「塾の宿題が多すぎて全然終わらない」
「宿題の少ない塾に転塾したほうがよい?」
「宿題を少しでも早く終わらせる方法はある?」
中学受験に合格するためには、限られた時間を有効に活用していく必要があります。しかし、日々の宿題をこなすのが精一杯で、弱点の克服や過去問対策に十分な時間を避けないお子さんも多くいます。
宿題を頑張ってこなすだけでは、残念ながら成績は伸びていきません。
この記事では、なかなか塾の宿題が終わらずに悩んでいる親御さんに向けて以下の内容を解説しています。
- 宿題が終わらない原因
- 宿題が終わらないときの対処法
- 確実に終わらせるためのスケジュール管理術
宿題が終わらない原因と対処法について詳しく解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。

宿題を期限内に終わらせるためには、お子さん自身のやる気を引き出して集中して取り組ませる工夫が必要です。私の個別指導では、勉強に前向きになれなかったお子さんが主体的に勉強に取り組むようになった実績もあります。
詳しくは対談動画「【生徒実績】子どものやる気ない親もイライラの状態から主体的に勉強するように!」をご覧ください。
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塾の宿題が終わらない3つの原因

塾の宿題が終わらない主な原因として、次の3つが挙げられます。
- 量が多い
- 内容が難しい
- 完璧を求めすぎている
宿題が終わらない原因によって有効な対処法は異なります。ひとつずつ確認しておきましょう。
1. 量が多い
塾によって宿題の量は千差万別です。たとえば中学受験の大手進学塾のSAPIXは、膨大な量の宿題を出すことで有名です。
6年生になると、宿題だけで4時間かかることもあります!
塾が宿題を出す目的は、学習内容の定着度を高めたり自学自習の時間を確保させたりするためなどさまざまです。授業時間だけでは足りない演習量を補てんするケースもあります。
しかし、お子さんは塾の宿題に加え、小学校の宿題やほかの習い事などを限られた時間のなかでこなさなければなりません。塾の宿題が多すぎるとどれだけ時間があっても足りず、終わらない原因になります。
2. 内容が難しい
量が少ないのに宿題が終わらない場合、問題のレベルがお子さんに合っていない可能性があります。
とくに集団塾では、成績上位のお子さんに合わせてカリキュラムを設定しているケースも多いです!
塾の宿題は、授業のレベルに合わせて設定されます。お子さんが授業についていけなくなっていると、当然宿題をスムーズに終わらせられません。
宿題がなかなか進まないと、勉強に対するモチベーションが低下するおそれもあります。学校の宿題は素直に取り組むのに塾の宿題は嫌がるといった行動がみられる場合、レベルが合っているかの確認が必要です。
3. 完璧を求めすぎている

宿題を完璧に終わらせることにこだわると、いつまで経っても終わりません。
「宿題を終わらせること」自体が目的になっているとも言えます!
宿題の出題範囲は、基礎問題から応用問題まで幅広いです。難しくて全然解けない問題に直面したときに、わかるまで悩み続ける必要はありません。応用問題1問に時間を割くくらいなら、基礎的な問題を10問解いた方が効率よく成績を伸ばせます。
宿題はあくまで授業の理解度を高めるために取り組むものです。全部完璧に終わらせることにこだわらないようにしましょう。
塾の宿題が終わらないときの4つの対処法

塾の宿題が終わらないときは、次の4つの対処法が考えられます。
- 塾に相談する
- 転塾を検討する
- 勉強に集中できる環境を整える
- 時間を区切る
ひとつずつ解説します。
1. 塾に相談する
宿題が終わらない場合、まずは今通っている塾に正直に相談してみましょう。
お子さんの学習状況を把握している塾なら、的確なアドバイスが期待できます!
とくに集団指導塾は、最初からお子さんひとりひとりの状況に合わせて宿題を出すことが難しいです。お子さんの家庭での状況を打ち明ければ、優先して取り組むべき宿題の指示がもらえたり、クラス変更したりといった対応をしてもらえるでしょう。
また、ほかの生徒も同じように悩んでいる場合も多いです。塾に相談すればお子さんの置かれている状況を客観的に把握できるため、適切に対処しやすくなります。
2. 転塾を検討する
お子さんの学習レベルや勉強スタイルとどうしても合わない場合は、転塾もひとつの方法です。
宿題の少ない塾や、個別指導塾に切り替えるとよいでしょう。
個別指導塾なら、お子さんひとりひとりの学習状況や個性に合わせて授業を進められます。周囲に置いていかれて勉強へのモチベーションが下がっている場合は、やる気を取り戻せるかもしれません。
ただし、転塾は環境が変わるためお子さんにとって負担がかかる行為です。成功させるためにはタイミングを逃さず実行する必要があります。
転塾について詳しく知りたい方は関連記事「【現役塾講師が教える】中学受験を目指すなら転塾のタイミングが重要!成功のポイントも解説」をあわせてご覧ください。

3. 勉強に集中できる環境を整える
自宅は勉強以外の誘惑が多いため、意図的に集中できる環境を構築する必要があります。
子どもは大人以上に環境に左右されやすいです。
勉強に集中できるようにするためには、次のような取り組みが有効です。
- ゲームは1時間で電源が切れるようにする
- 漫画やスマホを勉強する部屋に置かない
- テレビは毎日決まった時間に消す
家庭で集中できる環境を構築できない場合は、自習室や図書館を積極的に利用しましょう。勉強を頑張っている周りの生徒に触発されて、勉強のモチベーションが上がる効果も期待できます。
4. 時間を区切る
宿題の量が膨大で終わりそうにないときこそ、時間を区切って宿題に取り組みましょう。
宿題に取り組むときに「パーキンソンの法則」が働くためです。
パーキンソンの法則とは、仕事を終わらせるために利用可能な時間をすべて使い果たそうとする法則のことです。たとえば「宿題に3時間取り組む」と決めると、本来は1時間で終わるものでも3時間かかってしまいます。
中学受験では、限られた時間をいかに効率的に使うかで合否が分かれます。宿題にかかる時間が長い場合は、思い切って時間を区切って取り組んでみましょう。
塾の宿題を確実に終わらせるためのスケジュール管理術3STEP
限られた時間で宿題を終わらせるためには、優先順位を立てて行動していく必要があります。具体的なスケジュールの立て方は次のとおりです。
- 1週間単位でスケジュールを立てる
- 1日単位でプランニングする
- 予定通り進められたか振り返る
中学受験を有利に進めるためには、優先順位を決めてスケジュール通りに勉強を進めるテクニックが欠かせません。
関連動画「【99%の親が知らない】中学受験のスケジュール管理ノウハウ20選【完全保存版】」で詳しく解説しているため、あわせてご覧ください。
1. 1週間単位で計画を立てる
最初に1週間単位でスケジュールを埋めていきます。具体的な手順は次のとおりです。
- 今週やるべきことを書く
- 日付を書く
- 学校や塾、習い事など既に決まっている予定を埋める
- 重要なタスクから順に書き込んでいく
最初に動かせない予定をスケジュールに書き込むことで、1週間のうち確保できる時間を可視化できます。
その後、優先順位の高いものから順にスケジュールに書き込むと、漏れなく対応しやすいです。
2. 1日単位でプランニングする
1週間の予定が決まったら、1日単位の「やることリスト」を作成します。具体的な作成方法は次のとおりです。
- 今日やるべきことを書き出す
- 優先順位を「ABC」でつける
- 宿題にかかる時間を書き足す
- Aの宿題から順にスケジュールを書き込む
1日単位でやるべきことを事前に明確化しておくと「今日は何をしよう」と悩む時間を無くせます。
タスクが完成したら好きなスタンプを押せるといった、ゲーム感覚で取り組める工夫を行うとさらに効果的です!
また、やることリストは前日の夜に作成することをおすすめします。直近で作成した方が学習進捗に合わせて調整しやすく、モチベーションも維持しやすいためです。
3. 予定通り進められたか振り返る
1日の終わりに、予定通り学習が進められたか必ず振り返ります。実際の学習時間をスケジュール表に書き込み、比較してみましょう。
どんなに良い計画を立てても、実行できなければ意味がありません!
計画上の時間と実際にかかった時間を比較すると「何に時間がかかったのか」「どの分野が苦手なのか」といったことが把握しやすくなります。振り返りをもとにスケジュールを軌道修正していくと、理想的なものに近づいていくでしょう。
私の公式LINEでは、スケジュール管理にそのまま使えるデイリー&ウィークリーシートを無料で配布しています。テンプレートを使えばすぐに実践できるため、スケジュール管理に不安がある方は、ぜひ以下のリンクから受け取ってください。

塾の宿題を終わらせるスケジュール管理のコツ3選

効果的にスケジュール管理をするには、次の3つのコツを意識してみてください。
- 紙に書く
- 親子で作成する
- すべての宿題を組み込まない
順番に見ていきましょう。
1. 紙に書く
スケジュールはデータ管理ではなく、ノートなどの紙に書くことをおすすめします。
目標を紙に書くと、書かないときの10倍以上の成果が出たというハーバード大学の研究結果があるためです!
ほかにも、スケジュールを紙に書くことのメリットには次のようなものがあります。
- 勉強効率が上がる
- 計画が可視化されサボるのを防げる
- スケジュール管理が上手にできるようになる
スケジュールは一度立てたら終わりではなく、学習進捗を確認しながら修正していくものです。勉強する際は手元に置いておき、常に確認できるようにしておくことが重要です。
2. 親子で作成する
スケジュールを作成するときは、必ずお子さんと一緒に作成してください。
学習の主体はあくまでお子さんだからです。
目標を達成するために最適なスケジュールを立てるのはお子さんだけでは難しく、親御さんのサポートが欠かせません。しかし、一方的に決められたスケジュールはお子さんからすると「こんなに勉強できない」といった不満を感じやすくなります。
お子さんも主体となって試行錯誤したスケジュールであれば、納得感が生まれやすいです。親御さんが素案を作成したらお子さんの意見を取り入れるなど、親子で完成させるようにしましょう。
3. すべての宿題を組み込まない

スケジュールのなかに、出されているすべての宿題を組み込んではいけません。宿題のなかには優先度の高いものと、そうでないものがあるためです。
たとえば、志望校で毎年問われているような問題は優先して対策すべきです。しかし、一度も出題されたことがないような問題や、解くのに時間がかかりすぎる応用問題は後回しで構いません。
時間をかけて取り組んでも成績が伸びにくいためです。
宿題は授業の理解度を高め、受験に合格するために取り組むべきです。出された宿題を完璧にこなそうとせず、問題演習を通じて得られる効果に着目して優先順位を設定しましょう。
塾の宿題が終わらない原因に合わせて適切に対処しよう

塾の宿題が終わらない原因は、単純に量が多いだけではありません。内容がお子さんのレベルに合っていなかったり、完璧に終わらせることにこだわっていたりする場合もあります。
原因に応じて適切に対応することが重要です。
宿題が終わらないときは、まずは今通っている塾に相談してみましょう。どうしても授業のレベルや学習スタイルが合わないときは、個別指導塾に切り替えるのもおすすめです。
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