んだ
- 選択肢の後半に根拠がなかった
- 記述の材料を1つ落とした
- 時間をかけすぎた
これを模試ごとに続けると、「また最後の2択で外している」「記述の理由問題だけ毎回失点している」と、同じパターンが見えてきます。
それが、今のお子さんが優先して直すポイントです。
次の模試までに直すことは1〜2個でいい
10月の模試で点数が悪かったからといって、新しい読解問題集を買う、漢字を増やす、語彙教材も増やす、記述を毎日やる、と全部変える必要はありません。
むしろ、10月以降に学習内容を増やしすぎると、過去問や他教科との両立が難しくなります。
答案を見て、次の模試までのテーマを1〜2個だけ決めてください。
- 選択肢は、答えを決める前に本文の根拠を確認する
- 記述は、本文から材料を2つ拾ってから書く
- 難しい記述で2分以上止まったら一度飛ばす
この程度で十分です。
そして次の模試では、「何点だったか」だけではなく、「前回決めたことができたか」も確認してください。
点数がすぐに上がらなくても、解き方が変わっていれば次につながります。
10月の国語模試に関するよくある質問
10月の模試後によくいただく質問をまとめます。
模試の国語が前回より20点以上下がりました。すぐに対策を変えた方がいいですか?
1回の点数だけを見て、すぐに教材や勉強法を変える必要はありません。
まず確認してほしいのは、前回と今回で「どこを落としたのか」です。
- 漢字・語彙の失点が増えた
- 選択肢を最後の2択で何問も外した
- 記述問題がほとんど取れていない
- 時間切れで最後の大問まで届かなかった
では、対策がまったく違います。
前回も今回も同じ種類の問題で失点しているなら、そこが優先して直すポイントです。
一方で、今回だけ文章との相性が悪かった、普段取れている漢字をたまたま落としたというケースなら、すぐに学習内容を大きく変える必要はありません。
「何点下がったか」より、「何で点を落としたか」を比べてください。
模試の解き直しは、いつやるのがいいですか?
できれば、記憶が残っているうちに一度確認するのがおすすめです。
ただし、模試当日に全部解き直す必要はありません。
模試当日は疲れていることも多いので、
- できなかった問題に印をつける
- 時間切れだった場所を確認する
- 「なぜ迷ったか」を思い出せる範囲でメモする
程度でも構いません。
その後、解答・解説がそろった段階で△の問題を中心に解き直します。
10月以降は過去問や他教科の勉強もあるため、国語の模試直しだけで半日使うようなやり方はおすすめしません。
正解した問題も解き直した方がいいですか?
すべて解き直す必要はありません。
ただし、正解した問題でも、
- 最後まで迷った
- なんとなく選んだ
- 根拠は説明できないけれど当たった
という問題は、△として扱ってください。
たまたま正解した問題を○のままにしてしまうと、次の模試では同じタイプの問題を落とす可能性があります。
反対に、「本文のここが根拠だから、この選択肢」と説明できる問題は、もう一度解く必要はありません。
正解・不正解ではなく、根拠を説明できるかで分けるのがポイントです。
選択肢をいつも最後の2択で間違えます。何を練習すればいいですか?
新しい問題集を増やす前に、模試で間違えた選択肢を使って練習してみてください。
最後の2択になったら、次の手順で確認します。
- 選択肢を意味のまとまりで区切る
- それぞれに本文の根拠があるか確認する
- 根拠がない部分が1つでもあれば、その選択肢を外す
特に多いのは、「前半は本文と合っているけれど、後半だけ本文に書かれていない」という選択肢です。
最後の2択でよく外れる子は、文章が読めていないというより、最後の確認を感覚でやっているケースがあります。
模試の解き直しでは、正解の選択肢だけでなく「自分が選んだ不正解のどこが違ったか」まで確認してください。
記述問題は、模範解答を書き写せばいいですか?
書き写すだけでは、次の問題にはつながりにくいです。
まず、「自分の答えに何が足りなかったのか」を確認してください。
- 本文のキーワードが1つ抜けていた
- 理由を聞かれているのに文末が「〜こと」になっていた
- 自分の解釈を入れすぎていた
- 必要な出来事は書けたが、人物の気持ちまで書けていなかった
そのうえで、本文のどこを使えば模範解答に近づけたのかを確認します。
模範解答を覚えるのではなく、「どの材料を拾えば、この答えになるのか」を理解することが大切です。
時間が足りず、最後の大問まで終わりません。読むスピードを上げるべきですか?
必ずしも「読むのが遅い」ことだけが原因ではありません。
まず答案を見て、
- 選択肢1問に何分も迷っていないか
- 難しい記述を完成させようとして止まっていないか
- 最初の大問に時間を使いすぎていないか
を確認してください。
読む速さを無理に上げるより、「2択で迷ったら印をつけて進む」「難しい記述は一度飛ばす」といったルールを決める方が改善するケースもあります。
10月の模試では、全部の問題を完璧に解くことより、取れる問題を時間内に取り切ることを意識してください。
10月から新しい国語の問題集を始めた方がいいですか?
模試で点数が悪かったからという理由だけで、新しい教材を増やす必要はありません。
10月以降は過去問も始まり、他教科にも時間が必要です。
まずは、
- 今使っている教材
- 塾のテキスト
- 模試の解き直し
- 志望校の過去問
の中で、今回見つかった弱点を直せないか考えてください。
選択肢の根拠確認が課題なら、過去に間違えた読解問題でも十分練習できます。
記述の材料の拾い方が課題なら、模試や過去問の記述問題を使えます。
10月は教材を増やすより、「何を直すか」を絞ることを優先してください。
10月の国語は「点数」より答案の中身を見る
10月は、偏差値や志望校判定が気になる時期です。
しかし、模試の点数だけを見ても、次に何をすればいいのかは分かりません。
最後に、本記事の要点を整理します。
- 漢字・語彙、選択肢、記述、時間不足のどこで失点しているかを確認する
- 模試の解き直しは○・△・×に分けて、△を優先する
- 次の模試までに直すことは、1〜2個に絞る
10月以降の国語で大切なのは、勉強量をむやみに増やすことではなく、「取れるはずの問題を確実に取れるようにすること」です。
ゆうた
模試で60点だったなら、「60点しか取れなかった」で終わらせないでください。
「あと10点は、どこなら取り返せた?」と答案を見る。
10月以降は、この考え方が大切です。
国語全体の勉強法は、関連記事「【完全版】中学受験の国語の勉強法を塾講師が解説!学年・偏差値別ロードマップと解き方テンプレートあり」もあわせてご覧ください。
国語の成績が伸びない原因については、関連記事「中学受験の国語の成績がひどい理由5選!効率的な勉強で偏差値を上げる方法も紹介」もあわせてご覧ください。

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